形式:文庫
出版社:新潮社
死ぬには美しすぎる場所だった――。心に痛みを抱えた捜査官が追う寒村の変死事件の真相は?フォークナー『サンクチュアリ』を想起させる、罪と罰のミステリー。ケンタッキー州山間にある田舎町ロックソルトの窪地で43歳の未亡人の遺体が発見された。争った形跡はなく性交前後に死亡したことが判明。はじめて事件を担当することになる郡保安官リンダは、別居中の妻を訪ねて故郷に帰還中の米陸軍犯罪捜査官である兄ミックに捜査協力を依頼する。だが、不貞のあげく妊娠した妻との関係に悩む彼は、酒びたりの日々を送っていた。痛む心に鞭を打ち捜査にあたるミックの前に立ちはだかるのは、一様に口を閉ざす田舎町特有の複雑に入り組んだ人間関係だった……。ハードボイルドを超える硬質な文体で、ジム・トンプスンのパルプ・ノワール諸作、ウィリアム・フォークナー『サンクチュアリ』を連想させると、《パブリッシャーズ・ウィークリー》や《カーカス・レヴュー》などの辛口書評誌も絶賛する、罪と罰のヒューマン・ミステリー!
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