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地衣類、ミニマルな抵抗

感想・レビュー
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まんぼう
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地衣類についての知識と言うよりも、地衣を讃え、人間と地衣の関係や歴史を文学や芸術の方向から読む本と言う感じ。後半は環境問題や生物多様性、共生に焦点が多く充てられている。西洋の少々先鋭的な思想なので日本人には合わないかもしれない。思想云々は抜きにして、本文にも「詫び寂び」で日本と地衣類の関係も挙げられている通り、観察してみるととても奥深く面白いので苔やキノコが好きな人には地衣は好まれると思う。地衣はおもしろい。
0255文字
西野西狸
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ネタバレ地衣類の文化史という点で東西の地衣類が詩や思想などにどのように表象されているが、いろいろへぇ~っとなったが、最終的には最近はやりの共生に落ち着けたいのだろうかというところで終わっている。日本の俳句とかも引用されているが出典不明の超マイナーなものなのでそれを代表していいのかということと、日本にはもっと有名な粘菌学者がいるのでそっちをあげた方がよかったのではないだろうかと思った。
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やいっち
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「本書は、地衣類を通じて、時や空間を超えて異なる世界あるいは文化を繋げようとしている。扉の先には、地衣類が紡ぎ出す様々な世界が広がっている。さあ、異国への旅が始まる。」(大村嘉人)
やいっち

まあそんな地衣類についての学術的な案内書に留まる本ではない。文学や歴史、思想、音楽、アートと人文学的視野は広い。ルソーにソローにモンテーニュにバシュラールにユゴーにガスカールにビュトールにラスキンにジョン・ケージに…。33歳の有能な書き手がそのセンスのありったけで人文的土壌から栄養を拾いまくってくれている。訳者の目からすると瑕疵が目についてならないというが、ペダンティストでさえなりきれなかった吾輩には、存分に楽しめた本だった。

03/25 03:25
やいっち

個人的には、過去それなりに美術館通いしてきた吾輩の視野に入らなかった少なからぬ先鋭的なアーティストを知ることができただけでも嬉しかった。

03/25 03:26
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0255文字
国見弥一
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地衣類はそれ自体で豊かなうえ、土壌を安定させ、先駆的な生態系を確保するために、微小生育地を整えるために必須の生物多様性をもたらす……食物連鎖を底辺から支える微小脊椎動物に、その生態的地位を保障する……。光合成藻類を含む地衣類は、生命が誕生した約四億四千五百万年前の時代に、蘚苔類も勘定に入れれば、地球上の酸素のうち実に三〇%近くを産出していた……。
国見弥一

まあそんな地衣類についての学術的な案内書に留まる本ではない。文学や歴史、思想、音楽、アートと人文学的視野は広い。ルソーにソローにモンテーニュにバシュラールにユゴーにガスカールにビュトールにラスキンにジョン・ケージに…。33歳の有能な書き手がそのセンスのありったけで人文的土壌から栄養を拾いまくってくれている。訳者の目からすると瑕疵が目についてならないというが、ペダンティストでさえなりきれなかった吾輩には、存分に楽しめた本だった。

03/25 03:16
国見弥一

個人的には、過去それなりに美術館通いしてきた吾輩の視野に入らなかった少なからぬ先鋭的なアーティストを知ることができただけでも嬉しかった。

03/25 03:17
0255文字
猫田(無職透明)にゃん吉
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ネタバレ世にも珍しい地衣類に関するエッセイ。浅学にして「地衣類は苔」だとばかり思っていたのでその正体にびっくり。しかしながら飛ばし読みにて読了。「〜であった。」で終わる文のあと、改行しないで続く文章がやはり「〜であった。」で終わるこの邦訳がしんどかったのだ。しかし訳者あとがきに「原書には瑕疵が多い」と書いてあるのにはたまげた。心臓の上に地衣類が生えているのではなかろうか、この訳者。
猫田(無職透明)にゃん吉

アートや文学に登場する地衣類(多くは「苔」「コケ」と表現されている)を詳細に引用。なんと、日本の国歌「君が代」まで出てくる。地衣類は岩石の分解に寄与するものもあるので、君が代の歌詞を持ってくるのはいささかおかしいのだが。

03/07 03:03
0255文字
Takuji Izumisawa
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発売時から楽しみにしていた本。途中でやめちゃった。生物学的な話を期待してたけどアート寄りの話が多かった。でも生活圏の地衣類に日々気が付くようになった。図書館の予約は常に1,2件入っていて この街に地衣類の本読んでる奴がいるんだな と思った。
0255文字
y
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大好きな菌類と藻類が共生しているという程度の知識しか持ち合わせず、タイトルも面白そうなので読みました。 引用がかなり多く、他人の褌で…という印象も受けましたが、こんなにも地衣類が愛されている(?)のかという発見がありました。 できれば写真はすべてカラーにしてほしかったです。
0255文字
mft
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地衣類に投影した人間の思考(芸術だったり政治だったり生態学だったり)についての独り言で、全体的に言葉で過剰な意味づけをしている印象。海外にはそれこそ皮膚病のような赤い地衣類があったりするんだなあという程度の意味では勉強になった
0255文字
takao
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ふむ
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