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WEIRD(ウィアード)「現代人」の奇妙な心理 下:経済的繁栄、民主制、個人主義の起源

感想・レビュー
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izumone
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親族構造から説き起こすのはエマニュエル・トッドと同じだがこちらの方がレンジが広い。ヨーロッパ文化をより相対化している。(ヨーロッパの中の差異はあまり強調されない)アングロサクソン的な親族構造が,「WEIRD」なのか(トッドがいうように)世界の基準なのか,興味深いところ。
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たかぴ
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公平性、時間観念など如何に自分がwiredな思考の中で判断してたのにわかる。これは今までの人類の社会的規制、嗜好から離れたものだったんだな。
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しお
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おもろい。変わってるのは我々の方でした。
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月曜は嫌い
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本書は、中世カトリックが果たした役割をきっかけに、西欧が個人主義や民主主義を柱とする“特異な”社会を築いたと論じたもの。著者は、ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」の描いた時代より後の世界のありようを説明しようとしたという。また、M.ヴェーバーが資本主義の発生を論じた「プロ倫」の見解を、“更新”するものでもあるという。両著に関心のある方はどうぞ。なお、ロビン・ダンバーの「宗教の起源」も初期社会の発展に宗教が果たした役割を描いていて興味深いです。
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Kaname Funakoshi
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西洋的に教育水準が高く工業化されて裕福で民主的という、人類としては特異な行動様式を軸に、西暦1000年以降の世界を語る。日本人も明治維新以降に急激に取り入れたおかげで僕も(「裕福で」以外については)この様式で行動している。ちなみWEIRDでない生き方とは、血によって繋がった氏族主義。僕は苦手だけど、日本にはそっちのほうが合ってる人はまだたくさんいるのだろう
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じゅん。
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歴史本はよく読みますが、「こういったことがあったから、それが原因でこうなった。」と100%言い切ることは難しい点があると思います。なぜなら歴史には無数の因子が網目のように関係してるから。この本の凄さはそういった無数の因子を限りなく解きほぐして、現代人の奇妙な心理に限りなく因果関係的にアプローチしているというか。もう、圧巻の一言。最後に帯に書いてある一言が好きすぎるので載せておきます。「裏庭を掘っていて失われた都市を発見したような気分だ。そして発掘されたものに衝撃を受けた。記念碑的書物」まさにそんな気分。
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ばたやん@かみがた
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《文化・宗教が人類に与える力。ツッコミあるよ》(1)個人主義的で同調性低いなどの心性持つweirdな人々の起源論じる上巻から続く第2部。ここで核家族などweirdな家庭のベースとなった一夫一婦制について、人々の心理に与えた生化学的影響が論じられます。婚姻が男性のテストステロン分泌を抑えることで、多くの男性にその機会を与える一夫一婦制(更に他の地域なら多妻を選ぶ領主や富裕層にもそれを原則禁じるのが拍車かける)の方が社会の暴力性を減らす。この知見は性ホルモンがヒトの「自己家畜化」や動物の家畜化に(1/7)
ばたやん@かみがた

ナチスや共産主義を頂点とする欧州にも見られた数々の全体主義、権威主義体制はどう説明できるのでしょう?また、昨今北米発のポストコロニアリズムやフェミニズムなどを基礎にして「社会正義」を振りかざし自ら「異論」と認定した意見やその表出者をキャンセルする、中世でも見られなかったように思える不寛容で相手を封殺する風潮は、本書の知見からは如何位置付けられるのでしょうか。とは言えこのようなことも考えさせてくれる刺激的な本であったことは間違いありません。おススメ。(7/7)

06/21 16:12
ばたやん@かみがた

言及した本の感想 『善と悪のパラドックス』 https://bookmeter.com/reviews/100936127 『キツネを飼いならす』 https://bookmeter.com/reviews/119740816

06/21 16:21
7件のコメントを全て見る
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takao
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Western, Educated, Industrilized, Rich, Democratic,
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あつお
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『先進的で奇妙な人類を語る本』。 本書はWEIRDと呼ばれる特定の人々の特性に焦点を当てている。本書の主な内容は次の通りである。 ①婚姻生活の変化:一夫一妻制が男性のテストステロン値を低下させ、協力を促進すること。 ②市場メンタリティー:時間に対する認識が変化し、人々が長期的な計画を立てるようになったこと。 ③法、科学、宗教:これらが互いに影響し合いながら、人類の行動や文化を形成していること。 これらの視点から、現代社会の特異性と全人類の中での位置を理解し、これからの生活について考えさせられる内容である。
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qls
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4 西洋史と社会思想に疎いので退屈な部分もあったが、根幹の主張はとても面白かった 文化を研究する科学がどのように変容しているのかを示してくれている
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かじかじ。
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本書のタイトルにあるWEIRDは奇妙なという意味で、現在の心理学、社会心理学、行動経済学などはWEIRDな人を対象とした、20世紀後半のアメリカ人の文化心理学と書かれている。人には文化的、宗教的背景の違いがあったり、親族間の関係性など挙げればキリがないほどの変動要素があり、それを考慮しない実験結果により偏りのある結果が得られているのだろう。例えば戦争経験がある人がサッカーをすると内的心理が働き、メンバーを守るためにイエローカードをより多くもらう傾向にある。日本人も恥の文化であり、アメリカ人とは違う。
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04090364riu
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#読了 難しかった…笑 西洋的な個人主義は現代の日本に適合した結果、経済成長できたのだと思った。(違うかな?)
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chiro
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人類が飛躍的な進歩を遂げるに至った大きな要因としてWIREDな人々の拡がりを著者は挙げている。この著作を読んでその事が得心が入ったが、それでも尚、解明できない点は残っており、グローバル化による幾何級数的な発展もその一つである。グローバル化による格差の拡大と貧困の蔓延は今のところそれを克服する手立ては見つかる事なくより拡がりを見せている。アンガスディートンらも主張しているがこの点についてはまだ社会としての処方箋は見出せていない。環境問題も含め喫緊の課題であるはずなのだが。
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Go Extreme
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一夫一婦婚→心理・ホルモン動態変化→社会効果≒宗教団体や社会の優位性 新たな制度・心理:市場統合→非人格的向社会性↑→任意団体結成・公式制度発展 教会曝露↑=急速に成長・参加型統治発展 商人の主導権↑→都市成長→市長統合水準↑≒信頼・公正さ・協力水準↑ 集団間競争→信頼・協力傾向 現代世界の誕生:分析的思考・内的属性への帰属・独立志向と非同調・非人格的向社会性 「20世紀後半の米国人の文化心理学」 WEIRDな人々=文化に染まっていない集団 それ以外=文化により標準から外れた集団 アメリカ人こそWEIRD
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marukuso
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MFPに曝露され、西洋が他の文化と大きな差をつけるようになったのには非人格的市場への指向、任意団体間の競争、都市化などをもたらし、またそれがWEIRD心理を醸成していった。壮大な大分岐論でもあり、文化進化のダイナミクスを感じさせてくれる。
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