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数学者たちの黒板

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みなみ
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数学者109人の板書の写真と、その黒板にまつわるエッセイを収録した本。ホワイトボードや電子的なスライドではなくて、黒板とチョークにこだわる理由について、読み進めるにつれて何となく理解できたような気がする。書かれている内容は一切分からないものの、数学の美しさに対する賛美や、数学に対する情熱を感じた。長らく黒板を見ていないので、懐かしく感じつつ読了。
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mori-ful
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「黒板でのコミュニケーションは、人間の思考の速さで行われる」(ロネン・ムカメル)「黒板は楽観主義を生み出す」(ジョナサン・ファン)「チョークで書くことで、満たされた感覚になる」(ディーン・ヤン)「紙に書き下されたアイデアには永続性があるのに対して、黒板では頭の中で起こるように、アイデアを段階的に展開することができる。数学者が黒板を好むのはこのためだろう。最初から完璧に(あるいは正しく)しなければならないという重圧を感じることはない」(ネーサン・ドウリン)
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カッパ
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本文から 現在、多くの数学の講義が、コンピュータで準備されたスライドをプロジェクタに映しながら行われている。 これらは洗練された提示法ではあるが、 私は、 話者が黒板に書かなければならないことで、ペースが制約される方がよいと思う。 このような骨の折れる作業のために、情報を伝える速さは遅くなるが、聴衆が内容を理解できる割合が増えるので、本当にプラスだと思う。(中略)私は黒板が絶対になくならないでほしい。もしそうなったら、 数学にとって大きな損失になるだろう。
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インテリ金ちゃん
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数学者の必需品は、紙と鉛筆のイメージだったが、黒板も加わった。字も個性的だが、理解はちょっと難しかった。
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コウ
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ホワイトボードではなくて黒板というのがいい。ひとくくりに数学といっても黒板の使い方がさまざまで(ジャンルによって似通っている気はするけれど)それも面白かった。昔、「数学は美を追求する学問だ」と聞いたことがあったけど、何となくわかった気がする。
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tsuki2b
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見開きに数学社会が書いた黒板の写真とそれについてのエッセイ。そんなのが109人分。エッセイとはいえ、数学についてはほとんど分からない。特に共同研究するときなどは黒板は大事なツールであるみたい。制作は写真家のようだけど、あまり面白い本ではなかった。
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🧶
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まったく意味は理解できないのに、どこか美しい。風景を眺めるような心地。
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丸々ころりん
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設問を解き書きするとき,いかに無駄を省き,美しい数式を書くこと,数学者は追及している。 私の知る数学くんはホワイトボードを愛用しています。
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kinkin
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サブタイトルは「なぜ数学者には黒板が必要なのか。」世界の著名な数学者109人の板書に書かれた数式や???がエッセイとともに書かれている。私は中学の3年いや2年くらいで数学というものから脱輪したままだ。ここに出てくる数式や記号が一体何を意味するのか答えなのか全くわからない。わからないのが普通なのだろうか。しかし読んでいるうちにわらい笑いと眠気がどっと押し寄せる。なんとも不思議な本だ。黒板にチョークに黒板消しは世界で一番息のあった文具だと思った。図書館本(もうすこし安かったら欲しい)
びっぐすとん

以前、数学者は日本のとあるメーカーが作っているチョークを愛用している人が多く、そのメーカーが廃業するというニュースを知るや、海外の数学者が買い占めたと聞いたことがあります。チョークに違いなんてあるのか?と思いましたが、思考を中断することなく滑らかに黒板に書き出せるのでしょうかね?😊

02/06 17:10
kinkin

びっぐすとんさん  鉛筆や万年筆と同じくいい物は世界で愛されたのでしょうね。パソコンのモニターやタブレットとは違うのでしょうか。

02/06 17:12
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国見弥一
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「黒板に魅せられた写真家が100を超える数学者の板書を撮影し、その数学者たちの黒板に関するエッセイを同時に収めた、黒板への愛に溢れた異色の数学×黒板写真集」というもの。何かの広告で本書の題名を観て即買いたいという気持ちが募った。書店でも目立っていた(と感じたのは吾輩だけではないはず)。
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やいっち
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著者というか写真家のジェシカ・ワインについて: 「写真家、1972年生まれ。ファッション工科大学写真学科准教授。1999年にイェール大学芸術学部で修士号を、1994年にサンフランシスコ芸術学院で学士号を取得。彼女の作品は、(中略)「書籍にも収録されている。自身の作品はモルガン・ライブラリー、サンフランシスコ近代美術館、カルティエ現代美術財団の永久コレクションに収蔵されており、ミラノ・トリエンナーレ、ホイットニー美術館、クリーブランド現代美術館、アートバーゼルなどで展示された。」  
やいっち

付箋も多数貼った。あまりに多いので転記するのは断念。一つだけ: 「私にとって黒板での作業は、頭の中にある数学の問題の肖像画を描くようなものだ。これらの「肖像画」は正確なものであると同時に、その細部には個人性が反映され、問題について私が知っていることや、なぜ私がその問題に興味を持っているかが表されていなければならない。(続く)

02/06 19:12
やいっち

(続き)黒板にこれらの肖像画の一つを描くと、問題に命が吹き込まれる。これによって、極めて抽象的であることの多い問題に、具体的なイメージが作り出され、自分のアイデアを伝えるために、他の人々とイメージを共有できるようになる。これらの理由から、黒板での作業は、私の教育と研究から切り離せない部分になっている。」  いや、まあ、とにかくエッセイもだが、黒板の板書の数々を眺めるだけでも茫漠たる想念が漂ってならない。

02/06 19:12
5件のコメントを全て見る
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元よしだ
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図書館から2回借りて2回とも延長したので けっこうながくたのしめました(眺めるだけですが)
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DEE
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数学者は今でも黒板を使って考え議論するという。その黒板を撮影し、それを書いた数学者の話を見開きとして載せている写真集。何が頭の中を渦巻いているんだろうと、意味は全く分からなくても未知の世界は間違いなく感じられる。
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お抹茶
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見開きで数学者の黒板とコメントを紹介する。共同研究者とアイデアを交換するには,電子機器よりも黒板が効果的という意見はけっこう多い。この本の楽しみ方はいろいろあるだろう。深遠な数学に哲学的なものを感じる,コミュニケーションツールとしての黒板の可能性を感じる,デザインとしての美しさを感じる(フラクタル集合,シンプレクティック力学における有限エネルギー葉層,ホモロジカルミラー対照性予想,KP方程式の解など視覚的にも抽象性の高さを感じる)など。もちろん数学がわかれば,限られた板書から多くの謎を楽しめるかも。
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Frederick
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図書館で借りました。新刊一般書棚にて原題“Do Not Erase”米2021年刊徳田功(いさお)立命館大教授訳。米・仏・伯等109人の数学者達のエッセイ&黒板写真集…何かと頭で考えるフリをし書かずに済ませようとする息子に特に数学は書いてこそと知らしめたくw効果の程は不明だが楽しんで読んでいた。ウェッとなる懐かしい代数記号やら摩訶不思議な図形やら勿論内容は解らぬが、綺麗に水拭きされた黒板より指で消した跡もある汚れ捲った板書の方が格好良く見えるね。羽衣チョークってそんな凄かった(2015年廃業との事)のか。
Frederick

ところでふと思い出したのだが、当時どれだけの高大生が♪びっぶんっせきっぶんっいいきぶっんっ!と歌ったのだろう…

12/29 15:22
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さくは
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数学エッセイ×黒板写真集。数学者たちが自身の研究について語っていて、それぞれの黒板の写真が掲載されている。数式、図、日本製チョーク、「DO NOT ERASE」、黒板消し。「黒板に書くことは、共同研究者や学生と話すときに渡しが用いる、ある種の特別な言語だ」「新型コロナウイルス感染症が世界的に流行している今、多くの人が共有できる物理的な黒板が何より必要だということに気づかされた」
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paluko
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写真集かと思ったら、意外と読むところが沢山あった。学校を離れてからあまり接する機会のなくなった黒板(ホワイトボードでなく)が、数学業界では現役で重用いやほとんど偏愛されていることに驚く。数学漫画『数字であそぼ。』で描かれる日本製究極チョーク(羽衣)の買い占めってギャグや誇張じゃなかったんですね。数学者たちの性別・国籍・仕事の場が見事にばらけていること、数学をいち言語とみなす発言の数々(私はいつ自分が数学を母国語に選んだのか、よく覚えていない)、描かれた現代アートのような種々の図形…に魅了される。
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Qfwfq
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★4.5
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都人
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某新聞の書評欄で絶賛されていたのが読み始めた理由。新聞の評者は誰なのか覚えていないが、面白いと判断したのは高等数学の素養があったに違いない。それ以外の者にとっては絵本を眺めてる様になる。
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Tapio
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数学の本のようだが、内容は写真集+エッセイ。現代の数学者100人ほどが書いた黒板の写真とそれぞれのエッセイとからなる。本当に「黒板」で一部「緑板」はあるが、ホワイトボードは一切無い。敢えて外したのか、本当に数学者は「黒板」にキーキー音を立てながらチョークで図や式を書くことを好むのかは、この本からだけでは分からない。著者である写真家が何を伝えたかったのかもよく分からなかった。★★☆☆☆
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たまきら
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推薦コーナーにて。「あれ?シュタイナーかな、ヨーゼフ・ボイスかな?」と近寄ってめくったら…なにこれ、美術作品じゃないの?数式の意味は詳しくはわかりませんが、様々な図式や図形には学者さんの思考が垣間見えるスケッチの多くは、美大出身者には現代アートにしか見えません。ただただめくっているだけでも楽しい一冊です。意味がわかる人に説明してもらいながら読んだらもっと面白いんだろうなあ…。
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