②(承前)☆ 考えるまでもなく民間軍事会社とは戦争(の一部領域)をアウトソースするものである。傭兵との差は主体が国家(国王)にあるか否か。とはいえその起源は戦争における後方支援だったのであり,そのレベルではやや乱暴ながら行政サービスのアウトソーシングの極端な事例であろう。そしてこれは同時に冷戦構造の終結に伴う余剰人的軍事力の吸収先でもあった。そこまでは何となく新自由主義下における風景にも思えるのだが実際はそんな甘いものではなく,ワグネルを例に出すまでもなく暴力装置としての側面が少しずつ突出してくるのだ。
②(承前)☆ 民間軍事会社とは戦争(の一部領域)をアウトソースするものである。傭兵との差は主体が国家(国王)にあるか否か。とはいえその起源は戦争における後方支援だったのであり,そのレベルではやや乱暴ながら行政サービスのアウトソーシングの極端な事例であろう。そしてこれは同時に冷戦構造の終結に伴い余剰となった"人的"軍事力の吸収先でもあった。そこまでは何となく新自由主義下の風景とも思えるのだが実際はそんな甘いものではなく,ワグネルとプリゴジンの興隆と没落が示すように「暴力装置」としての側面が突出してくるのだ。
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