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陰謀論はなぜ生まれるのか:Qアノンとソーシャルメディア

感想・レビュー
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原玉幸子
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QのメッセージであるQドロップを解釈するQアノン達。端的に言って、醜悪な都市伝説を真実と信じる輩を指し、極端には暴力や殺人を振るう様を見聞きすれば、「何しとんねん(あかんやろ)」と、誰が何と言っても見下すしかありません。ページ稼ぎの分厚さな本書は、有名どころ以外の登場人物の名前が覚えられませんし、読んで不愉快なだけでタイパが悪い。日経新聞の『今を読み解く』でも、「米国社会で何が起こっているかを知る」と取り上げていましたが、「分断とか反知性主義とか色々言うけど、ほんま米国人は〇〇やな」。(●2025年・春)
0255文字
をとめ
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図書館
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Oki
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Qアノンからの解放はオーム真理教や統一教会からの解放とそっくり。 中枢をもってないだけに、でたらめぶりもカルト宗教より一枚上ながら、仮にも大統領や共和党がそれに乗っかるというのが大問題。人類はそこまで愚かなのか。
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TSUYOSHI
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心に空隙を抱えた人がそれを埋め合わせたいと願うのは自然な欲求だ。陰謀論は、そうした欲求が昂じた人の心へ、いともたやすく忍び込む。陰謀論が振りまく話題は、冷静に観察すれば悪意に満ちたデタラメにすぎない。しかし、自己充足感に乏しい人にとっては、自分の人生が蹉跌に直面した理由を説明してくれる啓示のように機能する。筆者によれば、Qアノンもその例に漏れない。つまり、Qアノンとは、自己充足という「正しい旅」を、陰謀論への傾倒という「間違ったやり方」で行っている人々であるというのが、本書の一貫した評価だ。⇒(1/5)
TSUYOSHI

⇒次に後者(Qアノンを救い出す方法)についてだが、大切なことは、Qアノンの人々を蔑んだり嘲笑したりすることなく、あくまで一人の人間として向き合うことであるという。否定や論破の姿勢で臨めば、Qアノンの人々は却って信念をより強固にし、さらに殻の奥深くへ閉じこもってしまうかもしれない。つまり、共感に基づく対話を通じて離脱へ導くことが肝要というわけだ。骨の折れることではあるが、凝り固まった思考をゆっくり解きほぐしていくことが、現状において採用しうるベターな選択肢ということだろう。⇒(4/5)

09/01 09:46
TSUYOSHI

⇒最後にもう一点。本書の原著は2021年に出版されているので、Qアノンの拡大に一役買ったトランプ前大統領の復権はあり得ないとの前提で議論が進む。が、2024年の現在、トランプ氏は再び共和党の大統領候補に選ばれ、来る大統領選挙に向けて運動を続けている。同氏が再選されればQアノンも勢力を盛り返すかもしれないし、逆に敗北となれば、彼ら彼女らが再び議事堂襲撃事件のような暴動を起こさないとも限らない。Qアノンは過去の現象ではないし、司令官なき自己増殖運動であることを、私たちは忘れてはならないだろう。(5/5)

09/01 09:46
4件のコメントを全て見る
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little_yahos
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米連邦議会襲撃事件の少し前くらいから、インターネットを中心にQアノンが話題になっていたことを覚えている。この本はQアノンの成り立ちから襲撃事件後までを詳細に纏めており、米国で何が起きていたのかを理解するうえで非常に分かりやすかった。今の日本でも政治や社会に不満を抱えている人は多いため、トランプのような悪い意味でのカリスマ性を備えた人物が現れ、同じように陰謀論を振りまいたら、それらにハマる人が出ても不思議には思わない。
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つまみ食い
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Qアノンの発生と普及、そしてあの衝撃的なアメリカ議会襲撃事件までを描くノンフィクション。陰謀論を信じる人々を「愚かな人」と他者化するのではなく、誰もがなりうるものとして見る立場が特徴的で、ホックシールドの『壁の向こうの住人たち』などとあわせて読みたい。
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しげ
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我々は、怒りや不安の感情に囚われやすいのかもしれません。ポピュリズムの手法によって感情を揺さぶられたときこそ、いったん立ち止まって冷静にならねば、と思いました。
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くさてる
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Qアノンに関する本やドキュメンタリーはこれまでにも目を通したけれど、過去に読んだもののなかでもまとまって分かりやすい一冊だった。とにかく幅広い分野にまたがるこの「Qアノン」という現象に誠実に向かい合っていると思う。身近な人が陰謀論にハマったときにどうしたらいいか、という箇所も、納得いく内容でした。
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Satsuki
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Qアノンがどう発生し社会に拡大していったかを巨視的に描く。4953件の「Qドロップ」投稿はあるにせよ、トランプによる拡散もあり、Qという特定人物(仮定)を超えて自己増殖していった感じだ。2021年の議事堂襲撃を含め、その社会的影響は大きい。本書では個々人がどうQアノンにはまったかを掘り下げているわけではないが、特殊な人々だと異端視するだけでもいけないのだろう。身近な人をどう救うかの方策を説く第13章を読むと、まず否定から入らないのが重要なようだ。
venturingbeyond

修士の同期とそのパートナーが翻訳してます。

05/04 17:39
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onepei
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手を変え品を変え生き残りそう
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K.C.
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面白かった。カルトではないが、ある種の宗教であり、中毒であるなと。バラエティで面白がっているうちは楽しいが、ハマると抜け出せなくなる。日本にもそういう人がいる。後半の「やるべきこと」「やってはいけないこと」は参考になる。活用できないことを祈りつつ。
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豚肉
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Qアノンについてかなり分かりやすく書かれた本でした。それでも、結局、なぜQが勢力を持つに至ったのかは良く分からない。それよりも、人ごとではないと言うか、若干、陰謀論に染まると自分でモノを考えなくて済んで楽そう、と思えてしまうのも怖い。 なお、2021年の本なので、収束に向かってる感が滲み出ているのですが、筆者は、2024年時点でのトランプ復活劇をどう見るんでしょうか。
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tkokon
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別で感想を書きました(コメント欄にリンク)。陰謀論について、特にアメリカの政治文脈で理解するのに必読。
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陰謀論はなぜ生まれるのか:Qアノンとソーシャルメディア評価68感想・レビュー13