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猿ヶ島 (立東舎 乙女の本棚)

感想・レビュー
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Pipi⭐️ぴぴ@読書
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 まんまと太宰の叙述トリックに引っかかってしまった。「人妻」「学者」「女優」「地主」そして「白手袋の男」をシニカルに描く。うーん、降参である。社会への痛烈な風刺なのか?🐥🐥
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ホクト・SYARA・リュウセイ
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図書館。読了。見知らぬ島へとやってきた主人公。枯れてはいるが唯一ある木で一匹の猿と出会う。猿と島の外を眺める話。始めは遭難したのか程度だったのに話が進むにつれ、島の外にいる青い瞳の人、金髪の子ども達など「あれ?なんだか様子がおかしいな?」とだんだん違和感を持ち始めました。オチで納得。自分の固定観念に囚われてしまった。民衆から奇異の目で見られ、自分も島の外にいる人間を奇異の目で見ている。なんとまぁ滑稽なんだろう。絵は着物の柄とかにありそう。
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ノト
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発表は昭和10年、ドイツではナチスが台頭し、日中戦争前夜、太宰26歳。檻の中と外が逆転し、囚われの身である事を知らねば自由にはなれない。はて、太宰は何に触発され何から逃走したのか?作品中、唯一唐突に明記された「1896年6月半ば」に日本で起きたのは三陸大津波。本作が示唆する物を世界情勢から推測する論もあるが、そこまではっきりはしない不安・閉塞感に死者2万人の災害のイメージが重なり、疾走遁走する本作ができたのかも。何しろ恥の多い人なので、逃げる。ミステリアスで奇妙な心落ち着かない作品だった。→
ノト

→筑波大学院生が「1896年のロンドン博物館附属動物園の猿たち」という本作考察論文を書いている。

02/12 23:07
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Ami Salon
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知らない場所で喋る猿と出会った主人公――太宰治の小説絵本です。 難易度:★★☆☆☆ 明るさ:★★★☆☆ 表紙:★★★★★
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逢日
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和製猿の惑星。哲学する猿たち。
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lovemys
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イラストがとても素敵です。何だか違和感を感じながら読んでいたけど、最後で、だからか! と驚いた。太宰治は、こんなこと考えてたのか〜……と、彼の繊細さを感じた。
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稽子
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★★★ 表紙絵が最も良い。叙述トリック系。イラストと内容にやや関連性がないが、まぁ今回はそれも含めて叙述トリックを補強しているとみなして良いとしよう。大きな驚きはないが、まぁまぁ好みではある。
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かんな
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ネタバレ始めファンタジーな世界かと思いきや、その展開になるとは。切なくもあり、ユーモアもあり、面白かったです。
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ねぼまな
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ネタバレこんな叙述トリックみたいな作品もあるんですね! 不意をつかれてびっくりでした
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hiro6636
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ネタバレ友情は動物にもあるか?
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三月
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ネタバレ海を渡った先は、深い霧に包まれた島。そこで私は同郷の者と出会い、ある決意をする。太宰治『猿ヶ島』。表紙がすべて。「あれは人妻と言って、亭主のおもちゃになるか、亭主の支配者になるか、ふたとおりの生きかたしか知らぬ女で、もしかしたら人間の臍というものが(中略)学者と言って、死んだ天才にめいわくな注釈をつけ、生れる天才をたしなめながらめしを(中略)女優と言って、舞台にいるときより素顔でいるときのほうが芝居の上手な(中略)地主と言って、自分もまた労働を(以下略)」この誘惑は真実に似ている。あるいは真実かも知れぬ。
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百年(ももとせ)
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図書館本。古典文学と現代アートがコラボする『乙女の本棚シリーズ』の第38巻は、太宰治 著作の『猿ヶ島』。初出は「文學界」1935年9月。今回のイラストは すり餌 さん。初めましてのクリエイターさんでした。
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ゆきね
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ネタバレ叙述トリックみたい 価値観が180度変わって、気づいた時の虚しさよ… 猿に限らず、こういう気分が落ちる瞬間ってあるなぁ
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ちえ
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【乙女の本棚】最後の最後に何があったかわかるが、途中まですっかり騙されていた。実にそれが気持ちいいくらい。画家の「すり餌」さんは初めてだが和を感じる色調といいとてもきれい。楽しめた。
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kitten
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図書館本。乙女の本棚シリーズから、猿ヶ島。あまり太宰は読まないからこの話は知らなかったけど、短編ながらハッとさせられる。え?っと思い、最初からよみかえす。最後の落ちに納得。昔からよくある手法なのかな。
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福ノ杜きつね
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ネタバレ恥ずかしながら、挿絵にミスリードされてしまった。動物園に連れてこられた日本猿が逃げ出した。乱暴にまとめると本当にただそれだけの話なのだが、彼らが逃げ出すに至るまでの心理描写、人間を皮肉たっぷりに見つめる視線に奥深さが宿る。一方、まさかとは思うのだがー「日本の猿は耳が光る」という表現が引っ掛かるー、此処に登場する日本猿が、本当は別の生物だったとしたら…笑えないブラックホラーな読み方もできそうだ。
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ひとよひとよ
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ネタバレ【文:太宰治】日本の猿は山にいるから、確かに動物園の猿山とは環境が全然違う。きっと食べるものも寝る心地も、空気の匂いさえ違うのかもしれない。 先住の猿も、私と同じような気持ちを抱えていたのか。独りきりで。「見られてるのではない、見ているのだ」と精一杯対抗しながら、諦めと拭い去れない郷愁の間でなんとか心を宥めていたのだろうか。「ふぶきのこえ/われをよぶ」彼の歌になんとも言えない気持ちになる。 国は違えど、彼らは山に帰れたのだろうか。まあ、二匹でいれば、捕まることもなさそうだ。
ひとよひとよ

【絵:すり餌】平面的で落ち着いた色合いと、金の絵の具で線を描いたような日本画的画風。曲線が美しい。乙女の本棚では初めて見る。凄く描き込まれてるとかではないのだが、なんだろう…一枚の画面の中のバランスが綺麗。個人的に好きな画風です。

07/21 22:15
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yukiko.k
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図書館で、すごく目を惹かれた一冊。 絵本かな?と手にとってみたら『太宰治』とある。 ただの子ども向け絵本では無さそうだと、借りてしまったが、なかなか重たいというか奥深い作品だった。 「耳の光るのが日本の猿だ」そんなふうに考えたことなかった。
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逢日
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乙女の本棚の選択が好きだ。主人公視点で見ていた世界が、ぐるっと回転する様が見事。締めの余韻も素晴らしいの一言に尽きる。
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Pochi
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ネタバレ挿絵のミスリード(?)が光る一冊。「一本でも木のあるところに座りたいのだよ」にしみじみと哀れな気持ちになってしまう。結末も好き。
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ekoeko
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乙女の本棚シリーズ38巻!とのことだがこのシリーズは初見。イラストは画集のような美しさ。二匹はどこにいったのか、余韻が残る。
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寂しがり屋の狼さん
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『乙女の本棚』シリーズ37冊目📚著者は同シリーズではおなじみ「太宰治」挿絵はシリーズ初の「すり餌」さん。(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)動物園…人は動物を見ているのか、それとも動物に観られているのか?観察しているのはどちら…。
百年(ももとせ)

狼さんに先を越された!ちょっと残念!!

08/22 22:25
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さくは
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ネタバレ太宰治の短篇+カラーイラスト。海を越えて島にたどりついた私。私は岩山で同じ故郷の猿やたくさんの猿に出会う。そして自分たちが人間の見世物になっていると気づく。二匹のの日本猿はロンドン博物館付属動物園から逃げ出す。
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いち.に.
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ネタバレこういう手法もあるのか。アイディアがすごい。太宰作品に寄り添ったイラストがミスリードを誘導して楽しめた。一本の青草もない。単調な岩山。確かにそう言っていたのに。表紙を見かけた時にはすっきりした和風としか写らなかった絵が最後にはちょっと悲しげに訴えかける猿2匹が寄り添っている様にみえてくる。私もなかなか単純にできている人間だ。和風な絵柄も読者への効果だけでなく彼らのアイデンティティと心境を照らすと妥当で一石二鳥。猿だけど。
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☆よいこ
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乙女の本棚シリーズ。太宰治×すり餌、繊細な文章と耽美なイラストレーションがふつくしい▽「はるばると海を越えて、この島に着いたときの私の憂愁を思い給え」深い霧に包まれた島を巡り枯れ木に上る。耳が光る猿が、お前とおれは仲間だと言う▽解説は無し。最後の一文で状況説明されるが、イラストレーションによるミスリードが心地よい。2024.4刊
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takakomama
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動物園の猿は見世物ですが、猿から見た人間たちは・・・ どうにもならなくても、ここはいいところで食べ物に困らない生活でも、日本のふるさととは違います。
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ロア
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ネタバレ号泣してしまった。。。動物園とか水族館には昔から反対です。この世から無くしたいと心の底から思ってる。過度な昆虫採集もヤメテ欲しいです。。。(´Д`)
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ぐうぐう
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まず、反転がおよぼす驚きから来る面白さが『猿ヶ島』にはある。見る側が見られる側であったという世界の反転は、シンプルに物語としての躍動を感じさせるのだ。しかし、その面白さに甘んじることなく太宰治は、不自由さを肯定することで起こるまやかしの幸福について、実にシニカルに描こうとする。「ああ。この誘惑は真実に似ている。あるいは真実かも知れぬ」真実であったなら、それはもはやまやかしではないのではないか。そのような抗い難い誘惑を前にして、一体何ができようか。(つづく)
ぐうぐう

太宰の出した自由という答えが、清々しく、そして胸打つ。「乙女の本棚」初参加のすり餌は、イマジネーションを喚起させる画で読者を挑発しつつ、太宰の主題を正確に照らしている。

04/24 20:42
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モリヤマ リン
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読了。これは太宰治が、当時の情勢をどう考えていたかの表れなのかな。でも、現在を表しているようにも思える。こういう物語を選ぶ『乙女の本棚』シリーズが、私は好き。すり餌さんの絵がすてきで、本を眺めるのも楽しい。
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猿ヶ島 (立東舎 乙女の本棚)評価76感想・レビュー29