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松籟邸の隣人(一) 青夏の章

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このみ
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藤沢から陸蒸気に乗って大磯の停車場へ。吉田家別邸である松籟邸へ向かう齢十二の若き当主、吉田茂。大磯は明治初期より政財界の別荘が多く建てられ「政界の奥座敷」といわれた地。この風光明媚な「こゆるぎ」の地を舞台に、利発な茂少年と奇妙な隣人、天人(あまと)シンプソンの冒険活劇。明治の偉人たちも多数登場。輝く海と海岸の松林、絶えぬ波音、と夏の描写が爽やかで、青春の溌剌の中にいる茂少年との呼応がまたよい。三部作とのこと、次作が楽しみだ。大磯という場所の魅力が詰まっている。新杵の西行饅頭も登場して嬉しい。
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Falgorou
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明治の英傑たちが集う別荘地・大磯を舞台に、後に宰相となる少年・吉田茂と謎の隣人・天人が数々の難事件を解決していく活劇ミステリー。伊藤博文、陸奥宗光、松本良順(作中では松本順)など幕末から明治にかけて近代日本の礎を築いた大物の名前が出てくる度に、ちょっと興奮しながら、楽しく読了。少年・吉田茂が真面目で賢く素直で優しい子どもで、読んでてほっこりした。謎の隣人・天戸もその出自が気になる魅力的なキャラ。フィクションとノンフィクションの織り混ぜが絶妙で、明治の近代化が進む活力溢れる日本の雰囲気も楽しめる。
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ハマのプー
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明治20年代の青春ミステリー。吉田茂の少年時代が主人公、と聞けば読みたくもなる。数年前に立ち寄った大磯にある旧吉田茂邸が舞台の中心で、読みながら思い起こすのも楽しい。吉田茂がこういう少年だったのだったのかもと空想に浸れる。次巻も期待。
0255文字
銀丸083
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読了。少年吉田茂をとうした明治時代の物語。舞台は別荘地・大磯を中心に展開していく。久し振りの明治物。のんびり読めた。
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bookshelf_yt07
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福井越前藩を脱し、実業家となった吉田建三の嫡男・茂。藤沢の私塾に通い、横浜の本邸よりも母・士子が暮す大磯の松籟邸に来ることが好きだった。明治政府の高官がこぞって別荘を立てた大磯を舞台に、吉田少年が周囲で起きる事件に挑む。
0255文字
卵
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名前を知っている偉人がどんどん出てきて、次は誰がでてくるんだ?!と退屈しませんでした。 賢い吉田少年が微笑ましい。
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そうたそ
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★★★☆☆ 歴史小説や時代小説のイメージが強い著者だが、本作は少年時代の吉田茂が様々な事件に直面する様を描いた一風変わった作。謎の隣人・天人の存在も魅力的で、史実とフィクションのバランスが絶妙。知っている偉人の名が次々登場するのも面白い。事件は起こるが、ミステリというよりは青春活劇と言うべきか。全三巻予定とのことだが、今度吉田少年はどこまで成長していくのか楽しみなところ。
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洋梨いちご
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吉田茂にも、少年時代があったんだなあ。明治時代の元勲たちの名前もちりばめられたお話。この時代の大磯の華やかなこと。ちょっと前まで江戸時代だったなんてびっくり。
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ぬる燗
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宮本昌孝さんは「天離り果つる国(上下)」が絶品で、大きな期待をこめて手に取った。 吉田茂の少年時代にフォーカスし、類い稀な弁舌と生き様を描いていて、1巻としては周りの好人物との出会いで大きく成長し、第2巻でのこれからの活躍を期待してしまう。 それにしても現代の政治家達の私利私欲を背景とした鉄面皮ぶりには茂少年も、目を覆うに違いない。
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ginkan2
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明治初期の風俗や歴史上の人物をも交えながらの湘南の青春小説。湘南の太陽が感じられますね。天人という架空の人物と吉田茂夫少年。友人の広志くんと共に良い感じ。本の装丁に雰囲気が表れてますね。連載をまとめたもののようですが、青夏の章、とあるように続編があるのでしょう。
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信兵衛
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時代は明治、まだ幕末の気分や当時の怨念を未だに引きずる人間もいて、そうした処から事件が起きたりもします。 また、大磯という場所、維新の元勲、実業家といった貴顕たちが多く別荘を構えていることから、歴史上の有名人物たちが次々と顔を見せ、それによるゴタゴタもある、といった次第。 そうした舞台設定であるからこそ、本ストーリィ、すこぶる面白い、という訳です。
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カッパ
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史実に想像をのせて、、吉田少年が成長していく 少年を取り巻く志果羽、天人、ユニークです
0255文字
spike
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少年時代の吉田茂が主人公というだけで荒唐無稽で面白そうなのに、登場する偉人やその妻たち、天人や志果羽など、キャラクターが皆楽しげすぎて、かなりワクワクしながら読了。当然次作もあり、少年吉田茂の成長が見られるはずなので楽しみ。
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ASYURA
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明治時代の湘南といえば、大磯だった! この地には、明治20年代後半から、伊藤博文、大隈重信、陸奥宗光などの大物政治家や、岩崎弥之助など経済人が別荘を建て、そこを目指して多くの人が集まるようになった。 また大磯は、日本初の海水浴場として、老若男女が集う一大リゾート地だったのである。 本書は、この地をこよなく愛し、後に宰相となる少年・吉田茂と、謎の隣人・天人(あまと)の二人が、別荘地で起きる様々な事件を解決していく連作活劇ミステリー。
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パトラッシュ
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少年吉田茂が奇妙な隣人と関わったおかげで怪事件に巻き込まれるストーリーは、実在の著名人が相次ぎ登場するなど明らかに山田風太郎の明治物に倣っている。表向きは落ち着きを取り戻したかにみえる明治中期の大磯でブルジョア生活を送る吉田だが、アメリカ帰りの隣人に導かれるように、まだ維新の敗者の傷は癒えず報復の機会を窺っている事実を教えられていく。未来の大宰相が初めて宰相学を学ぶ姿は教養小説の変種であり、その点は山田作品にない新しさだが、吉田が十代という設定のせいか明るいジュブナイル小説を読んでいる感じが拭えなかった。
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さーくる・けー
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ネタバレ日本初の海水浴場・大磯の別荘地で、松籟邸の若き当主・吉田茂と、謎の隣人・天人の二人が、別荘地で起きる様々な出来事を解決していく連作活劇ミステリ。「虚と実を巧みに織り交ぜて紡ぎ出した『明治浪漫』」というコピーですが、天人のスーパーぶりと、少年・茂の真っすぐな純粋さが印象的です。史実をデフォルメしたエンタメとして面白く読みました。今後、歴史的な出来事と関わることがあるのか、楽しみです。
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しゅー
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★★未読の作家さんだけど、連作ミステリと言う売り文句で手に取ってみた。まず少年時代の吉田茂が主人公と言うのが珍しい。そして舞台が明治時代の大磯と言うのも、あまり見たことがない。作風は山田風太郎の明治物をジュヴナイルに仕上げた雰囲気である。実在の人物が多数登場する一方で、吉田少年の(別荘の)隣人に如何にもフィクションっぽいアメリカ帰りの青年を配置すると言うバランスが良い按配だ。それにしても明治と言う時代は、維新の遺恨やその後に続いた内線の禍根が残っていて、さまざまな人間ドラマの宝庫である。ミステリ度は低め。
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キウイ
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ネタバレ有名人が出てきて、ビックリ。活躍するのかと思いきや、周囲が動き回る。主人公が若いせいか。もっと活躍させてあげてくれぇ。育てのオカーサンの強さにホロリ。血の繋がりがなくても、ちゃんと親子。他のキャラも家庭にイロイロ。コレから成長して、日本を支えていくのかなぁ。
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蝉、ミーン ミーン 眠ス
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少年吉田茂というフレーズには惹かれるものがまったくなかったが三十数年ぶりとなる宮本昌孝非時代小説というのには興味があったので購入。明治が始まり二十年以上経っていてもまだ江戸の御代を引きずっており起きる事件も変化する時代ならではのものがあり面白かった。
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Atsushi Kobayashi
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吉田茂のころの時代の話がないので、興味津々です。 大磯もう1回行かなきゃと思う次第です。 残念なのが、次巻がでるのがずーっと先。はやく続きがみたいです。
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yasuyuki suzuki
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とにかくあの総理の吉田茂の少年時代が描かれている事におもしろさを感じた。幕末からの要人など出てくる人々のオンパレードには痛快さを感じた。あなたぜひ読んで楽しんで下さい。
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