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知られざる海上保安庁 - 安全保障最前線 -

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chiro
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Audible 軍隊ではない法執行機関としての海保の意義、軍隊化すべしとの意見への反論を、様々な角度から丁寧に回答している。法的統治をベースとした国際的枠組みが続く限りは、海保は軍隊化しない方が良いのだと説得力を持って理解でき、また海保のリードで国際的枠組みが強化されていることも頼もしく感じた。理性的な書きぶりで、ど素人の意見も見下さず丁寧に現場の説明し、自分の知識の限界について「私の〇〇の経験によると」「2023年現在では」と留保を置いていて、理性的で誠実な人柄を感じる。多くの人に読んで欲しい。
chiro

規格が違うので自衛隊と相互給油できない……という話など、私も何となく知っていてその意見になんとなく賛成だったので、業務目的の違いや運用の違いからそもそも油種が違って共用できないしする意味もないと、噛み砕いて説明してもらったのは非常にありがたいし、もっと多くの人に知って欲しいなと思った。海保の士気が高く風通しも良く主体性も高いなら、その組織作りを多くの企業や官庁は学ぶべきではないかとも思った。

02/09 19:00
0255文字
くものすけ
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海上自衛隊と海上保安庁の違いが良く分かった。また、尖閣列島での中国海警局(海警)との軋轢は海上保安庁だからこそ出来る役割があることを改めて認識させられた。自衛隊は「国の防衛」が役割で、海保は「公共の秩序と維持」そして重視するのは法とルールの支配…憲法に戦争放棄を謳っている日本にとっては海保の様な組織こそ存在価値が大きいのではないかと感じた。構成員も1.5万人、年間予算は2500億円前後と少ない。しかも守っている海域はとてつもなく広く周囲は独裁国家の中国、北朝鮮、ロシア…もうちょっと補強した方が良いのでは!
0255文字
オカヤン
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ネタバレオーディブル。海上保安庁の役割、非軍事で、法秩序を守る組織で、世界からも国からも重宝されていると学んだ。ただ、もう少し解説が欲しかった。竹島が韓国に支配されたこと、尖閣との船の戦いのビデオについて、言及してほしかった。
0255文字
とり
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海上保安庁の役割が今ひとつよく分からなかったので本書を手にとった。著者は元海上保安庁長官。尖閣諸島周辺海域に中国船が侵入したというニュースを聞くたびに、海上保安庁ではなく海上自衛隊が対応すべき問題なのではと思っていたが、それは間違いであることがわかった。海上保安庁は警察の管轄で、武器も破壊力という点では海上自衛隊のものより劣る。だからこそ、万が一衝突することがあっても大事には至らない。もし、海上自衛隊が尖閣周辺を取り締まるようになると、中国側も中国海警局の船ではなく海軍の船を出さざるをえない。
とり

装備を強化すればそれがそのまま安全につながるわけではないという点が重要。

08/05 12:53
0255文字
乱読家 護る会支持!
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著者は元海上保安庁長官(令和2年1月〜令和4年6月末)。 海上保安庁に対するさまざまな国民の「誤解」を解消するために書かれた本。 安全保障を語るなら、本書をしっかり読んで学んでおきたいですね。
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大石早生
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海上保安庁は「法執行機関」らしい。軍事機関ではない法執行機関が領海警備を行うことにメリットがわかりやすく書かれている。それは「紛争回避に資するまでの特性(干渉機能)」らしいが、それはたとえば「警察比例の法則」で、詳しくは本書を読めばわかる、ってことで。海上保安庁をもつ日本の国民であることを誇らしく思えた一冊。
0255文字
ばんぶー
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知られざる海上保安庁
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しょうじ
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日本における海上保安庁とはどのような組織であると定義され、世界に知らしめようとしているのか。海上保安庁法25条に軍事組織ではないと明記し活動する。海洋部での警察活動をする組織だ。違法な活動する者に対し、領海からの退去、行動の制止、逮捕などするための火力や武器は有するが敵を殲滅したり排除するための武力は有さず、海上自衛隊という軍事組織とは一線を画す。過去は海難救助の他には違法操業や密輸の取締まりが主だった組織である。近隣諸国の軍事力向上により力による現状変更が現実味を帯びてしまい海上保安庁も強化されたワケだ
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お抹茶
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元海上保安庁長官が,海上保安庁は庁法25条に基づき非軍事組織であるべきという主張をさまざまな論拠を提示して主張する。法執行機関であることを重視して,その領分だからこそ行える強みがある。海上における法執行を軍隊ではないコーストガードが行うことが世界の趨勢。有事で海上保安庁が防衛大臣の統制下になっても,自衛隊に編入されて国防任務を負うのではなく,得意な国民保護措置や人命の保護活動の業務を行う。海上自衛隊との「設備上の互換性のなさ」に対しては,実情をふまえて,揃える必要はないとする。予算と人員の拡充は必要。
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大さん
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今年10冊目,偶然図書館で見つけて読んでみた。安全保障が叫ばれる中,非軍事である警察機能としての海上保安庁を理解し易く纏められていた。日本は国土面積では世界61位だが領海とEEZでは世界6位の海洋国家。コーストガード(沿岸警備隊)で世界をリードしFOIP『自由で開かれたインド太平洋』16ヶ国の主要国。中国に🇨🇳与しやすい国と見られては絶対にいけない。
0255文字
Admiral2009
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海上保安庁への国民の誤解を解きます。法や話し合いが通じずトップのイデオロギーが全ての中露南北朝鮮を相手に、庁法25条に示された❝非軍事組織の法執行機関しての緩衝機能❞が、いつまでも維持されることを祈るだけです。
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to boy
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知っているようで知らない海上保安庁の役割をわかりやすく書かれていて多くの人に読んで欲しい一冊。自衛隊と異なり軍事組織では無いという所が一番の特徴。武器も相手を破壊する大型のものでなく、相手を捕獲するための最小限のもので充分。その行動原理は法に従い平和的に行動し紛争の一歩手前で解決する事との事。近年の尖閣諸島での専制国家からの脅威に果敢に立ち向かう海保の活動を応援したくなります。
いおい     秋までに◎キロやせる

応援しましょう!海に行くといつもその勇姿に頭が下がります。

03/07 23:52
to boy

いおいさん、活動の在り方が世界をリードしている数少ない分野だそうです。

03/08 06:32
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@yuc
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非軍事の法執行機関という役割、海上保安分野で世界をリードする立場など現場を知るトップ経験者からの話、もっと多くの人に知ってもらわないと!いかに命をかけてプライドをもって活動されているか。自衛隊員も含めもっと給料アップしてあげてほしい。お正月の事故のあとに読んだから、余計に海保の人たちを応援したくなる。広報活動にも力を入れて、国民に活動内容や海保存在意義を認知してもらってください!
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Nori
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海保は絶対に負けられないという言葉に強く表されているが、海上保安庁が「法執行機関」であることの矜持を強く感じた。気合と根性で乗り切れなどは、もうあってはならない。
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keitakenny
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大半、随所に出てくる「法執行機関」「海上保安庁法25条 非軍隊」に、今まで腹に据えかねていた外野の声への嫌悪を感じ取れた 海の警察、海の消防、海の救急隊、海の監視官と漠然と捉えていた 間近に迫った台湾有事はもちろん、竹島、北方四島、北朝鮮密輸などなど全て最前線で対処している事に感謝と尊敬しかない
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ミリオター
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この書籍からとにかく海上保安庁を軍事機関にするべきではないという確固たる信念を感じた。あくまで海上自衛隊と協力しつつ、警察機関という立場を生かした立ち回りも必要であり、海保の武装強化などという話は全くの的外れである事を理解した。
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