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丸山 宗利
アリの巣をめぐる冒険 昆虫分類学の果てなき世界 (幻冬舎新書)
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アリの巣をめぐる冒険 昆虫分類学の果てなき世界 (幻冬舎新書)
丸山 宗利
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形式:新書
出版社:幻冬舎
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ナハチガル
Audible。一昔前からか、学者さんが専門分野や研究生活、就職活動などを一般読者向けに書いたライトな啓蒙書が増えてる感じがするが、その中では非常に良質な本だと思う。ウケねらいな要素は希薄で、多少の屈託はお持ちのようだけれども、幸運と周囲の人々の助けに感謝しながら、好きなことを楽しんでおられることが伝わって、さっぱりした読後感だ。寄生したり奴隷にしたり巣を乗っ取ったり、アリ社会はかなりシビアではあるのだけれど。十数年前と比べても生物の多様性が目に見えて失われてきているという著者の実感は切実でもある。A+。
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流石全次郎
「アリの巣をめぐる冒険」村上春樹さんの小説のタイトルの様な新書。時系列はばらばらですが昆虫学者になるまでに、幼少の頃から現在の職業に就くまでにどのように昆虫(研究対象)と向き合ってきたのか、昆虫の分類学、昆虫の生態学などを丁寧に書き綴られた一冊でした。好蟻性昆虫を軸に深掘り解説は続きます。
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k
分類学の本なのね。分類学勉強してみよう。あと、著者の他の本も読んでみよう。付記はよかった。
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だーさん
分類学とは地味な分野だなと思いながら読んだが、これがなかなか奥が深い。蟻の巣の中は考えも及ばない世界が広がっており、のめり込んでしまった。研究とは熱量であると本書から強く感じる。ところで、「かなり違う」ものを属とするって、そんな曖昧な解釈でいいんだろうか。
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2024/11/29
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koke
アリと共生関係を持つ昆虫を好蟻性昆虫と呼ぶそうで、筆者はそうした昆虫を対象とする昆虫分類学者。公園でも、足元に目を凝らすとアリなど様々な生き物がいるのに気づきます。見続けると、何か目的をもって動いていることが分かったりと偶然ではなく必然性を持ってその場にいることが分かります。観察すれば観察するほど世界が広がっていく感覚は、それを専門としている学者でも同じことなのだと、また少し目を凝らす場所を変えるだけで学問的にも未知の世界がたくさん広がっているのだと、それほど生物の多様性に奥行きがあるのだと知りました。
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Kーazuki
audibleで視聴。他のアリの研究している方の本を読んで面白かったので、少しアリにも興味を持ってこの本を選択した。こちらは、学者の語りぶりで講義を受けているような感覚になりました。アリのことは少し知識としてわかったけど、自分はそれほどアリが好きでもないのでやはり作者の書き方で面白いかそうでないかで、選択したいところです。アリ好きにはおすすめの本です。
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2024/11/13
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ユニ
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著者のアリや好蟻性昆虫、その他の虫たちはじめ生き物全般への関心、愛着が非常に伝わってきた。未記載種発見の喜びや海外の過酷な環境での採取の描写、分類学についてのメタ学問や生物学的特徴の紹介(擬態の分類の項目が印象的)などに加えて、先輩や後輩の研究者(フルネームで記されている)とのかけがえのない交流、名前が残ることへの感慨、生物多様性への情熱など、人間味のある記述も多くあり「新種をたくさん見つけたのは、何の変哲もない身近な場所」というのも示唆的で都市に生きる我々のことを指すようで、読み物として非常に好きだった
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キャリー
実は全部面白いんじゃないかと踏んでるフィールドの生物学のシリーズ、丸山先生のも新書化されてた嬉しい。今まで読んだ本ではふわっとしか触れられてなかった生い立ちが語られていて、最初から一途に昆虫学者になりたいと思っていた訳ではないというのが意外だった。新種をどんどん発見している活躍ぶりから苦も無く今の職に就かれたのかと思っていたけど、しっかり苦労があったようで職業研究者になるのは本当に大変なんだなと別の研究者の本も思い出しつつ思う。
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R As Well
深海に沈んだ鯨の死骸がひとつの生態系を生むように、身近なアリの巣にもそれを中心とした生態系が確かに存在する。巣の中でアリに紛れて生きる虫がいるのは知っていたが、"紛れ方"は予想を大きく超えて多岐に亘るうえに、巣の周辺やアリの行列の中で暮らす虫もいれば、アリの巣そのものを体内に作らせて共生する植物まで存在するなど、アリが生態系に対して持つ影響力を思い知らされる本だった。著者の実際の収集体験に沿って紹介されるので、アリと暮らす奇妙な虫たちに出会った著者の驚きや感動を追体験するように読めるのも楽しいポイント。
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やなせトモロヲ
★★★★★ 買ってから東海大学版で既読なことに気付く。が、ほとんど覚えていなくて、楽しめた。昆虫の分類・生態学は本当におもしろい。
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S_Tomo🇺🇦🇯🇵
「昆虫はすごい」の著者によって12年前に出版された本の新装版。アリの巣に住むアリ以外の昆虫の生態や研究の手法を中心に昆虫分類学という学問について赤裸々に綴る一冊。人によってはそんなものに多額の費用をかけて研究する意味あるの?と言うかもしれないがアリと変わらないような小さな虫の不思議な生態やその進化の過程であったりそれを人類がいかにして研究してそれらを紐解いてきたか、という事自体が興味深くて面白い。しかし自分たちの集団に異質な存在が住み着いて時によってはそれに食い殺されるというのはホラーでしかない。
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mft
十数年前の本の新書化。好蟻性昆虫を中心とした分類研究の話。勝手なイメージで好蟻性昆虫というのはアリの巣の中にいるものと思っていたが、巣の周りにいるとか移動していくアリの群れに紛れ込むとかそういうものも含まれるらしい。好白蟻性昆虫(シロアリの近くにいる似たようなやつ)というのも出てきて、中国語にシロアリを表す漢字があっても良さそうと思ったけど、グーグルの翻訳で調べた限りでは白蟻(の簡体字)だったので意外だった
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