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徹底解説 エネルギー危機と原発回帰 (NHK出版新書 702)

感想・レビュー
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mrasd212
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原発問題についてバランスよく問題点を簡潔にまとめた本。冒頭にあるよう、推進、廃止、どちらかに与することなく、取材してきた事実をテーブルにのせている。
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とくけんちょ
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原発事故を経て、エネルギー問題にどう取り組んでいくのか。事故の後は原発ゼロ、脱原発と言っていたものの、結局のところ、世界的な約束事である脱炭素との折り合いがつかず、原発推進かいっ。そこに何があるんじゃい。と思いつつ、今の世は電力なしでは立ち行かなくなる。成長だけが全てじゃないと割り切れるかなぁ
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SAKU
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ネタバレ またもやエネルギー関係で一冊。本書はNHKの解説員とデスクが、今や回帰の方向に傾いている原発、そして徐々に普及している再生可能エネルギーについて語る。最後にはいつもの池上彰氏も登場する。本書では、東日本大震災による原発事故の状況と廃炉が進まない現状、拙速な議論で中身のない委員会、原子力業界の闇、携わる人材、ノウハウの不足、最終処分など、様々な原発の課題を洗い出している。そして、原発回帰に舵を切るならこういった課題解決をしてからだと、主張は至極真っ当。国民的議論にならず、空気のまま、回帰しそうで恐ろしい。
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のら
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良書。NHKの解説委員としてお馴染みの著者がエネルギーの安定供給と脱炭素社会の実現という課題を前に、原発及び再生可能エネルギーの現状と課題を概観。原発は賛成反対と意見が二極化する傾向があるが、本書は努めて冷静に論を進めている。それでも本書を読む限り、原発にはあまりにも課題が多いと感じる。その課題の中でも核のごみの最終処分場が無いことは極めて重大。核のごみに含まれる放射能が安全なレベルに落ち着くまでには10万年かかる。北欧には地下深くに埋めて処理することを決めた国もあるが、地震国日本でそれが可能か。
のら

エネルギーについてどの様な意見を持っていようとも、原発及び再生可能エネルギーの課題には向き合わざるを得ない。本書はそうした課題や現状に向き合うための格好の材料を提供してくれている。巻末に収録されている池上彰さんと著者との鼎談も、本書のまとめのような形となっており良かった。

07/20 13:17
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ほととぎす@nekohototogisu
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取材経験豊富なNHKの解説員二人による原発問題の解説。電力の問題は難しく、先送りしてるだけで何も解決してない事が分かる。構造的な問題を多少理解できたが、現実的な落とし所は、議論を尽くし技術を高める事位しか言えないのかもしれない。
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はやひで
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資源なき国がこれだけの人口を抱えて生活を維持させるには再生エネルギーでは難しい。エネルギーを使わない生活が都会人にできるか?と問えば原子力が選択肢の一つにあがるのも当然だと思う。感情でなく技術的な議論をするべきものではないか
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ねこ5号
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ロシアのウクライナ侵攻などによる原油高騰などを端に発した、原発回帰への方針転換。NHKキャスターである筆者が、原発回帰に当たっての3.11の教訓や代替エネルギーの可能性などをわかりやすく語ってくれます。残念なのは代替えエネルギーの有力候補である風力発電、既に風車を作れるメーカーが日本にいないとは・・・
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特盛
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評価3/5。のど元を過ぎれば熱さを忘れる。2023年夏に汚染水の海洋放出のニュースを見て、現状の原発政策や取り組み状況を再整理したくて手に取る。やはり廃炉への道のりはまだ道筋がついておらず簡単ではない。原発再稼働のいくつかの問題では、火山立国日本での最終処分問題や燃料リサイクルの行き詰まりが印象に残る。再生エネルギーはサンシャイン計画でかつて日本が技術をリードしたが、育っていない。まさにイノベーションのジレンマ。その他原子力村の特殊性(関係者の多さ、横並び、課題の時間軸と責任のあいまいさ)など。(続く)
特盛

SDGs的課題は、自分自身及び腰で避けてきた。反体制的立場、超富裕層など、不満のはけ口か時間を持て余す神々の遊び的な印象。何らかの強いバイアスがかかっていても、検証する為の知識や知恵が自分に足りず、深入りすれば、無力感や或いは偏ったイデオロギーに飲み込まれる警戒をしていたからだ。だがそれは無責任な立場であることを最近自覚する。

10/25 12:23
特盛

そういえば、網野義彦の日本の歴史についての本で書かれてた言葉を思い出す。飢饉というのは非農業地域で人口が密集した場所から起きる。エネルギー危機というのは現代の飢饉であり、エネルギーの外部依存度が高い日本、そして都市では人生において今後ずっと付きまとう問題として覚悟したほうがいいな。

10/25 12:39
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お抹茶
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NHK職員と池上彰氏による解説。取材を進めるなかでわかる“原子力村”の構造。まじめで優秀な人達でも,電力会社や国と自治体の独特の横並び意識や人事的ヒエラルキー,和を乱さない雰囲気が原発事故の遠因でもある。岩盤権益も困るが,一枚岩でないために対応策がまとまらないのも困る。再生可能エネルギーのベンチャーには,欧米に比べて日本はなかなか資金が集まらず,脱原発の確実な解決策も見えていない。日本のエネルギー問題も財政・社会保障制度問題も,誰も責任を負いたくない先送り構造は共通。原発の構造もイラストを入れながら解説。
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vinvin
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ネタバレエネルギー危機を受けての「原発回帰」という政策大転換。山積する課題(耐用年数、核のごみの処理、次世代革新炉、廃炉の実現性、避難体制)をNHK解説委員とデスクが徹底解説。再生可能エネルギーの現状も含め、日本のエネルギー問題の核心に迫る。池上彰との特別鼎談も収載。序章:エネルギー危機は何をもたらしたのか。①原発回帰。5つの課題。②原子力業界はなぜ変われないのか。③福島第一原発事故と廃炉の行方。④立ち遅れる再生可能エネルギー。特別鼎談:日本のエネルギー政策をどうすべきか。
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小池 和明
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一番気になっていた問題にタイミングよく徹底解説してくれた良書。はじめに、「本書の立場は、原発反対でも原発推進でもありません」「どのようなエネルギーを選択しようと必ず長所と短所がある。・・・決めるのは私たち国民です。」とある。あの福島第一原発事故を起こしながら、大して議論もなく、なぜか岸田政権は原発回帰に向かってしまった。そんななか、この本は原発の抱える問題、将来のエネルギー問題等国民に事実をしっかりと伝えてくれる。本来は政府が国民に問いかけをすべきなのだ。多くの国民の目に留まって、現実を見つめなおしたい。
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エリカパパ
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ネタバレ安倍さんも足踏みしていた原発回帰を岸田さんはするっと決めてしまった。過去の教訓を活かす道はどうなるかこのままで大丈夫か、と感じていた。この本の立場は、原発推進でも反対でもない。NHK記者が長年の取材を通して、日本のエネルギー政策を解説してくれる。第2章原子力業界はなぜ変われないか、が特に興味深い。変えずにいることを好む業界、余計なことには触れないという風潮、この体質が原発事故の根底にある。最終章は池上彰さんとの対談。地域ごとのエネルギー自給自足が日本社会の多くの問題を解決する糸口になるとの提言に賛同する。
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どさんこ
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先日、トリチウムの除去技術について、近畿大がコストの安いフィルタリング技術の特許出願をしたと言う記事を見つけた。その前にも、寺島実郎がコストはかかっても除去技術を開発推進すべきだと言う話をしていた。これに対して、国は、汚染水放出のことしか考えていない。硬直した行政と産業界の構図に失望感しか感じられない。
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徹底解説 エネルギー危機と原発回帰 (NHK出版新書 702)評価100感想・レビュー13