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不夜島(ナイトランド) (単行本文芸フィクション)

感想・レビュー
61

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蒼
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ネタバレ読み応えのあるハードボイルド×歴史×サイバーパンク。久しぶりに熱中できる小説で楽しかった。前半はポイントでSF要素が出てくるものの、時代設定はよくわからず謎めいた感じで話が進んでいき、これがすごく面白い。参考文献がかなりの量で、琉球と台湾の史実をもとにしたと思われる密貿易や欲望と危険と儚さが渦巻く街の様子などリアリティーがある。後半は派手な戦闘もあり容赦のない硬派な世界だけど、「人間らしい」葛藤も描かれ、ラストでは、著者はロマンチストなのかなとも思う。荻堂さん、他のも読みたくなった。
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grayorange
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与那国島が舞台。Dr.コトーの風景を思い出しながら楽しみました。長かったけど面白かった。電脳って便利そう。痛覚を切ると、自分がどこまで傷ついてるかわからず無茶ができる。ある意味怖い。痛みを感じることは無駄じゃないと思った。
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あいあい
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昨年初に読んだものの、正しい読み方ができていなかったような気がして再読。世界観が分かっているので、SF的設定には無理なく入れた。今回気付いたんだけど、これ、設定自体はSFではあるものの、琉球や台湾の戦後の史実に基づいていたのね。世界史に詳しくないもので前回は全然分かってなかった不明を恥じる。しかも作家、これ書いた時二十代ではないか! よくぞ書いた。そして、やはり最終章でめちゃめちゃ泣いた。
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sak
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めっっっっっちゃくちゃ面白かった……。 とにかくわたしの「すき」が凝縮されているようなお話で、夢中になって読んだ。 第二次大戦後の与那国島と台湾。けれど義体化や電脳化といったサイボーグ技術も存在している謎時代が舞台。 この時点でもうすき。 主人公の武もイイ。全身義体化電脳化済みで、めっちゃ強いのに、心に常に痛みを抱えていて、そこがグッとくる。毛利や玉城との関係性も素敵だ。 読み終わるのが寂しくなった。もっともっとこの世界に浸っていたかった。
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あんちゃん
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電脳プログラム・第二次大戦直後の舞台でSF。断念
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ばにら
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ネタバレ第二次大戦後、架空の琉球と台湾。密貿易商人・武は米ダウンズ中佐の命でN計画の核心・含光=ポジティビティの入手へ。弟子玉城に自身の義体がバレる/戦争の幻影を抱き電脳を持つ糀大尉を凍結。四肢を義体に換える玉城の借金と、情報屋・翁を求め毛利巡査とカジノ船で一大博打/ハッカー・楊は米軍の琉球への核配備計画を探知。有力者・李の息子を探し監獄=修羅煉獄へ。捕われた学生達は含光の実験台。楊は含光=電脳書換プログラム受渡の瞬間を狙うため李の息子を密告。ダウンズら米提供の電脳を、中国国民党は複数並列接続して酷使。→
ばにら

→ダウンズにより明かされるN計画の真実。電脳と義体で精鋭を速成、含光で記憶を置き換える国民党策には人格の歪み。改良版の承影=メタフィジカルは思い出=愛や敬意をインスト。その改良版が宵練=セオロジカル、米兵を故郷と認識させる。世界中に精鋭兵を置き戦争を監視して平和を。武のダウンズへの敬愛もプログラムかも。しかし軍医は玉城が確保。船を離れ武らは撤退/密貿易が摘発され久部良市街はもぬけの殻。承影の暗号鍵と人質交換のため毛利・玉城・楊、重武装+潜水艦蛟龍、10万の並列接続した空箱子によるハッキングで敵艦へ→

11/15 20:42
ばにら

→毛利が相撃ったはずのダウンズは分脳、逆らえない彼女を武は殺意でなく感謝の意で撃つ。助けた女は武の知己・紬なのかは不明。電脳の生命維持に遠い機能から停止する自壊チップを動作させ、二人は互いの偽りでない記憶を見せながら緩やかに停止/感想)攻殻機動隊のスピンオフか?女神は素子とちごて胸糞全開の敵だけど。有剛丸はアルゴノーツなの?4章糀大尉大活躍ほほえましい 潜水艦で米軍退治、熱いけど嫌な桃太郎だな…

11/15 21:05
0255文字
翠春
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何を云っているのだと思われるかも知れないが本作は«ハードボイルドSFアクションほんのりミステリー歴史スペクタクル»である。いや、本当に何を云っているのだろう。事実てんこ盛り作品なのだから、これで間違いは有るまい。どんなキャラクターに対しても人物描写が丁寧で世界観が広くて深い。それ故SFに馴染みの薄い私ですらのめり込んでしまう。世界観も良ければ、文句無しのラストがたまらなく素晴らしい。ネックはあまりお手軽な長さではないくらいかな。日本推理作家協会賞受賞作。
翠春

世間ではこの作風をサイバーパンクと呼ぶらしい。SFも疎いから私にとってのサイバーパンクは「銀河鉄道999」だ。きっとあからさまにずれてると思うが、殺伐としたコンピューター監視社会ときけば松本零士が浮かぶのだから仕方がない。

09/18 18:12
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あろーな
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世界観はとても好み。伊藤計劃の雰囲気が感じられ嬉しくなった。
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あるこる
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第二次世界大戦直後の密貿易で輝く与那国島を舞台にしたサイバーパンク 攻殻機動隊を筆頭に様々な作品のオマージュする中で戦後の混乱,義体や電脳が戦後存在したら、どの様な使われ方をするかを提示したハードボイルドで哀しみ溢れるハードSF 主人公達の汚れ間違いながらも、戦後から今現在迄続く弱者を虐げる歪んだ価値観へ対抗する気持ちを感じた 作者前作の「ループ・オブ・ザ・コード」や重めなSF小説好きな方にはお勧めです
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そーいち
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2段組み400ページ超という長編、また沖縄や台湾言語が並ぶのでかなり読みにくい。その分、じっくりと楽しむことが出来た。サイバーパンク×正統派冒険小説といったところ。前作でも思ったことだが荻堂さんは端役の人間に対してもしっかりと物語を構築する。今作では密貿易を見逃している警察官の息子や主人公の右腕、玉城のおばあの過去の話など。これをするととんでもなくページ数がかさむのは仕方がないか。メイン軸は超王道なので猥雑ながら理解はしやすくエンタメ的にはめちゃくちゃに面白い。ラスト付近の戦闘シーンには痺れること間違い。
0255文字
Dolci
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ネタバレ人体の電脳・義体化を中心として偏った技術進歩をしている戦後日本(沖縄&台湾)のパラレルワールドが舞台。基本アクション活劇だが、終盤エモーショナルな場面も違和感なく織り込まれており、設定の面白さに内容が追いついていない感があったデビュー作と比較すればエンタメ的な満足度はかなり高い。但し、豊富なアイデアを余さず盛り込もうとしたせいか頁数が嵩み、二段組400ページ超えは読むのにやや疲労。個人的には、武の生い立ちや紬、前原との関係性をもう少し掘り下げていれば、読後の余韻がより充実したと思う。
0255文字
bookman
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お薦め度 ★★★★☆
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いざなぎのみこと
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太平洋戦争直後の沖縄を舞台にして、SF要素、if要素が混ぜ合わさった作品です。台湾人のブローカーとして知られた存在の主人公には、最新鋭の義体を駆使して暗躍する裏の顔があったーアメリカ、中国共産党や国民党、政治に権力、金と暴力に溢れた眠らない世界で見る夢は果たして何かー様々な思惑が絡み合いながら、任侠映画にも似たノスタルジーを感じさせるハードボイルドアクション小説。デビュー作とは違った、いい意味での路線変更が感じられて、攻殻機動隊ファンにはたまらない作品に仕上がっています。機龍警察好きな方にオススメかも。
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takao
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ふむ
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うさみP
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ここまで正統派なサイバーパンクがあるとは。鋼に宿った魂の涙。これはMGSから産まれた名も無き男児の物語。電脳と機械が著しく発展したIF戦後。見捨てられた密輸の地である与那国と政争激しい台湾を舞台にした史実を巧妙に交えたSFハードボイルド。とある機密を追う中で、重い訳あり主人公の素性の広げ方にハラハラ。泣いちゃった。『無理難題を前に、自身にとってかけがえのない一つを手に入れる為に、それ以後の全てを差し出す覚悟はあるか?』というテーマは同時受賞作『地雷グリコ』と通じるモノがあり、これが一つの潮流になるのかな。
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JOY-Eden
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ネタバレ架空の戦後の沖縄、台湾を舞台にしたサイバーパンク小説。近未来的な要素と沖縄・台湾の文化、言語がまじりあった独特の世界観に酩酊させられた。 物語はナラトロジーの型をしっかり踏まえた構成で、エンタメ小説として面白く読めるので、サイバーパンクというだけで腰が引けている人も恐れず手に取ってほしい。
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選り草
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大戦後の与那国島を舞台にしたSF冒険物語。主人公は海に溺れて死にかけていたところを助けられ(というか、サイボーグ化され)、密輸のブローカーを営んでいる。日本はアメリカの支配下に置かれ、台湾は中国から独立したばかり。世界観は灰色だが、密輸で景気良い町はネオンサインで色とりどり、台湾は軍事統制の元で真っ白な照明に照らし出され、海は瑠璃色、と対照的。スーサーパイとか、指は内側に折れる、とか、色々知れて面白かった。後半の戦いの舞台もカッコいいが、台湾で食べるカジキの団子入り麺がうまそうだった。
0255文字
ヒヨドリスキ
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大戦後の与那国島。密貿易で暗躍する理由有りの仲買人。手足や身体、脳!までも機械化して情報を元に斬った張ったの大バトル。作者は毎回凝った設定で読ませるんだけど、今回はさしずめ沖縄版ブレードランナー。人工皮膚で全身機械の主人公に気違いの元将校、相棒の海人、ナイトクラブの美女、謎の米国女将校、台湾人フィクサーとキャラも濃くって面白い!記憶だけを残して全てを機械化し頭の中で会話したりお互いプラグを繋いで情報共有とか中々シュール。手段を選ばない彼らは生身じゃないけどゴールデンカムイも彷彿とさせて楽しかったー。
ヒヨドリスキ

2段組、400ページに怯む事なかれ。この混沌とした世界観は実写化よりもアニメ化でNetflix辺りでやって欲しい所。

07/20 10:43
0255文字
44cars
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何の情報もなく手に取った本だったので、いい意味で裏切られた感覚です。文章だとわかりにくいというか、人によって読み取り方がりがうのかなというところがあったので映像化されたらヒットするんじゃないでしょうか。最後まで「!」の連続でした
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ふう
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第二次大戦後の与那国そして台湾を舞台に、全身を義体化電脳化した台湾人の武庭純がある品の入手を依頼されたことから陰謀の渦に巻き込まれていくサイバーパンクなSFハードボイルド。名前が似てるせいか「不夜城」を思い出しつつ読んでいったが、似てるようで全然違うような(どっちだよ)。歌舞伎町と与那国島の違いなんだろうか、劉健一は冷たく、武庭純は熱い。しかしまあやっぱり最後は…。久々に「不夜城」読みたくなってきた。映画しょぼかったけどなぜかあのB'zの主題歌好きだったなあ(今でもなぜB'zが!?だけど)。
0255文字
ヒロ
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過去、未来を同時に体験できるSF。戦後の与那国島と台湾の事もホントに細かく描写されており、読んでいてその世界に入り込めました。そして内容は序盤の静かな展開から中盤以降の映画のような怒涛の展開と、いくつもの驚かされる事実に、ホントに良くできた話だと思いました。機械の体や電脳といった言葉がホントに戦後に普通にあったかのように錯覚させられたし、そんな世界があったら歴史もまた全く違うものになっていたんだろうと、そういった幻想的な世界に想いを馳せることもできて、ホントに楽しかったです。
0255文字
coldsurgeon
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70年前、第二次世界大戦終結後の琉球・与那国島と台湾を舞台にした、しかしサイボーグ化した人々が争い息づくSFハードボイルド小説。主人公は、手足は機械化され、人工臓器を埋め込まれ、頭蓋内にも電脳機械を装着された人間。密貿易、アメリカ中国台湾間の軍事競争などを、したたかに生き抜こうとする。争うことが本能であるかのような人間と、機械部品との融合が、不思議な感覚と空間を生み出していく。全編に沖縄の海を思い浮かばせる描写があり、何を読んでいるのかわからなくなるが、どんどんと引き込まれる物語だった。
0255文字
ちゑ
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ネタバレ義体化も電脳化も何するものぞ。体に込められた魂〈マブイ〉の力を信じてやまない男たちのブルース、ここに極まれり。戦後の密貿易による栄華と混沌を併せ持つ与那国島を舞台に、身体を換装させるテクノロジーとそれにまつわる陰謀を描いたサイバーパンク。なんかよくある話やん、と言う勿れ。無機質とは程遠い熱い血潮が流れる漢たちの往路だけの活劇は胸熱。自分には人工涙腺がないから涙は流れない、と自虐的に呟く密売人/武の流したかった涙はどれくらいあったろうか。アイデンティティを渇望する者が吐き捨ててきた言葉を拾うには辛すぎる。
Shintaro

初期馳星周へのリスペクトも感じるタイトルでしたね。続編あるいは映画化も期待したいです。

06/13 07:10
ちゑ

Shintaroさん、「続編あるいは映画化」いいですね〜。私は楊さんにもう一度、会いたいです。

06/13 08:17
0255文字
はなさー
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ネタバレハードボイルドでサイバーパンク。与那国と台湾を股にかけた密売人達の極秘任務。とにかくその世界設定と魅力溢れるキャラクターが圧倒的。ループオブザコードから更に進化した大傑作。コミカライズなら作画は池上遼一でお願いしたい。
0255文字
やすお
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SFハードボイルド冒険活劇といった内容といえばいいだろうか。密貿易、サイボーグ、スパイ、裏切り、銃撃戦、などなど面白い要素がてんこ盛りだ。単純に楽しむだけならいいのだが、エンタメ要素を詰め込みすぎて、逆にベタな感じになっている。台湾や与那国島を舞台にする必然性も感じられなかった。読みやすいし、頭を使わずに楽しめるのは評価できる。
0255文字
猿吉君
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時代設定がへんてこかつ絶妙なSF漢気小説です。①サイバーパンクのエッセンスとしてニューロマ・ブレラン・オルカボ・攻殻等が入ってます。②主人公武庭純の影が薄くなるかっこいい野郎どもが出てきます。③ヴィランも相当に悪、良いですね〜このぐらいの敵じゃないと興ざめ。④トキコがもっと活躍すると思っていましたが。⑤今時珍しい喫煙シーン多数、まあ健康気にしなくてもいいから(笑)点数90/100→きっちり終わっているので小説として完成度高く、最後は予測通りの展開で涙、戦闘場面のアクションも切れがあって満足した長編でした。
ずっきん

トキコ←あー、わかります。ちょっと取ってつけたような登場でしたし。これ、二人の二軸展開だと熱かったような気がします。倍ページになるけど笑。

05/08 10:56
猿吉君

ずっきんさん、コメントありがとうございます!  上下巻だったら大活躍したのかもですね、っていうかヒロイン少ないから後で足したのかなとか邪推してしまいました(笑)。 いずれにしても超面白かったのでこのテイストでガンガン書いて欲しいです~(^o^)丿

05/08 11:40
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羽田
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作中の言葉を借りるなら、魂<マブイ>が踊る一冊。面白すぎる。何回もぐっとのめりこむ展開があって、私は四色牌のシーンで虜になりました。多分あえてなんだろうけど、主人公の外見容貌への言及が少ないんだよね。草薙素子みたいな動く軍事機密な身体なんだろうから、外見に意味はないんだろうけど…国も信条も違うバラバラすぎる4人がまるで兄弟のようにパーティを組むのもいい。楊さん好きだぜ。ダウン図中佐の外見が中佐の主義からすると似合わない気がするんだが、元があんなんだったんだろうか。作者の次作も最高に楽しみ。
0255文字
ずっきん
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面白さのあまりの一気読み。サイバーパンクと聞いていたが、その定義や境界など意味なく凌駕。前作『ループオブザコード』からの期待を裏切らない読み応え抜群の冒険活劇で、戦後すぐの与那国と台湾を舞台にしたポリティカルな歴史小説でもある。サイバーパンクと歴史小説だよ?これらを抜群のバランスで、熱い魂(マブイ)の浪漫ダダ漏れに仕立て上げる著者の腕前に乾杯。武庭純を筆頭にキャラ立ても動かし方も最高。アイツがまさか?そんな!の連続。フラグは折られてナンボです。やー、もう、本当に書いてくれてありがとおおーーー!と叫ぶ逸品。
ずっきん

ただ、ダウンズ中佐だけアウト。英語で喋ってんだよね?アニメやラノベに出てくるキャラみたいな喋り方やめて?世界観が一気に醒める。それともわたしが時代遅れなのか?むー。

04/22 16:35
0255文字
九澄屋
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断言しておきます。[このSFが読みたい24]には国内編の上から5位以内には絶対に入ります。それくらい緻密さとダイナミックさのバランスが良くて楽しめました。恐るべき参考文献の数。現地調査もしてるでしょう。本当に傑作だと思いました。トートーメにクートートー、日常会話で使いたい。強いて不満を挙げるなら、ネタバレを避けるために巻頭の登場人物リストが最小限だったので、中盤以降が大変だった。作中のデバイスなどはベタなところだが、SFならではの時代と世相が何より素晴らしかった。
0255文字
MI6
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第一部 九部良街憂愁(クブラ・シテイ・ブルース) 第二部 紛い物と供物(ソウル・サクリファイス) 第三部 目を焼く白色の光熱(ホワイト・ライト・ホワイト・ヒート) 第四部 海を憎んだ男(サムウェア・アイ・ビロング) 喫む(のむ) 弄る(いじる、いじくる) 理非曲直 「指は内にぞ折れる」ウユビヤ・ウティンキドゥ・ブラリル 傅く(かしずく) 摩る(さする) 饕餮(とうてつ、タオティエ) 蛟龍(甲標的丁型) 久部良バリ(くぶら)
0255文字
Shintaro
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ネタバレ前作『ループ・オブ・ザ・コード』でダダ上がりしたハードルを越えてきた。今月のベストどころか年ベス入り決定!大戦後の米国占領時における与那国島と台湾をまたぐ密貿易商武庭純の物語。サイバーな世界観は義体化と電脳化を可能にした。戦勝国のみが持つその技術は、ソ連、アメリカの独占を離れ、中国共産党や台湾の国民党政権にはびこる。電脳化した連中を操る『含光』なるものを手に入れるため、再び台湾に潜入する武。そこからは自由を手に入れるためのまさに冒険となる。みっちり台湾を取材した成果と荻堂の文体とモチーフがマッチした傑作!
Shintaro

1947も続きます!!

04/22 19:01
ちゑ

私も言いたい♪ 面白かったああああああ!!!ご紹介ありがとうございました。ハードボイルドでした。次の作品が待ち遠しいです。

06/12 21:45
8件のコメントを全て見る
0255文字
nonbiri nonta
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終戦後の与那国島や台湾を舞台にしたノワールかと思いきや義肢や電脳を搭載したサイボーグたちが派手に戦闘を繰り広げるサイバーパンクだった。 途中、繰り広げられるカードゲームはルールがよくわからなかった(麻雀かと思うと似て非なるもののようだ)。 なんか最後まで混乱しながらなんとか読み通した、という感じです。
0255文字
jake
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3.0
0255文字
雪駄
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ネタバレこういうのが読みたかった!歴史とIFのつくるストーリーが一番盛り上がるところで現実世界の世界情勢と絶妙に繋がる。中共による電脳赤化、国民党の愛国矯正からのUSA自由バンザイプログラム。戦後沖縄サイバーパンク世界が、現実の中台両岸関係アメリカ西太平洋戦略、無関係でいられない日本とリンクし、背筋の凍る深刻さ、凄惨さで読む側に伝える。ハードボイルドSF小説と思って読んでたら最高のポリティカルフィクションだった。日本に暮らし、米国株投資信託を毎月セコセコ積みまししているオレは宵練がインストールされてるに違いない。
0255文字
matsu0310
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☆20年ぐらい前なら絶賛した気はする
0255文字
イータン
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ジャケ買いです。設定も面白そう!ということで。 内容は、アニメを見ているかのような感じだった。第1章の与那国島での話はこれから何がおこるんだろうか?とワクワク。ところがそれ以降はちょっと尻すぼみな感じがした。謎の少女・紬や、麹大尉という愛国者、李志明の子ども達、特に玉城…これらの登場人物達の消化不良感が最後まで残ってしまった。 トキコは好き。
イータン

四色配というローカルゲームの話が20ページ分もあって(しかも2段組なため長い)ちょっとげんなりしてしまった。 台湾編では基隆市を舞台にしているのだが特定の道路をただ羅列されてもなかなかイメージが湧いてこなかった。例)義二路と信四路の交差点~とか(道の名前は実在していてグーグルマップで見ながらイメージを補完した)

03/07 21:43
0255文字
こまそらねこ
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ネタバレハードボイルド、SF、戦後もの。 ハッピーエンドになることは絶対ないってわかっていても、そうなってほしかった。 かなりの大作で、一気読みは不可能。 実際の与那国島や台湾史を確認しながら読むことに。 今の身近な海外No.1とは全然違う世界だった台湾。 そうこの小説は台湾について学ばせてくれる。思い出させてくれたのだ。  
0255文字
etoman
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第2次世界大戦時からサイバーやロボティクス技術があるという歴史改変SF。とにかく情報量の多い小説で親切な説明がないまま進んでいくので好みが分かれるかもしれないが、破綻すれすれの綱渡りを強引に歩み切ったことは素晴らしい。加えて映像化向きだと思うし、今のCG技術だったらそのまんま実写で映像化できるんじゃないか。アクションシーンはぜひ87eleven Action Designで。
0255文字
ごはんたべたい
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サイバーパンクとハードボイルドを合わせたという意味では日本人作家でここまで描けた人はそうそういないはず。傑作。
0255文字
本の蟲
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台湾、沖縄本島、本土との密貿易で異様な好景気に沸く戦後間もない与那国島。米国による沖縄支配や、中国の国共内戦、台湾の二・二八事件等史実に沿いながら、二次大戦から電脳や機械義肢が存在するサイバーパンク・ハードボイルド。島の密貿易仲介人扮する武庭純に届いた指令から始まる、魂〈マブイ〉を求める彷徨。横軸になる琉球・台湾の風習、描写、歴史は面白かったが、縦軸にあたるストーリーは攻殻機動隊設定を利用したハリウッド的展開という感じ。作者2作目「ループ・オブ・コード」が抜群に良かっただけに、そのハードル越えとはならず
0255文字
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不夜島(ナイトランド) (単行本文芸フィクション)評価68感想・レビュー61