形式:ライトノベル
出版社:小学館
エログロバイオレンスの王道構成を著者の文章力1本で見事に魅力的な1冊にすることに成功している。しかし、本著の最も素晴らしいところは、全くダレないそのテンポ!主人公が興奮すると能力が覚醒するという仕様上、ソフィアとの色っぽい逢瀬が戦隊モノの変身バンクの様に絶えず押し込まれ、そこから刺激的な戦闘シーンが始まるものなので、中だるみはほとんどない。反勢力サイドの魔女はひと癖もふた癖もある奴らばかりで、彼女らがアツく戦いながらも場をゴリゴリ盛りあげてくれる。下卑た興奮に脳みそを染められながら読める1冊。
良かったですね。世界を救う主人公の能力として触手を扱う設定は尖りまくっており、えっちな衝動によってそれらが発現、威力が増大するなど、その辺りの流れを自然と挟み込める設定は便利だなと。そこに加えて割と呆気なくキャラクターが死んでいく世界観。しかも殺され方も思いのほか残酷で、いつメインキャラクターが退場してもおかしくない展開の連続には正直ストレスを感じてしまいました。 物語はまだまだ始まったばかり。何やらきな臭い雰囲気を漂わせるシスターやシオンが扱う触手の正体、そして意味深な発言を残す聖女の存在など、気にな→
る所が多い今作。続きが楽しみな作品です。 それにしても詳細な描写こそないとはいえ、乱○パーティーが行われるラノベは初めて読みました。
タイトルからはもっと淫靡で背徳的な話なのかなと思ったのだが、その予想をいい意味で裏切ってくれてよかった。流石、アニメ化も経験している作家先生…底知れない狂気を感じるぜ…私が特に推したいポイントは外連味たっぷりのキャラたち。戦闘中にストゼロをキメるヤツや、見られることに興奮するヤツといった到底味方に思えない魔女から、薬浸け勇者に蝿を使役する聖騎士といった、君たち本当に体制派なんだよね?と思えるような輩までバラエティに富んだ変態がラインナップされていて実に飽きさせない。
それに触手といって読者がイメージするような部分、すなわちあ〜れ〜なシーンは挿絵付きでちゃんと魅せてくれるので十分な満足感。エロ系というよりは、触手を使ったエロコメのような空気が大きいかもしれません。というか、あのエロ漫画にたまにある感じの絶妙な擬音で笑わせようとする系のやつは完全にギャグでしょう。
ブログ感想→https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2024/04/18/230502
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エログロバイオレンスの王道構成を著者の文章力1本で見事に魅力的な1冊にすることに成功している。しかし、本著の最も素晴らしいところは、全くダレないそのテンポ!主人公が興奮すると能力が覚醒するという仕様上、ソフィアとの色っぽい逢瀬が戦隊モノの変身バンクの様に絶えず押し込まれ、そこから刺激的な戦闘シーンが始まるものなので、中だるみはほとんどない。反勢力サイドの魔女はひと癖もふた癖もある奴らばかりで、彼女らがアツく戦いながらも場をゴリゴリ盛りあげてくれる。下卑た興奮に脳みそを染められながら読める1冊。