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化け者心中 (角川文庫)

感想・レビュー
70

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四男の母
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ネタバレ続編先に読んだので最後まで読んだら、そういえばオチはファンタジーだったと思い出す。役者みな鬼で化け物に思えた。だからすごい舞台ができるのだろう。魚之助と藤九郎の関係が絶妙で良いなと思った。
0255文字
ハル
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ネタバレ鬼はいた。華やかな檜舞台の底に溜まる澱を無邪気な顔て掻き回す。逆巻く澱は嫉妬、愛憎、執着、盲信……鳥と人魚を巻き込んでぐるぐると回る。鬼はその渦の外からなに喰わぬ顔で人間を伺う。その腹に自分の知らぬ恋慕を抱えて。はて、結局化け物だったのは役者か、鬼か。
0255文字
コースケ
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ネタバレ感情の部分で鬼が一番人っぽいのが面白い。
0255文字
あさこ
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歌舞伎も江戸の文化も全くド素人なので最初は少し身構えましたが、雰囲気を楽しむことができました。推し活の在り方は今も昔もあまり変わらないんだなあと思ったり。登場人物の多くがアイデンティティの悩みを抱えていて、共感できる部分もたくさんありました。魚之助はどうしてそんなに藤九郎のことが好きなんだっけ?がよく分からずでした。
0255文字
たかみ
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いっきに読んでしまった。 テンポが良くて読みやすい。 鬼が人を喰うオノマトペすらおかしさが滲む。 魚之助の魅力に惹かれがちだけど、藤九郎もズレてるようでするっと入り込んでくるから、その関係性が堪らない。
0255文字
小太郎
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最初読んですぐ、こんな語り口で小説を書けるんだと驚きました。江戸の地口やべらんめえ口調、上方言葉を巧みに使いながら芝居小屋で起きた殺人ミステリとしているのが凄い。また歌舞伎への造詣の深さは読んでいても強く感じます。この小説は4年前で作者が28歳の作品でまた吃驚。話は芝居の前読みに集った6人の役者の一人が鬼に食われ、鬼がその人物に成り代わっているが誰だかわからない。それを捜査するのが足を失った元人気女形魚之助と足替わりを務める鳥屋の藤九郎。芝居の豪や奥深さが上手く描かれています。時代小説各賞受賞も納得。★4
0255文字
さよ
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ネタバレモデルは澤村田之助かな。読みやすい。犯人が化け物(人間ではない)だったのには、あ、ファンタジーオチなんだ?と拍子抜けした。
0255文字
Sora
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面白かったです! 登場人物が多くてページを戻ったりしましたが内容は好きな感じでした。 次も出てるようなので読みたいと思います。
0255文字
はつか
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1/3程度読んで返却 登場人物が覚えにくく、スムーズに読み進めなかった 鬼?気になるが、次に気分が乗った時にリベンジしよう
0255文字
ミミミ
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ちょっと読みにくかったけどたぶん好きなタイプ
0255文字
もりのこや
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登場人物の誰も好きになれなかったのでわかりづらかった。
0255文字
狐狸窟彦兵衛
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江戸時代の江戸の芝居の話、曽根崎心中が舞台に掛けられているようだが、えーーっとこんな話やったかな、とか、沢山役者が出てくるけれど、これは、実在の誰かがモデルになっているのかな、とか、雑念が湧いて、なかなか読み進めませんでした。独特の語り口で、場面展開が速くて、着いていくのに難儀しましたが、読了しました。でも、着物や芝居、廓の風情など、江戸風俗の記述が丁寧で、場面ごとに楽しめる魅力もありました。
0255文字
ヒロ
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ネタバレまるで鬼のような人間の所業かもしれないと思ったが、まじで鬼がいましたか。でも鬼は一人は食べたけど、それ以外のことは人間がやってるんだよなぁ。猫のなうなうという鳴き方がかわいい。独特なオノマトペ表現は印象に残る。江戸時代に鳥屋があったことを初めて知った。
0255文字
takao
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ふむ
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てんつく
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受賞時に誌上で感じた鮮烈な印象そのままに、面白く読了。最後まで鬼が誰だったか思い出せず、自分の記憶力の無さにガッカリ。最後の奥歯をぎりぎりさせるめるが結構好きだったりする。
0255文字
k-umi(くみ)
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ネタバレ華は修練で身につかない、が印象に残った。多くはないけれど歌舞伎の舞台を見て、同じ演目を違う役者が演じて差が出ること、華がないと物足りなく感じることなどを思い出した。
0255文字
spica
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ネタバレ江戸は文政期の歌舞伎役者たちのあいだに潜む鬼を探せ!というミステリ。ワトソン役の藤九郎が純朴通り越して鈍感でアホすぎてムカついた。芸に身を捧げる役者の情熱は、自分の鳥に対する情熱と重ねれば共感できるだろうに。魚之助が実は女子でした!って設定だったらどうしようクソじゃん……と戦々恐々だったので、ちゃんと男でよかった。雰囲気をつくろうとして言動の主体が誰かわかりにくくなる部分も多かったが、まあデビュー作ということで。
0255文字
すらりん
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好きすぎて化け物。
0255文字
くるくるくるみ
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★★★☆☆
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タマヤ
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ネタバレやはり一番恐ろしいのは人間だろうと、化け者=人間という結末を迎えると思いきや、しっかりとタイトルを回収してきた。比喩でもなんでもないやつが現れたと毒気を抜かれる。そしていずこへ…。しかしながら嫉妬、傲慢、愛憎…どの役者の中にも鬼が巣食い、ドロドロとした人間模様の中、“己が何者なのかわからない。だからあなたが望む姿で一生を終えたい”と悲痛に叫ぶ魚之助と“そのままのお前が好きだ”と受け止める藤九郎の恋心が美しく際立って、良い芝居の終幕だった。時代物を読むことがないため読了に手こずったが、続編も気になる。
0255文字
嗅覚
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ネタバレ以前読んだ本を記録用に。何度読んでも良い、何度読んでも胸がときめく。歌舞伎にも江戸時代の文化にも疎くても軽快なお話だから特に気にせず読める。最初はミステリー調で始まり、そのうえ江戸時代特有の言い回しがあるためとっつきにくく思うが、進んでいくにつれあれ……これ……ラブ?と思うのが面白い。いろんな性別を行き来する葛藤というのに初めて触れ、大きな影響を受けた。
0255文字
みとぱ✏️
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あぁ面白かったぁ。次 "化け者手本" と...??...持ってない(泣)。 文庫化まで待てないので単行本買います! 最初から最後まで文章に心地よいリズム感があって読みやすかったです。 ホラーミステリーではあるけれど、「人×歌舞伎」「人×人」「人×化け者」の『愛』が描かれている作品です。本当に面白かった! 魚之助と藤九郎のコンビに再び会えるシリーズ第二弾の "化け者手本" も早く手に入れて読みたいと思います。
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えりまき
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2024(174)江戸時代の歌舞伎ミステリー。誰かを食い殺して成り代わったいる鬼は誰なのか。贔屓の客に足を切られた元女形・魚之介。鳥や「百千鳥」を営む・藤九郎。魚之介を支える蘭方医見習い・める。曽根崎心中が複数登場。
0255文字
えりこ
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ネタバレ江戸時代の歌舞伎を舞台とした、鬼探しのお話。だから、ホラーミステリかと思っていたが、暴かれるのは人間の、役者の愛憎だった。何かを極めようとすることは大変に難しく、死ぬまでの人生を全てを賭けないといけないのかもしれない。そんな鬼探しをするのは元天才女形の魚之助と鳥屋の藤九郎。出会いは最悪の2人だが、徐々に明かされる魚之助の過去を知った藤九郎は魚之助を支えることを決意する。鬼は人の心を持ってしまったゆえ、喰い殺した。鬼も人間も、変わりはそんなにないのかもしれない。魚之助の本音をきちんと知りたい。面白かった!
0255文字
ぱふぱふ
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この作家さんは2作目。前に読んだ『おんなの女房』が良かった気がするので,今度はこちらを。デビュー作で,小説野性時代新人賞などを受賞しているそうだ。江戸時代の歌舞伎をテーマにしている。女形として活躍していたが,足を怪我したせいで引退せざるを得なかった魚之助(ととのすけ)。歩くことができない魚之助の相方として活躍するのが,鳥屋の藤九郎(ふじくろう)。ある夜,役者や狂言作者らが集まっていると,1人が鬼に食われ,鬼にとってかわられる。この事件(?)を解決するように頼まれた2人だが…。たしかに「化け者」。
0255文字
ATS
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ネタバレ2月に挑戦したときは慣れない単語や文体で読むのをやめてしまった(当時の読書志向が本書に向いてなかったのもあるかもしれない)。さて少し余裕ができたので再挑戦。やはり文体は癖がありスムーズに読めないものの読了。役者を喰った鬼を探すのがメインというよりは人間のうちに棲む鬼を描くのが主題になっているようで鬼滅の刃とモチーフは似たような感じ。あと所々色っぽい。卑俗にいえばエロい。谷崎潤一郎のようなフェティシズムを彷彿とさせる。
0255文字
unaosora
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ネタバレ☆☆☆きらびやかな世界にうずまく人間の負の感情。テンポよくて忘れた頃に人に近づいた鬼登場。やっぱり化け物だったのかと。魚之助と藤九郎コンビのこの先も気になる。
0255文字
ふくみみ
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ネタバレ「おんなの女房」と同じように女より美しい女形が美を追い求めて男の気性と身体を持ちながらそれを超えて女になることに生活も欲も全てを捧げ尽くす芸の世界を見たい作品なのだと思う。私には本作の方が魅力があり危なげもある探偵と実直なワトスンのバディものとして構造が入ってき易かった。一癖も二癖もある役者たちの中の鬼探しということで藤九郎が担がれてるのかと思ったら役者たちの思惑を解きほぐした先に鬼の正体が明かされる。魚之助の悩みを人として魚之助を好きになった藤九郎が包んで大団円ではあるが魅力的な世界観はまだ見ていたい。
0255文字
bvbo
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初読み作家さん。脚をなくした美貌の元女形と鬼の正体を探ることになった鳥屋の藤九郎。鬼の正体を探るうちに、澤村田之助がモデルと思われる魚之介の過去もじょじょに明かされていくが…鬼がいるのか〜。役者魂的な話しもあまり響かなくてわりとまどろっこしかったな〜。藤九郎のキャラがなんか残念…。続編も出てるのか。
0255文字
Y.yamabuki
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江戸、中村座で鬼の仕業と思われる事件が起こる。元女形で足の不自由な魚の助と藤九郎が座元から鬼探しを依頼される。冒頭は、物語に入り込めなかったが、二人が中村座に乗り込む段になると、読み易くこの歌舞伎の世界に引き込まれた。かつては太夫を張っていた魚之助。最初は嫌な奴としか思えなかったが、足が不自由になった現在の苦悩や子供時代の境遇が分かるにつれ切ない気持ちに。事件が解決する頃には、愛おしい存在にもなってきた。「そもそも、鬼と人との境目ってえのはどこにあるんですか。そんなら、男と女の境目は」役者の業の為せる業。
0255文字
ゆーき
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ネタバレつんとした探偵役とそれに振り回される常識人がバディというよくある設定のミステリー兼ファンタジーだった。 よくある設定なので馴染みがあるはずなのに、どうにも主役二人が好きになれなかった。魚之助に関しては頭の切れるツンツンとした情緒不安定な美人なんだな…と飲み込めたが、藤九郎に関してはずっと苦手なままだった。人の上辺だけで見過ぎ、察しが悪すぎ、無鉄砲すぎ…それで本当に江戸の表に店を構える商売人なの?と何度も首を傾げてしまった。二人の周りを固める中村座の人間たちはすごく魅力的だったので、より残念な気持ち。
0255文字
茶幸才斎
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鬼がいるのだ。中村座の座元は語る。あの夜、台本読みに集まった歌舞伎役者は6人。灯りが落ち、役者らの輪の中に、馘が一つ落ちた。誰のだ。灯りを戻すと、6人はそこにいる。誰欠けることなく。鬼が、役者の一人を喰らい、そいつに成りすましたのだ。かつて名声を博し、だが両足を失い引退した元女形役者の白魚屋田村魚之助と、鳥売りの藤九郎が、探索を引き受け暴いたそれは、鬼の背中か、人の心底の闇か。人は存外、己の正気と外聞を保つために、知らず鬼を喰らい、肚の内におさめているのかもしれない。ばきり、ぼきり、ぢゅる、ぢゅるり、と。
0255文字
goro@80.7
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中村座で上演される心中ものの役者の一人が鬼に成り代わった。座元から鬼捜査を依頼されたのは元女形で足を失った魚大夫と鳥屋の藤九郎。鬼は誰だとそれぞれの役者を調べるのだがだれも「鬼」のよう。人も簡単に人でないものに変わってしまう中、人と鬼を分けるものは何なのか。さらりと深い時代物でした。蝉谷めぐ実シリーズ2作目も読みたい。
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ふむ
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藤五郎の性格がいまいちだった。極端に素直な性格で周りに受け入れられるという、なろう系に多い設定な感じがして。
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KAZOO
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この作家さんは初めてですが、かなり歌舞伎など歴史的なところを勉強されている気がしました。澤村田之助(北森鴻の「狂乱二十四孝」に出てきます)を思わせる足の不自由な元女形とそれを助ける鳥屋(私は最初焼鳥屋かと思ってしまいまっした)の若い人物が鬼が成り代わっている人物を見つけ出すなど楽しい趣向があります。ほかの作品も読みたくなりました。
0255文字
RIN
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何を犠牲にしても名声が欲しい。己より秀でたやつは目障りさ。美しいやつは妬ましいし、苦労知らずは恨めしい。おい、おれを見ろ。鬼になろうと魂を売ろうと何てこたあない。地べたあ這いつくばって旨い汁が啜れるなら儲けもんだ。さあ、あたいの名を呼べ。濡れれば女か、勃てば男か。ここは夢を売る場所、嘘を真実に変える舞台。ずっと演じて生きてきたんだ、ありのままなんて今更さ。なあ、あたしを決めておくれよ。唐変木の信天翁、着物の海に溺れたこの魚を、その嘴で空へと連れてっておくれ。化け物ばかりの業の世で、おまえと心中したいのさ。
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ミノ
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ネタバレ人間じゃいられない、役者である以上化け物にならないと…そこにはモワッとするほど人間らしさがあるなぁと。堪能、堪能。
0255文字
月夜
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デビュー作。先に次作読んでるので…とことん歌舞伎役者を描きたい作家さんなのだと理解。テンポ良く読みやすい文、それこそ芝居を感じさせる。ミステリーになるのかな。役者として生きる業が次々と。一般人である藤九郎の戸惑いがそのまま読者の感覚だろう。魚之助の先行きの苦悩も見えとても辛くなってゆく。現代で騒がれるコンプラだジェンダーだ等の常識や法律のまかり通らない世界に私たちは魅了されるのかもしれない。職業ではなく「化け者」という生き方を選んだ『人』に。
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淡紅
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ネタバレ面白かった。軽妙な文で、皆の渇欲が暴かれる。人の役者は己の晴れ舞台のため、鬼の役者は愛ゆえの加害だと。鬼にとって人は喰うもので感情の対象ではなかった。妬みも憎しみも、貶みも無いところに愛だけが花開き、愛おしみ慈しんだ。鬼は八百吉にああしかできなかった。ただ、キラキラの瞬間に迎えた死が八百吉にとって幸せだったとしても、これは化け者無理心中。ずっと魚之助が主人公だと思ってた。もちろんそう。でも鬼に気持ちが攫われた。そして、事実を暴く人を必ずしも優しいとは思わないのに、魚之助に優しさを覚えるのはどうしてだろう。
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Kanonlicht
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足を失い舞台を降りた当代一の女形と、その足代わりを務める朴訥な鳥屋のコンビが、江戸の芝居小屋で役者になり代わった鬼探しに奔走する。犯人当てを中心にしているけれど、ミステリーというよりどちらかというと人情噺。芝居に生きる(芝居にしか生きられない)役者たちの胸の内はそもそも常人とはかけ離れていて、鬼などいなくても平生から魑魅魍魎の世界というのが面白い。ただ、現実に即しているのかファンタジーなのか終盤まで明らかにされなかったのが個人的には惜しい。
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