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戸森 麻衣子
仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか (ちくま新書 1767)
仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか (ちくま新書 1767)
戸森 麻衣子
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佐藤一臣
戦乱が終わって平和な徳川江戸時代に移行したという背景から、経済生活の向上にみんなの視点が移ったというのがよくわかる。細かい分業や中抜きみたいなものが発生し、8割近い農民が農業以外の商売でお金を稼いでいたと言う。江戸の町民の「宵越しの銭は持たない」などとカッコいい表現があるが、ほとんどが短期派遣労働か小規模自営業なのだから、日銭が入ったらすぐ使うという意味なのでは?そもそも農家って季節労働なのね?比較的大きな家庭菜園をやって、派遣で稼げば今でも豊かな生活(自由に使えるお金と時間)を確保できるんではないか?
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2025/01/18
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きみたけ
著者は、東京農業大学非常勤講師で早稲田大学エクステンションセンター講師の戸森麻衣子先生。産労総合研究所発行「賃金事情」誌における連載「江戸時代の雇用労働をひもとく」を再構築した一冊。江戸時代における社会的・経済的発展や貨幣制度の成熟を背景に多様化・細分化していった労働事情が、現代日本人の働き方の源流となっていると解説しています。特に農村における副業の多様性には驚きました。と同時に、苦しい生活を何とかしたいとの思いをひしひしと感じました。
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2024/06/11
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takao
ふむ
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ヒデキ
出張へ行く電車の中で一気に読んでしまいました。 武士編は、あんまり興味なかったので時間かかりましたが、 庶民編になって一気にスピードアップしました。 今の正社員と非正規社員の姿が、こんな昔からあったのか とビックリするのと この時代で庶民の生活がどこまでできていたのか もっと知りたいと思いました
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2024/04/19
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よっと
社会に対する正義感より上司に対する忠義が優先されてしまうところなど、なんだかんだ現代に受け継がれていると思いました。
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2024/04/08
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うえぽん
日本近世史家が江戸期の職業や報酬についての雑誌連載をまとめた本。字数制限の下、一般読者向けに書かれており、簡明。派遣業に似た奉公人の斡旋業者や、Uberの様に馬を所持し輸送稼業で稼ぐ百姓の存在など、意外に現代との連続性を感じる部分もある。他方、奉公人が主人を基本的に訴えられないことや、遊女屋奉公では本人以外が一括して身代金を受け取っていたことなど、現代人には受け入れ難い規則や慣習も多い。幕末期には、幕府による専門知識を持つ藩士の登用や力量による昇進も行われたが、危機発生後の対応であり、遅すぎたのであろう。
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2024/03/11
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かんがく
日本史の授業をしていて単調になりがちな「幕藩社会の構造」の範囲について、実際の史料やデータを多く引用して生き生きと描いている。身分制度、家制度、産業の発展など、なんとなくのイメージしかなかったところの解像度が上がった。
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2024/02/24
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con
江戸時代における、他人に雇われて働く人のリアルな状況がよくわかる。武士階級でもスキルに応じて仕事があったりなかったりとか、人材派遣のような仕組みが機能していたとか、現代にも通じるところが多く、興味深い内容。
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2024/02/24
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御家人について調べているので購読。著者の専門性の問題もあるので、武家労働の分析と町人・百姓労働の紹介に熱量差があった。まあ個人的な興味は武士労働にあるので、私は構わないのだが。 後書で明治維新以後の社会変化に触れていたが、それならば百姓労働の賃労働化には、検地による小百姓の独立という大きな社会変化に触れられるべきだったのではないか?商品作物、輸送、漁猟などは、江戸時代に新しく出てきた産業ではないのだから。
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2024/02/23
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時短
江戸時代の働き方について。派遣への移行と質の低下、別の場所からの雇用確保とやってること現代と変わらない部分あり。そんなもの繰り返さなくても。遊女と大店の奉公人と鉱山が特に状況が悪い。明治以降は工場が劣悪だし企業に自由にさせると駄目だな。何をするにも人手が必要で季節性もあり現代とは条件が色々異なるが中々に多様化した社会。基本専業が少ない印象。
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2024/02/20
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よっち
現代日本人の働き方の源流はどこにあるのか。当時の社会を形作った階層の働き方を丁寧に掘り起こしながら、仕事を軸に江戸時代を捉えなおす一冊。近世に至る過程で起きた働き方の変化と貨幣制度の発達、武家社会の階層構造と武士の仕事、旗本・御家人の給与生活、雇用労働者としての武家奉公人、専門知識を持つ武士たちの非正規登用、役所で働く武士の勤務条件、町人や百姓、女性の様々な働き方など、戦国時代の戦乱から解放されて、社会的・経済的発展や貨幣制度の成熟を背景に、多様化・細分化した江戸時代の労働事情はなかなか興味深かったです。
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アメヲトコ
2023年12月刊。江戸時代は現在とは異なり身分制社会ではあったものの、貨幣経済の浸透により雇用労働が生まれ、現在につながる多様な働き方が開花した時代でもありました。本書は武士・百姓・町人など身分ごとの「働き方」の実像を紹介した一冊です。本書は近世史研究の最新の成果をふまえながらも、記述が実に具体的で分かりやすく、当時の人々の生活が映像付きで浮かんでくるような筆力があります。シビアな競争社会であった大店奉公人の世界、悲惨そのものの遊女や鉱山労働者の境遇がとりわけ印象的でした。
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2024/01/27
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パトラッシュ
日本人の仕事と働き方に関するシステムは、江戸時代に形成されたことがわかる。戦乱が終わり武士の官僚化と人の移動の拡大が進むと、否応なく貨幣経済下で専門知識を持つ者が優遇される世になっていった。士農工商という身分制が成立し先祖の仕事を継ぐのが基本とされながら、能力により抜擢されたり遠方へ出稼ぎに行くにも珍しくなくなる。よく乗馬する武士に痔疾が多発し、過酷な生活から家出する商店奉公人が珍しくなく、女中奉公は女性の駆け込み寺的なセーフティネットだったなど初めて知った。働き方改革とは当時からの課題なのかもしれない。
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佐島楓
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江戸時代の雇用形態を主に書かれたもの。時代小説で江戸ものが好きなかたには理解の一助になりそうな内容。ひとつひとつの章立ても短いので、読みやすさもある。当時の福利厚生について書かれた章が興味深かった。
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2024/01/05
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スコットレック
江戸時代の働き方を学ぶことで、現在の働き方の改善点を模索することができるはず・・と思って読んでいたが反面教師にしかならない😓押込(昼夜問わずの自宅謹慎)という刑罰があったというのが興味深い。
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2023/12/24
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仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか (ちくま新書 1767)
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