②(承前)☆ 同著はひとことで言えば「それは全然違うよ(≒"名ばかり"とは言い切れない[存在感」もあったよ)」ということを応仁期以降の将軍(七代)の奮闘とその[見取り図」を考察した非常に面白い本である。著者は「はしがき」と「終章」でその見取り図の考え方を「国民国家の集合体としての現在世界」との類比(国内問題と国際問題)で示す。これはなかなか面白い試みだが,西欧の中世~近世(市民革命以前)でも神聖ローマ帝国やイタリア諸邦など類比される例はあると思う。このあたりの比較歴史学的考察が進むと更に興味深いだろう。
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