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トヨタ 中国の怪物 豊田章男を社長にした男

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しげる
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大躍進運動と文革、近代中国の状況の前半と、トヨタに入社し中国メーカーとの提携、中国進出、豊田家と奥田元会長、章男社長を描く後半。 後半パートの内容を期待して読んだが、前半を中心に中国の内容は今では信じられないようなことばかり。毛沢東時代の強制労働や厳しい生活の描写が恐ろしく壮絶でしかない。中国メーカーとの合弁の話も勉強になった。
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ABAKAHEMP
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経済雑誌の内幕レポートとしては面白いが、評伝ノンフィクションとしては物足りなさが残る。インタビュー中に何度も繰り返される、「児玉さん」との呼びかけ。穿った見方をすると本書は、服部が社内で陰口を叩かれ、トヨタ公式記録からも消されつつある自身の功績に、光を当てさせるために書かせた自伝本のようにも見えてくる。人物像へのアプローチは不完全で、中国での辛苦を極めた生活の実態はくわしいが、日本での私生活はベールに包まれたまま。相手が語りたいこと、気持ち良く喋ってくれることだけを聞きとって、穿れば血が流れ出すような箇所
ABAKAHEMP

中国人は綺麗に死ぬよりも、惨めに生きたほうがマシと考える。日本人とは真逆。心の底では共産主義を嫌っていても、生き残るためにはどんな酷い帝王でも従う。這いつくばってでも生きようとするのが中国人だと語る服部。毛沢東が大号令をかけ始まった大躍進運動とその後の文化大革命を当事者として生きた日本人。人類史に残るほどの餓死者を出した狂気と茶番の時代を、「日本鬼子」と差別され続け、中国時代は思い出したくもないと唾棄するほど嫌い抜いているのに、自分が知らず知らず彼らのように行動してしまっていることに気づき愕然とする。

02/06 18:15
ABAKAHEMP

「洗脳教育は、脳みそに中国共産党というシワを刻み込むようなものだった」と語るほど、自分の行動様式に染み付いてしまっていた。他と交わらず、自分のみを恃みとし、夜な夜な政府高官や幹部を接待するだけでなく、他メーカーとも平気で情報高官を交わした。陰口を叩かれる服部のやり口は、起死回生の秘策を成就する力ともなったが、習近平による汚職撲滅政策により、終の住処としようとした中国からも追い出される遠因ともなった。

02/06 18:16
4件のコメントを全て見る
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Kolon
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本書は、トヨタが中国国内にビジネス橋頭堡を作るために中心的な役割を担った服部と言う社員の話が軸だが、中国生まれの服部が日本人として経験、体感した毛沢東政権下の大躍進政策や文化大革命の余りにも凄惨な社会環境を知る上で貴重な視点を提供している本だと思った。
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Z@@Z
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トヨタの中国進出の裏革に関係する人物の話 中国の近代史も関係していて面白かった トヨトミシリーズと比較するとなおいいのかも 本社と新聞報道を紐つけたら見方が変わるかもしれないと思った
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N_K
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今年読んだ本で1番おもしろい。「トヨタロシア戦記」もそうだけど、孤軍奮闘する現地社員はエピソードに溢れている。
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あっきー
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中国の激動の歴史について、それを実際に体験した服部氏の目線を通じて知り衝撃を受けた。大躍進運動に文化大革命、それらが50〜60年前であることに驚き、同時に如何に中国が急速な発展を遂げたかを改めて認識することとなった。 トヨタにおける豊田家の位置付けについても外から見ているだけでは分からない、いろいろな事情があり、面白かった。
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KRMT
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この本はトヨタの本でもあり、また中国ビジネス、そして中国共産党の本でもある。僕は中国共産党の歴史や本質を全く知らなかった。毛沢東が何をしたかも知らなかった。石原慎太郎は「中国人が嫌いなのではない、中国共産党が嫌いなんだ」と言っていたが、なるほどなと納得した。 そしてこの本の表紙にもなっている3人。服部と同じく異端児として出てくる奥田碩という男の力強さ。「章男君程度の社員はトヨタにはゴロゴロいる」というのは、まさに実力あってこそ言えるのだろう。豊田章男や創業家との面白い関係性、良く練られた本で面白かった。
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Teri
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前半は、戦後の中国の歴史と服部の27歳までの話。思ったよりも中国の歴史の話が多かった。中国の勉強にもなった。一党独裁の恐ろしさを示していた。しかし後半で語られるトヨタ創業家の独裁への批判のようにも感じた。後半は、日本に帰ってからトヨタで働いた話。話の中で何度も「トヨトミの野望」が出てきて、トヨトミシリーズを読んでみたくなった。中国の本質は「きれいに死ぬよりも、惨めに生きたほうがまし」という言葉が何度も出てきた。
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ゆうとも
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服部氏の半生 中国の文化革命の歴史、トヨタの中国での躍進が学べる
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まっさん
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うーん、ふーん、って感じ。トヨトミみてから読んでそれレベル。ふーぶー先生の話。トヨトミ一話、キャラ絞った本。
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タカオ
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トヨタが題名になっているが、どちらかというと中国の戦後史が中心の物語。もう少しトヨタでのことを書いてほしかった。小さいころの中国での苦労話がほとんど。
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ロバーツ
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壮絶な伝記。
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キタ
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トヨトミシリーズが面白かったので、そこからの派生で。服部氏の生い立ちと併せて中国の戦後史にかなり紙幅を割いていて、その辺疎い自分としては勉強になった。しかし、一党独裁とは恐ろしいですね。その時代を生き抜いた服部氏は肝が据わってます。 可能であれば、服部氏の人物評をその時代、時代の上司、同僚、部下からのインタビューが入ってたらもっとよかったけど、本書だけでも十分楽しめた。 著者の本では、「起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡」も面白いのオススメ。
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sin
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☆3 本の内容としては半分が戦後の中国の歴史。もう半分がトヨタの中国への進出の話。へーとは思ったし、ドラマチックな動きだったんだなとは思ったが、トヨタとしての部分が少ないため、どうしても物語というかはただ事実としてそういう事があったんだと感じる程度だった。
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ぐんまくん。
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戦後の中国における過酷な生活に衝撃を受けた。こんなことが、一人の国のトップの判断で行われてしまう国の恐ろしさを感じる。
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ken
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中国市場がVWに席捲されていた時代から、巻返しをはかったトヨタで大活躍した人物が主人公。歴代のトヨタの社長の発言やエピソードが中々面白い。中国市場開拓には、中国を知り尽くした人物が必要なのは理解するが、27歳までの中国生活で知り尽くしたことが凄い。日本人でも27歳の若者が日本を知り尽くすことはできない。その凄さを伝えるには、大躍進運動や文化大革命に割いたページを中国攻略に振り向けて欲しかった。また、トヨタの内幕にも踏み込んで貰いたかったな。
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しまちゃん
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トヨタが中国に本格進出するのに大苦戦していたこと、大きな困難を乗り越えて、トヨタの中国市場を大転換させた立役者の服部悦雄氏の回顧録です。服部氏は、満州で生まれ、27歳まで中国で育った。大躍進運動、文化大革命下の中国で、零下20度の小屋での一人暮らし、原生林の強制労働と、中国に住む日本人ならではの苦難を経験する。帰国してトヨタに入り、中国での仕事で豊田章男氏と出会い、章男氏に頼りにされた男の物語です。中国の工場での不良品の山を目にした時のエピソードで、中国の現状に驚きを隠せない。中国人の本質とは何か?
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ブー太郎
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トヨタの服部氏を主人公にして、豊田章男氏や中国トヨタについて書かれているが、近代の中国についての勉強にもなる本。とても面白かった。しかし、読み終えるのにはかなり時間がかかった。
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宗像司郎
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昔、読んだ山崎豊子さんの小説の、自動車編でした。小説ではないので、リアリティが感じられ、登場人物云々なしで、入ってきました。良い読書の時間でした。タイトルは副題と入れ替えたほうがいいのでは。
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Nobfunky
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服部氏の生い立ちと併せて中国の戦後史にかなり紙幅を割いているが、つくづく一党独裁とはむごく恐ろしい。よくぞ生き抜いたものだ。しかも服部氏はその体験を武器にトヨタ中国でのし上がっていくが、日本本社では妬み嫉みが渦巻く。中国でも日本でも安息の地を見つけられない。「一体、自分は何者なのか。」非業の運命だ。そしてトヨタも豊田家も複雑な感情が渦巻いているのだね。
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だ
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図書館で借りて1日で読了。面白かった。中国育ちの日本人である服部氏が中国市場で泥沼にはまり込んでいたトヨタを、天下三分の計のような起死回生の一手で再生させる話。かなり破天荒な人物だが、こういう人物を活かせるのがトヨタの強みなのだと思った。トヨタの話を軸に物語が展開されるが、ページ数で言えば半分以上が中国の現代史(しかも凄惨な歴史)に割かれている。改めてこうして歴史を振り返ると、隣国なのに知らないことが多い。本書を通じて、少しだけ中国に対する認識を深めることができたように思う。
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Sato
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ネタバレちょっとイメージとは違った 豊田章男さんが、トヨタの社長になるために一役買った人物のお話。中国市場に対して出遅れていたトヨタが戦後中国で暮らしていた日本人が帰国して、トヨタに拾われ又中国に行きトヨタ内の権力抗争に巻き込まれていくと言った内容。 あとは・・・。
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TAKA0726
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低迷のトヨタ中国市場を大転換させた立役者、中国総代表服部悦男雄氏のノンフィクション。トヨタを世界一にした奥田社長を誰よりも知り、御曹司章男を社長にした男「トヨトミの野望」にも中国の怪人として登場。トヨタは中国への進出が遅れ90年は世界の他メーカーに大きく引き離されドン底状態。奥田会長は豊田章男を中国本部長に据え中国市場の建て直しを命じ そこで奥田の側近の服部氏に頭を下げる。中国共産党の恐ろしさ、トヨタという会社の異質さ、歴代社長の人間模様が 面白かった。中国では大きな男は間抜け、小男は抜け目なく頭がいい。
TAKA0726

中国の本質は「好 死 不 如 瀨 活」、きれいに死ぬよりも、惨めに生きたほうがまし。奥田と章男、犬と猿の二人が信用してくれた男、服部悦雄。

10/06 21:57
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wakazukuri
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タイトルで豊田章男をトヨタの社長にした男とあったので、トヨタでの社長の事をもっと書いてあるかと思ったが、違った。勿論、中国の怪物とあるので服部氏のことではある。社長以外の人物をあまり知らなかったが、服部氏の中国での生き地獄、すさまじさをみた。しかし生命力が強いのだろう。その頭脳の明晰さと精神力。中国共産党や毛沢東個人の行動には単に腹立たしいと片づけられない。この時代に、その中国で生きていなくて良かったと思う。トヨタの役員の座を約束されていながら叶わなかった服部氏が気の毒だ。共産党の箇所は挫折しそうだった。
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ツーラン
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ネタバレトヨタ中国進出に活躍した社員の自伝的な本。中国で生まれて大学まで優秀な成績で頑張るけど大躍進政策や文化大革命を経て27歳で来日してトヨタで頑張って中国の要人と交渉して豊田章男社長体制で引退。中国近代史の勉強になりました。華々しく散るという考えはなくどんなことをしてもサバイブする中国人、という考えになっていく大躍進政策からの飢えや文化大革命での学生が教師を制裁したり劉少奇の失脚とかめちゃ怖かったです。中国近代史の所が面白く、トヨタの権力闘争とかはあまりなく、そこらへんを楽しさはあまりなかったです。
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本屋大使
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面白かったの一言に尽きる。トヨタの中国進出に関わった男の壮絶な人生、トヨタ歴代社長の人間模様と、その劇場は興味深いものだった。
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samdora
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想像以上に面白い。前半は中国の近現代史と若き服部氏の苦行で展開し、後半はトヨタ中国事業と服部氏のトヨタ人生。そこに知られざるトヨタトップ達の人となりや人間関係がさり気なくふんだんに散りばめられている。
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しろ
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ネタバレ好死不如懶活
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tekutekukiyo
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トヨトミシリーズから引き続き読みました。トヨトミシリーズでは仮名だった登場人物の実名を知りたくて読みました。トヨトミシリーズより面白いかつ文化大革命等中国現代経済が生々しく描かれており良かったです。著者の作品を暫くフォローします。
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dragon
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トヨタの中国ビシネスの話とトヨタ家と奥田元社長の葛藤の話が半分。怪物と言われた服部氏を通した中国現代史が半分という内容。山崎豊子の「大地の子」のような趣きも少しあって、大躍進から文革に至る厳しい時代の描写に、よく生き残れたと感心する。また、豊田英二、章一郎、達郎、章男、奥田各氏の人間関係葛藤も垣間見ることができる。
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れんと
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トヨトミシリーズより、内容が濃くて面白い。中国という国の恐ろしさ、トヨタという会社の異質なところなどがよくわかる。歴史は繰り返すという意味で、習近平体制は本当にやばいし、いつか崩壊するのだろう。
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Nakaindia
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面白くて一気読み。トヨタ中国の成功は、自社の持つ素晴らしい技術と、自社にいる面白い人とその人の持つ深い繋がりの上に成り立っているのだと思った。今はEV化で難しい状況のように見えるが、また新たな「破天荒な面白い人」がでてきて窮状を救うのだろう。あと、戦後中国史を改めて勉強できた。その視点でも面白かった。
0255文字
まる
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副題の"豊田章男を社長にした男"からもっとその部分が多いのかと思ったが、それは最期のほんの1/8の50頁でしかなかった。前半をかけて描かれる中国現代史を息を飲む思いで読んだ。終戦直後の日本も酷しい時代だったろうが、恐らくそこには希望とか未来があった。戦後10年の頃には立ち直りつつある国の力を実感出来た筈。その頃の中国はいつ果てるともしれない闇の時代だった。それでも生き抜く人々は居て、いまの中国があるが。成功とか幸せとは何かを問われる読み物だった。
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ボタン
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トヨトミの野望 の様なトヨタ自動車の内幕ものかと思ったけどそれは一部で中国で生まれ育ってトヨタに入った服部氏の話しだった。それならそれでもう少し心情に踏み込んだケレン味のある話の方が面白いかったと思う。何となく中途半端な感じ。
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tadashi
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豊田家の様子が垣間見え、中国人と日本人の気質の違いがエピソードで判ります。面白く一気に読了。
0255文字
たー
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トヨタ中国事業の立役者、服部氏の物語。でもトヨタでの活躍より、中国での想像を絶する凄惨な暮らしの方が印象に残った。
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shinchiki
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これにより、中国現代史を知る
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ハルサイ
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ネタバレ泥沼となったトヨタの中国展開を立て直した服部。大躍進政策、文化大革命でどん底を見て、「中国人は大嫌い」を公言する男の執念。豊田英二、章一郎、章男、トヨタの支柱というべき創業家の男たち。追い詰められ、中国ビジネスで起死回生を図った章男の頼った男。「創業家だから社長になれるものではない」トヨタにおいて、そう言い切った奥田。実力で日本一の経営者となった男が豊田家を追い詰める。三者の葛藤とともに、トヨタは成長を続ける。「テヘランから来た男」の強烈さはないが、世界一の自動車会社の人間ドラマを追うノンフィクション。
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きっしょう
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モ沢東の政治によって作り出された地獄絵図の中で生き抜いた過去を持つ服部さんが中国という得体の知れない市場でトヨタを躍進させた立役者となる姿が描かれる。創業家や奥田碩などに認められ、「中国人」の何たるかを知る男の活躍は目を見張るものがあり、この男無くして今のトヨタを語ることは難しいかもしれない。様々な確執、豊田章男との信頼関係、そしてその後のトヨタとの関係など面白く読めた。中国の様子も経験した者ならではの緊迫感があり生々しい。
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はやたろう
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トヨタが中国でこれほど苦しんでいたとは知らなかった。それにしても中国人の本質という「きれいに死ぬよりも、惨めに生きた方がまし」という考え方は、驚くとともに、一理あるなと。で、この中国人でも日本人でもないフーブー氏の苦しんだからこそ、今もりぞう氏はあるのかもよく分かった。 ついでに中国の悲惨な歴史も分かった。
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