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マッドアダム (下)

感想・レビュー
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のりまき
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ネタバレこのシリーズ苦手で「オリクスとクレイク」は二度挫折して未だに読了ならず。義務感だけで頑張って読みました。三部作中一番読みやすいかも。 『皮膚が2つの人たち』は遠からず淘汰されて、クレイカーだけになるのでしょうね。訳者はブラックビアードに希望を抱いているけれど、未来は私たちとは繋がっていない。歴史ごと埋もれて行くのだろうなあ。
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K T
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二回読んだ。オリクスとクレイクからもう一度読みたい
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MT
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ネタバレ個人的最高の近未来デストピア本でした。さすがアトウッド様。人類を終わらせたかったクレイクと共存と平和を求めたアダムの考えが上手く混じり合った世界。最後のまだ世界は変わっていく感も良。意図せず聖書を作ってしまった感と、現在の聖書の抽象的な記述を考えさせる様なストーリーもほんと好き。ピグーンと和解しペインボーラーと戦うシーン、若いピグーンが畑を荒らした後大人のピグーンがばつが悪そうに会議に参加するシーン、ブラックビアードの「あ、まだ歌わないで下さい」が最高に好き。アダムの最期を敢えてクレイカーが語るのがいい。
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よしあ
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ネタバレクズって、現在北米に外来植物として侵略している、あのクズ(葛)ね。食料確保には役立ったのでした。 遺伝子改変の結果、人の脳を一部取り込んだ豚が、生き残った人々と意思疎通をする。SFというより徐々にファンタジーなテイストに。奇形のようなグロテスクな新たな種クレイカーは、旧人間と交雑できるのがわかり子孫がつながっていく。絶望的な状況から新たな創世記が生み出される、という物語でした。
よしあ

SFだと未来は、インフラは放っておいても何万年も安泰の設定が定番だが、現実には、資源はホントに尽きないのか?誰が管理するの?システムが動いても、部品が劣化したら誰が補修するの?と、社会が機能しないと立ち行かない。 そう考えると、現実味のある物語だった。

12/12 21:57
0255文字
えっこ
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監視社会、遺伝子組換えによる新しい家畜、組織に必要な人材とそれ以外という分断。こんな社会は間違っていると、ノアの洪水を起こそうと考える人が出てきてもおかしくはないのかも。「侍女の物語」ほどではなかった。
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tom
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遺伝子改変で作られた異形の豚、人間もどき、その他その他の中で少数派になった人間が生きてる世界。この世界がどこに向かうかを書いたものらしい。結論としては、人間と豚と人間もどきがお互いに折り合って生きる世界。アトウッドが語ろうとする来るべき世界が何ものなのか、私にはさっぱり不明だけど、ファンタジーとして読めばそれなりに面白いのかも。後半二分の一は、けっこうなスピードで読んでしまった。ここに至るのかという感じも。でも、この三部作、訳者が語るような絶賛するほどのものでもないような。
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mikechatoran
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壮大な三部作は、大いなるリセットが終わり、クレイカー自身による創世神話<本>の誕生で幕を閉じる。そこに希望を感じるが、同時に、新たな「悪」の気配、クレイクが避けたクレイカーの文字の習得等により人類と同じ過ちをおかしはしないかというそこはかとない危惧も感じる。/一部、二部の再読から三部の読了までのここ2週間ほどは幸せな読書時間だった。
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おかだん
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ネタバレディストピア寓話な結末が物悲しく、同時に新しい世界が続く希望も与えられる。ピグーン、クレイカー、そして旧人類が意思を同じくして戦う場面に「新しき世界」を見る思いがした。丸ごとハッピーエンドにはならず不穏な種も残されてはいるが、この三部作が破滅から幕を開けたのだから、それは必然だろう。あと、少年と優しい老女の友情から全てが始まったという事実に身震いがした。「オリクスと…」をもう一度読み直して見たく思う。
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ハルト
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ネタバレ読了:◎ 物哀しい最後だった。トビーとゼブの物語は終わる。それでも希望は残る。ポスト・アポカリプスの世界は、コロナ禍を彷彿とさせた。生き残った人間たちはどのように生き延び、またその生を後世にどのように繋いでゆけばよいか。それが〈物語〉である。物語ることで彼らは様々な人々の心の中に生きていくことができる。生きることは語ること。そうすれば人はどんなにもしぶとく生き残ることができる。ハイブリッドな人種であるクレイカーが今後どのように成長し新たな世界を築いていくのか。未来を見据えた物語だったなと思った。
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biensur
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ネタバレ明らかなディストピア小説で悪のてんこもり。そして著者の謝辞にあった、ココに出てくる技術はまったく実現不可能というものはひとつもない、といった内容の文章には小説以上に恐れを感じる。 ただ、なかを読んでいるうちにほのかな希望も感じた。子供が希望だ。いつだって。 トビーのブラックビアードに対する接し方、クレイカーへの接し方の記述には、子育ての最終段階にさしかかったている私にはぐっとくるものがある。何も教訓めいてはいないけれど、大事なことを言われたなあ。
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Tapio
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SFの設定の三部作完結だが、読んでいてSFだとは感じなかった。最終部はゼブとトビーの物語が中心で、「水なし洪水」の前の話もかなりあり、前作を読んでいてやっと登場人物達のつながりが見えてくる。わずかな人類が残され、新人類である「クレイカー」が予想外の成長を見せてくれる一方、主な登場人物たちが消えて行く、寂しい結末であった。読み応えははあるが、本当は何を言いたかったのか、すっきりしない部分もあった。★★★★☆
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コキア
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すごーーく待ち望んでいた3部作完結の巻 読み終わった後は思いっきり脱力したーーー (いい意味で) テクノロジーの発展に伴う、環境破壊のつけ 作られた人工生態系と、完璧な新人類、、 人類滅亡しうる未来に天才科学者達が挑んだ最善の策は、 善人だけが生き残るとは限らなくて、、 この物語は、 世界の再起動、むしろ神話で。 讃美歌も見事です(わたしは無宗教なのに) かなりリアルでハードな描写があるのだけど女性作者が書いてるっていうのが本当にすごくて尊敬する (だからファンなのだけど)
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Darbytime
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ネタバレ待ちに待った完結編。おかげで、だいぶ記憶が薄れているが……ジミーはもう向こうの世界に行ってしまってたと思ってたから、思いの外みんなに馴染めてて安心した。最初から読み返したいとも思うけど分量がな……
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御庭番
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科学とか生物とかの知識があるアトウッドだからこういう近未来ののとがかけたんですかね。 にしてもパンデミック予想した作品みたくて、相変わらずアトウッドの未来予想作品みたいのは当たってるから怖い 【図書館で借りました】
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おにぎり
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こうして神話は誕生する。ついに完結、けれど自分の熱量は上巻を読み終えた時より下がっている。多分ここに一つの可能性として示される未来への希望をあまり信じられなくなっているから。それと気になるところもある。また同じことの繰り返しだと思ってしまった。なんてことだろう。自分にしょんぼりする。とはいえこの物語は優しい。登場人物たちへの作者の優しさのように感じる。また必死に言葉にしがみつくスノーマンからのこの締めくくりはとても感慨深い。技術によって生まれたクレイカーが橋渡し的な存在であることは確かに希望かもしれない。
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EMI
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深い傷を負いながら乗り越えてきた試練。待つこと耐えること。その先に、微かながら見えてきた未来の光景。世界を再起動させる為に用意された新種のクレイカーが、空気の振動に過ぎなかった言葉を書いて残すようになる場面は感動的だ。かつて人類は生き延びるために混沌に意味を与え、フィクションを作り出してきた。新しい世界では新しい物語が作られ伝えられるようになる。第1部「オリクスとクレイク」(畔柳和代氏)、第2部「洪水の年」(佐藤アヤ子氏 )、第3部「マッドアダム」(林はる芽氏)と異なる翻訳家による訳も面白い。
0255文字
おりこ
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このお話はどういう結末になるのか見当がつかないままに読みすすむ。途中から翻訳の違和感もなくなり、特にブラックビアードの語る終盤は感動的である。マッドアダムの世界がこうなるとは。作者も確信をもって書き進んだのだろうが、クレイクがかき混ぜた世からトビーとブラックビアードが神話を作り出したような、その神話は今後も力強く勇気満々で語られていくような、そんな希望に満ちた完結だった。
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かつみす
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この小説の舞台となる未来世界では、ヒトが生み出したヒトならざる存在が、大きな存在感を放っている。例えば、人毛を生やす羊や、ヒトと同じ前頭葉をもつ高知能の豚(ピグーン)など。そして、クレイクが創造した完全無垢で珍妙な人造人間たち(♪あ、まだ歌わないでください♪)。その一員である少年ブラックビアードが、トビーのお相手役としての魅力を発揮し、ディストピアものであるこの小説に明るさをもたらす。ヒトのだめさ加減にとことん絶望する一方で、ヒトならざる種との共存・共生というかすかな希望に向けて歩み出すような作品だった。
かつみす

装画・装丁は『洪水の年』のときと同じコンビで手掛けておられて、とても素敵な仕上がりです。

04/29 23:23
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すーぱーじゅげむ
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ネタバレ絶望世界からは思いもよらぬ、明るいエンディングでした。天才だけど傲慢なクレイクが作ろうとした未来と、微妙に違った落としどころが個人的にはよかった。クレイカーが自分たちのルーツ(神話)を得るために、人間が少しは必要だったというのも、人間である私としては、嬉しかったです。雑草が主食のエコなクレイカーたちが命をつないで、地球が続いていくことが穏やかで平和で。最後にゼブを殺した悪い奴はどうなったのか気がかりですが…。こういうエンディングがあるから、暴力の嵐を覚悟しながらもアトウッドを読んでしまうのかもしれません。
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isbm
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★★★☆
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vellum6e
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この翻訳が出たのでマッドアダムトリロジーを最初から続けて読み、3作とも読了。 繊細さと思いやりに満ちたディストピア。ヒト、動物たち、ピグーン、クレイカーという4種の命のコミュニケーション。 全作を通して素晴らしいスペクタクルだが、最初から最後まで出てくるキャラクターが途中から違う人物のようになってしまったのが残念。これは原作の問題ではなくこのトリロジー3作全ての訳者が異なることが原因だと思われる。全部の翻訳が出るまでに時間がかかった分、その辺にもう少し擦り合わせがあれば齟齬が解消されたのではと感じた。
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ヘラジカ
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遂に完結した三部作。前作の終盤は思うところもあり、あまり好意的に評価できなかったのだが、この3作目は掛け値なしに素晴らしい。第1作、第2作と壮絶な黙示録を経て、新たなる創世神話が生まれるまでを描いた傑作である。完訳は遅れたものの、コロナ禍に揉まれ、軍事的な衝突や気候変動によるありとあらゆる危機を体感する現在の我々は、特別な臨場感をもって読むことが出来るのではないか。登場人物に思い入れを持つには前作読了からかなりの時間が経っているのに、ラストの語りには切なさで思わず涙腺が緩んでしまった。流石はアトウッド。
ヘラジカ

2024年3月の新刊。2013年ニューヨーク・タイムズ年間ベスト100。ファッ〇の下りとかお決まりの「歌わないで」とか、ユーモアが炸裂していて大笑いできる明るさもあって読みやすい。ゼブpartはまたトーンの違う近未来小説の面白があって最高。

04/01 20:21
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