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民間軍事会社: 「戦争サービス業」の変遷と現在地 (1057;1057) (平凡社新書 1057)

感想・レビュー
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しょうたろ
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【この本を読んで得たもの】 普段から危機感を持って生きる意識 【読むきっかけ】 何かで誘拐とその解決について知り、民間軍事会社が関わっていたため詳しく知りたかった 【次の行動】 日本との関わりについて追求したい 【感想】 テロは誘拐や強盗のリスクと似ており、実際に経験しないとその危険の本質を理解するのは難しい、という指摘には納得した。日頃から危機感を持って生活する意識が強まった。テロや強盗だけでなく、日本では自然災害のリスクも大きい。有事の際に慌てず対応できるよう、普段から備えておくことの重要性を再認識
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スター
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正式な軍隊をサポートする民間軍事会社にスポットを当てた本。興味深い内容だった。
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乱読家 護る会支持!
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民間軍事会社の役割は、軍事及び安全保障サービスを提供する民間の事業体であり、軍事及び安全保障サービスには、車列や建物や他の施設の武装響備、人及び物の防護、サイバーセキュリティ、武器システムの保守・運用、囚人の警護、現地の軍隊や治安部隊に対する助言や訓練も含まれる。 平和ボケした日本社会では、戦争と民間企業の関係性を、兵器を製造する民間軍需産業ぐらいしか想像出来ないが、ずっと国家間の戦争をし続けている大陸国家では戦争を支える民間軍事会社の存在はなくてはならないもの。
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Humbaba
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安全は無料ではない。戦争の終結が宣言されたとしても、その瞬間から安全になるということなどありえない。その状況で進出するのはリスクがある一方で、そのリスクをとるからこそ得られる利益もある。ただし、リスクをとると言っても無為無策でいればマイナスの方が大きくなる。それを避けるためにも、民間の軍事会社のサービスを利用し、コストを支払ってでも安全というかけがえのないものを得ようとする。
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guanben
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兵站や警備といった後方支援から、ついには実際の戦闘まで、なんでも請け負う民間軍事会社。予算厳しき折、ついに戦争も外注に頼ることになったわけだ。本書では、アメリカのイラク占領下での事例や、もはやロシアの別働隊とも言える悪名高きワグネルの活動を紹介。戦争がガッツリ稼げるビジネスになってるところが恐ろしい。
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本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
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☆ serial number 196(2024:Sep-18) ☆ 民間軍事サービス会社が「傭兵」とは全く異なるものであることを知ったのは同著でも深く触れているイラク戦争における「ブラックウォーター社」についての報道がきっかけだった。同著を読むことによってなんとなく目にしていた1970年代からのアフリカ諸国の諸情勢にこうした「会社」が深く係っていたこと(その影響が本邦も含む各国でタフガイストーリーとしてかなり出版されていること)などの理解を深めることとなった(②へ続く)。
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)

②(承前)☆ 考えるまでもなく民間軍事会社とは戦争(の一部領域)をアウトソースするものである。傭兵との差は主体が国家(国王)にあるか否か。とはいえその起源は戦争における後方支援だったのであり,そのレベルではやや乱暴ながら行政サービスのアウトソーシングの極端な事例であろう。そしてこれは同時に冷戦構造の終結に伴う余剰人的軍事力の吸収先でもあった。そこまでは何となく新自由主義下における風景にも思えるのだが実際はそんな甘いものではなく,ワグネルを例に出すまでもなく暴力装置としての側面が少しずつ突出してくるのだ。

09/28 18:39
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)

②(承前)☆ 民間軍事会社とは戦争(の一部領域)をアウトソースするものである。傭兵との差は主体が国家(国王)にあるか否か。とはいえその起源は戦争における後方支援だったのであり,そのレベルではやや乱暴ながら行政サービスのアウトソーシングの極端な事例であろう。そしてこれは同時に冷戦構造の終結に伴い余剰となった"人的"軍事力の吸収先でもあった。そこまでは何となく新自由主義下の風景とも思えるのだが実際はそんな甘いものではなく,ワグネルとプリゴジンの興隆と没落が示すように「暴力装置」としての側面が突出してくるのだ。

09/28 19:25
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takao
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ふむ
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金吾庄左ェ門
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民間軍事会社などプリコジンだのワグネルだのの前からあるではないですか!アメリカにも傭兵会社があって、CIAとかが使ってますし、『コロンボ』の小説にも登場しますよね?という個人的なツッコミに見事なまで答えてくれました。本来ならば扱い上は警備会社なのですが、治安の悪い外国で活動する民間企業を守る事から始まり、自国の軍隊の後方支援を行うようになり、ついにはどこかの国から軍事的なアドバイスや訓練をするように懇願されて、民間軍事会社としての地位を確立したのです。
金吾庄左ェ門

国の手が回らない及ばない所での活躍は目を見張るものがあります。ただ、出る杭は打たれるとも言うべきか、ワグネルのように目立ちすぎると厳しい批判を受けて悪印象を残してしまうのでしょう。ビジネス・ストーリーとして見るならば本当に面白いです。あと見ようによっては民間諜報会社としての一面もあります。何かと勢力を拡大したい中国も自前で民間軍事会社をやりたがっているという話も良かったです。党か軍を使って作ればいいのに、何が問題なのでしょうね。

09/17 02:27
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あさみみ
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危険な場所でしか本領を発揮出来ない人たちを必要とする国や機関が多数ある。映画のワンシーンのような逸話が満載のこう言う会社が必要とされなくなる世界はくるのだろうか。
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紫峰
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ネタバレ民間軍事会社はその名の通り軍事に関わる民間企業で、兵站や要人警護、治安維持、軍事指導、戦闘等のサービスを提供する会社の総称である。なぜ軍隊がやらないの?と言いたくなるが、軍の人員不足、独立間もない国家で軍隊のレベルが低い、あるいは政治的理由で軍が動けない等様々な事情がある。これらを補う形で民間軍事会社は発展してきた。ただ軍事力を背景に虐殺など問題行為も散見される。本書ではこれらの歴史と、悪名高いブラックウォーターやワグネルの詳細な解説が掲載されている。全く知らない世界だったので新鮮だった。
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キートン
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ネタバレロシアとウクライナの戦争で注目を浴びた『民間軍事会社』。 本書は民間軍事会社の成り立ちや活動の内容の紹介。有名な民間軍事会社の業務内容。ロシアの主力部隊でありながら、最終的に敵となってしまった『ワグネル』について語られている。 著者の別の本よりもボリュームは少ないが、それでも民間軍事会社というものがどういうものなのかを知るには十分な1冊となっている。 別の本で現役の特殊部隊隊員が『傭兵のような信念を持たないPMCは嫌いだ』と述べられていたPMCが、現在の戦争では欠かせない存在になるとは、
キートン

誰も予想できなかっただろうな。

08/27 22:51
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JF1RLN
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取り扱う時代が1990年代~ワグネルや中国の話まで、と現代寄り。プリゴジン氏の反乱、暗殺についても記載されている。基本的には軍のアウトソース。その後、防衛や護衛やするけど攻撃な軍の担当と変遷していき、攻撃にも参加するって感じで推移と。そして中国のような国は今後どうしていくのかという感じ。勉強になった。が、日本はどうなんでしょね。そのあたりの記述があんまりなかったもので。そこだけ気になりましたが。
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お抹茶
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先進国の軍隊は冷戦終結以降,中核業務の戦闘以外の任務を外部委託し,軍のことを知り尽くした元軍人が後方支援業務や通訳・尋問官などを行う。治安の悪い場所にある石油,ガス,鉱物資源等の資源開発現場で武装襲撃から守る民間軍事会社は以前からあった。軍事作戦は正規軍だけでは成立せず必ず民間企業が支援する領域が存在し,最前線に配置される民間軍事会社は政府や正規軍よりも敏感に事象を把握できるという点で,その国の安全保障政策や戦争の在り方を写し出す。ワグネルの変遷やCIAとの秘密工作活動なども記す。
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council
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民間軍事会社、って傭兵部隊的なものかとイメージしていたがどちらかというと特殊工作員的なアクションが主体になっている様で最近の「戦争」が国vs国からvsテロリスト・非政府組織に変わっていて戦い方の変化がえいきょうしているのだろうか?実際の物理的戦闘からサイバーへの移行とかイメージとだいぶ違うみたい。
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skunk_c
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この著者は10年ほど前にも同じテーマで本を出していて、その続編にあたる。興味深かったのは昨年世界を騒がせたロシアの民間軍事会社ワグネルとその創設者プリゴジンに関する部分で、その成立のいきさつからウクライナとの戦争での役割、そしてロシア軍部との確執から叛乱劇、かつての支持者プーチンの不興を買ってのプリゴジンの死まで、コンパクトにまとめられていた。また最近の中国についても、「一帯一路」関連で国際社会でのリスクが高まっている中で民間軍事会社(ただし中国は人民解放軍以外の武装は厳しく制限)の動きに注目している。
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Satsuki
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本書の半分ほどは「PMCバブル」を含む2000年代の対テロ戦争の中での話だが、英SAS元隊員たちによる本業界の発展、90年代アフリカが舞台の南ア企業EO、そしてワグネルを中心に2010年代以降の中露も。治安の悪い地域での民間企業のビジネス、米国では冷戦後の軍の規模縮小、安全保障環境の新しいニーズ、など本業界を求める要因がいくつも説明され、著者は民間軍事会社を「安全保障政策、戦争の本質を映し出す鏡」とする。あまり取り上げられない中国の民間企業も興味深かった。
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vinvin
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ネタバレ世界各国の政府や軍、グローバル企業などからの要請を受けて、軍事や安全保障サービスを提供する「民間軍事会社」。戦闘員の訓練、戦略アドバイスから要人の警護に至るまで、謎のベールに包まれた業界の変遷と全貌を明らかにする。戦争が起きている場所に民間軍事会社あり。911テロはその可能性を再三に渡り予告していたのに、取り上げられず手が打たれなかった。①民間軍事会社とは何か。②戦闘をビジネスに変えた会社。③対テロ戦争と民間軍事会社。④大国間競争時代の民間軍事会社。そこに危機が存在する限り彼らの活動は続く。
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Go Extreme
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モントルー文書:民間軍事警備会社 法と秩序が失われた有事における警備・警護業務 スノーデンーブース・アレン・ハミルトン社のシステム分析官 クリントン政権・大がかりな民営化→人的インテリジェンスの大幅減→米同時多発テロ 脅威の質の変化・軍の役割多様化 南アーエグゼクティブ・アウトカムズ社 平時と有事が曖昧な時代 ブラックショーター:CIAの対テロ秘密工作のパートナー 何でもあり時代の便利なソリューション 狂気の民間軍事会社ワグネル ワグネル・ビジネスモデルの終焉 中国の民間警備・軍事業界の誕生
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ゼロ投資大学
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ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争によって、民間軍事会社に注目が集まっている。彼らは、有事における警備・警護業務を主に行っている。911のテロやイラク戦争によって、民間軍事会社の役割は急速に拡大した。
0255文字
バーニング
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国内法でも国際法でも宙に浮いた存在になりやすい民間軍事会社(PMC)がなぜ存在するのか、その発端や歴史から現代の国際政治におけるポジショニングまでを概説する一冊。アメリカが911を経験した2001年以降は平時と戦争が曖昧になったことを指摘しつつ、イラク戦争やウクライナ戦争をケーススタディにして民間軍事会社が戦争の中でどのようなアクターとして振る舞ってきたか(その暴走も含めて)見ていくが、ニーズがあるから存在するというのが筆者の見解の核心だろうと感じた。
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トクナガ
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著者の他の本である『民間軍事会社の内幕』を読んでいると重複する記述も散見されるが、新しい情報も載っており面白かった。特にワグネルやエリックプリンスの中国進出など、昨今の出来事は興味深く、PMC業界全体の今後の展望などが気になってくる。
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民間軍事会社: 「戦争サービス業」の変遷と現在地 (1057;1057) (平凡社新書 1057)評価100感想・レビュー21