形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:筑摩書房
形式:Kindle版
「逆張りする側の立場を取材させてほしい」「え……ぼくって「逆張り」なの……?」新聞記者に「逆張り」認定された批評家が「逆張り」という現象を考える。常識とは反対のありえない主張をする「逆張り」――元来は投資用語であった言葉が、昨今では悪口や罵倒、あるいは自虐的な言葉として用いられるようになった。本書は、この言葉をめぐる「社会評論」であり、「当事者研究」ともいうべき一冊となる。震災以降、「批評」ではなく「運動」や「現場」、「おじさん」ではなく「女性」や「若者」、「傍観者」ではなく「当事者」が称揚され、「逆」が嫌われた(あるいは反動的に好まれた)2010年代とは何だったのか?「注意経済」「相対主義と絶対主義」「冷笑(シニシズム)」「ポピュリズム」「差異化ゲーム」などのキーワードを軸に、SNSの隆盛とともに社会が大きく変化していった時代を振り返る。
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