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ショットとは何か 実践編

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旅するランナー
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ドン·シーゲル監督作「殺し屋ネルソン」から始まり「燃える平原児」で終わる映画監督論。グリフィス、ヒッチコック、ヴィスコンティ、ロメール、イーストウッド、ゴダール、侯孝賢、エドワード·ヤン、ヴェンダース、レオス·カラックスらの演出について論じます。これらの監督作を観返したくなる鋭い解説になっています。
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keroppi
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「ショットとは何か」はインタビュー形式で語られていたが、この「実践編」は、色々なところで書かれた作品評をまとめたものである。こと細かにショットを追い、その魅力や問題点を語る。私もたくさん映画は見てきた方だと思ったが、ここにあげられている作品の多くは見ていない。「断崖」「めまい」「イノセント」「イメージの本」「アネット」程度。しかも、ここで語られるほどショットどころか内容すらよく覚えていない。映画の魅力はなかなか語り尽くせないが、これを読みながら、無性に映画を見たくなってしまった。
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fritzng4
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2024年刊行だが収録された批評の大半は初出が「リュミエール」などの80年代のもの。やはり80年代に書かれたグリフィスやヴィスコンティ、プレッソンに関する文章は脂が乗っている感があって未だに刺激的。そしてこの本の中で「ショットとは何か」を唯一詳らかにしているのはヒッチコック『めまい』論ではないかと思う。平凡な映画鑑賞者ならきっと覚えていない取るに足らないような1シーンの緻密なショット分析。こういうことも確りできるからハスミンは侮れない。『アネット』論ではマリオン・コティヤールがめった斬られてる、お家芸。
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しゅん
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先日ニック・チェイター『心はこうして創られる』という認知行動学の本を読んだが、蓮實の映画論・小説論はことのほかチェイターの立場に近い。心に深層などはなく、常に即興を繰り広げているという主張は、70年代から蓮實が繰り返し書いてきたことと重なる。本書は80年代から現在に至る映画批評論集。ストローブ=ユイレやドン・シーゲルへの論がそうした傾向を特に持っている。ロメール論の「いかにも避暑地らしい~」という始まり方が蓮實の特徴をよく示す。イーストウッド論においては、珍しく音響効果への着目から始めている。
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すすむすすみ
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またもタイトルに騙されてしまった。ショットとは何かについての答えなんてそこにはなくただ映画の美しさについて語ったものだった。 あんまり映画マウントしたり何かを酷評したりみたいなのはなかったのは編集の意図?と思ったりした。 映画を見る一人の人間として自分は決して映画を見てはいないと思わされるような内容ではなくて寂しかった。
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十文字
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何をもって”実践編”としているのかいまいち捉えきれないけど、前作の姉妹編であることは確かだろう。グリフィス論は読んでおいてよかった。エドワード・ヤンはもう一度見返さないと、と思った。
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ふかわ
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取り上げられている映画の中で見たことのある作品は、「めまい」「イノセント」「クレールの膝」「夏物語」「春のソナタ」「冬物語」「海辺のポーリーヌ」「許されざる者」の計八本。
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神戸山
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前著に続く『ショットとは何か 実践編』 二冊を通読してつくづく思った。 実はこの本、心ならずも( 御自身の不徳の致すところで?)多くの信者を集め難解な映画評論の大先生に祀り上げられてしまったハスミン大明神が、実は「淀長さん・サヨナラおじさん」になりたかっただけなのに‥という〈告解の書〉じゃなかろうか。十代から二十代前半に観た『BABYFACE NELSON』を熱く熱く厚く厚く語る。「(映画は)面白かったとか、気持ちがいいとかがまず第一。それがどこからくるのかをうまく語れればそれだけでもう十分。」異議なし!
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囚人13号
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ひとまず買ってすぐ読みました。何をもって実践編なのかは全く不明で、単に過去の評論集という感じでいいと思います。季刊リュミエールから五つも再録されているのは面白い。その多くが現代と四半世紀以上の隔たりがあるにも関わらず、一貫してディテールや一人の作家を弁証法的に暴いていくことに固執する姿勢は読者(見落としている者、観てすらいない者)を突き放し、ある物恥ずかしさへと誘う。この本のため書かれたとしか思えない『殺し屋ネルソン』賛で始まり、『燃える平原児』で締め括られる世論操作には身構えつつひたすらに楽しめばよい。
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