形式:新書
出版社:NHK出版
形式:Kindle版
エネルギーについてどの様な意見を持っていようとも、原発及び再生可能エネルギーの課題には向き合わざるを得ない。本書はそうした課題や現状に向き合うための格好の材料を提供してくれている。巻末に収録されている池上彰さんと著者との鼎談も、本書のまとめのような形となっており良かった。
SDGs的課題は、自分自身及び腰で避けてきた。反体制的立場、超富裕層など、不満のはけ口か時間を持て余す神々の遊び的な印象。何らかの強いバイアスがかかっていても、検証する為の知識や知恵が自分に足りず、深入りすれば、無力感や或いは偏ったイデオロギーに飲み込まれる警戒をしていたからだ。だがそれは無責任な立場であることを最近自覚する。
そういえば、網野義彦の日本の歴史についての本で書かれてた言葉を思い出す。飢饉というのは非農業地域で人口が密集した場所から起きる。エネルギー危機というのは現代の飢饉であり、エネルギーの外部依存度が高い日本、そして都市では人生において今後ずっと付きまとう問題として覚悟したほうがいいな。
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