⇒南の海「太平洋」への出口を探し、遂に「マゼラン海峡」を発見するまでの苦闘。航海を中止し帰投しようとする一団の叛乱。一隻の船団離脱・脱走など航海中の出来事に何故か既視感。読メの記録を調べて納得。すっかり忘れていたが随分前にツヴァイクの『マゼラン』を読んでいた。但し本書では大発見時代(Age of Discovery)というヨーロッパからの視点を離れ、大航海時代としてアジアからの視点で初の世界周航を見直してるのがユニーク。特に著者の就職前の遊学期間を含んだ長期のフィリピン経験に基づく深い考察に注目。