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精神の生態学へ (下) (岩波文庫 青N604-4)

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たかしくん。
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知の巨人ベイトソンがいかんなく発揮された、歯応えのある3巻でした。下巻は、中巻からの続きの生態学を論じながら、その中盤以降は、これまでの大昔からのシステムに現代のテクノロジー(エピステモロジー)7が加えられることによる世界の破局の危機を、色々の角度から警告している。発表当時の1960年代に比べ、ますますAIの存在感が増す今でも、十分議論に値する主張。恐れ入りました。今こそ、政治、教育、テクノロジーの3つのあり方が問われるところ。
0255文字
裕
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「まあ一杯どうぞ」などといわれて、さかずきを飲み込む人はいない。一杯=一杯の酒という、社会化された言語上の暗黙の了解がそこにはあるわけだ。「何にいたしましょうか?(What can I do for you?)」というメッセージはそのテキスト自体では、一対一対応の意味をもつわけではなく、いろいろな回答が(すなわち意味付けが)可能である。ベイトソンの言葉によれば人間は「信号は信号にすぎず、それを信じようと疑おうと、歪曲しようと否定しようと、拡充しようと修正しようと自由なのだと認識した」のである。
0255文字
毒モナカジャンボ
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マジででかい。
0255文字
roughfractus02
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中巻の精神医学から生物学、動物行動学、生態学へ移行する本巻の主題は、デジタル化した精神の無限後退の病であるダブルバインドから、生物をデジタルに区分する生物学に関係概念を導入した進化論へと移る。その際、遺伝子型(デジタル/系統発生)と表現型(アナログ/個体発生)の関係を考察する著者は、両者の協働する生命を構想する。そのような生命と環境の関係を両者を包み込む生態として提示した本書は、環境破壊とベトナム戦争に雪崩れ込む人間のデジタル化した精神にも、生命として環境に関わり均衡へと努力する生態を見出す(1971刊)
0255文字
ゆうちゃん
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複数の学術的分野にまたがりながら統一的な思想を醸成させ現代の問題に精通する認識の在り方を提起したベイトソン。世界のあらゆる事象をパターンとして捉えることで、システマチックな解決を探るエコ思考で人類の危機を乗り越えよう。
0255文字
Yoshi
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上中下と読むと、上や中のほうが面白い。 「認識論」に関しては、言語の話、意識の弊害などが語られる。 最後は、環境問題に関して論じる。個という認識のあり方を批判して、環境まで含めて考える必要があると説く。環境と個を分離することで、環境を搾取することになる。それが環境問題を引き起こす原因であり、認識のあり方を変える必要があると。学術的な話から、大分説教臭い話になった。(環境問題は大事ですが。)
0255文字
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