形式:文庫
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
やめていたピアノと再び向き合うきっかけになる。鮎川に惹かれていく千紗だけど、留年しているという鮎川の秘密を知ってしまい……。それぞれの事情がある二人はお互いに次第に少しずつ知りながら距離を縮めていく。今の生活に鬱々としている千紗と、底抜けに明るい寛人という対比的なキャラクターが魅力的です。難しい楽器の演奏シーンもテンポ良く書かれていて飽きさせません。終盤で千紗が入部している部活が母親にバレて今まで言えなかった本音を言ったりして家族内の繊細な部分が描かれ、母親への接し方やピアノに対する姿勢が良かった。
鮎川が倒れたことで、文化祭の軽音部の出場をキャンセルしたりと悪いことが起こるけど、軽音部の演奏も無事に出来て良かったです。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます