形式:文庫
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
子供心に今までに読んだ幽霊話とはお化けとしての質の違う怖さを感じ、雪女に対してはトラウマに近い体感があった。大人になるまで読み返せなかったけれど、今回雪女の物語を思い返してみて、「哀しい」という感情の激情に恐怖を覚えたんだと今更ながらに腑に落ちた。諸説ある雪女の話で、雪女が「雪女郎」とも呼ばれるその背景に、家の主が屋敷へ呼び込んだ女郎さんを「雪女」が出たと苦しい言い訳として使ったという一説もあり、一気に興ざめはしてしまうものの、これが土着由来の面白さでもある。(⇒)
怪異としてだけでなくいろんな側面を考えさせられるこのシリーズとチームへの愛おしさが増した今作の本質は愛。小泉八雲の「雪女」に感じた、「人魚姫」のように強い想いを抱えて泡沫に消えていく無償の愛の、狂おしい程の切なさに涙が止まらなかった。
今回は丸山勇くんの過去があかされ、その動揺、葛藤の様子の痛ましさ、「ごめんね」と口に出てしまう清花の気持ち、とてもわかりすぎて辛かったです 彼の罪はどうなるのでしょう 三人殺しているわけですから、良くて無期、最悪死刑かもしれないですよね…3つの跡、私はスタンガンかなと思ったのですが、全然違いました いつものことです
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