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愚か者の石

感想・レビュー
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ウリクサ
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ネタバレ楽しい話でも面白い話でも無い。それでも何処か惹きつけられるように読んだ。物語がどんな風に進むのかが気になったのが大半の理由だと思う。巽が恩赦で1年早く放免されて、慣れない外の生活に馴染んでいくのはちょっと意外だった。成り行きとは言え、中田と共に大二郎の行く方を探す日々は見つかったら後味が悪いなと。脱走しているのだから連れ戻されて…だろうし。生きていたら本当の事は本人からは語られそうに無いので、複雑ではある。人間の罪は雪がれず、雪のように積もるだけでその罪を自覚して受け容れよの住職の言葉が残る。
0255文字
わんぽん
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東京で豊かな家庭に暮らす二十歳の次男坊、主人公巽が自由民権運動でイキってたばかりに捕まり、劣悪な樺戸集治監に移送されてきた。恥晒しめと家族は見放す。盗む壊す殺すもしていないのに極寒の地で過酷な労働、憎悪を募らせかけていた。しかし同室で十歳は上の大二郎と作業のバディを組まされ体験することから心持ちに変化を覚えながらの囚人生活が始まる。巽の人に対する疑いの心が、身に覚えのある浅はかな想像ばかりで作者はついやってしまう醜い心をご存じすぎる。
わんぽん

看守の中田視点も本人の経緯を含めて一部だけ入る。大二郎だけが謎のままお喋りなくせに自らを多く語らず進み、ただその存在が主人公を支え続ける。大きく展開した時、悲しい事態が起きるのが嫌でちょっと続き読む手が止まってしまった。それだけこの二人(三人)へ親しんでしまった。大二郎の罪は本当はなんだったのか、その真実に向けて最後まで読ませてもらえました。

03/30 23:10
わんぽん

参考文献から司馬遼太郎の街道をゆくの北海道も読んだのですが、西南戦争で北海道開拓費用捻出できない、「囚人なら安くインフラ工事させれていくら死んでも困らないっしょ」と進言されて山縣有朋は「せやな」と長年人として扱わず使い捨てるのを黙認してきたそう。江戸時代から佐渡銀山へ送り込んでたのも同じようなことだったそう。罪人でなくともこの世界の片隅でのリンさんがされたみたいな手管で売り飛ばされるのが長らく続いていたと。文献からこちらも知れてよかったというか、ひどい歴史。

03/30 23:13
0255文字
fksun
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ネタバレかなり良かった。看守と囚人、3人の関係性が絶妙。特に中田は看守になる為生まれてきたような人間でありながら、法より正道を信じる芯があり、印象に残った。切ない話だったが、ラスト、石を投げた巽がかつての大二郎みたいにおどけて見せたのが、ちょっと救われる気がした。
0255文字
タスボ
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88点 お話の描写に引き込まれ夢中で読み終えました。 今では考えられない事が、昔には当たり前の様に通っており 最後の章は本当に切なく悲しかった。
0255文字
りんご
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先日訪ねた網走監獄で北海道の開拓は囚人たちに負うところが大きいということを知って、気になっていた作品。極限で自己や他の囚人、看守の内面を見つめる描写。厳しすぎる状況下だが未来を諦めず静かに生き抜こうとする主人公。作者の他の作品ほど辛くならずに読めた。面白かった。
0255文字
武藤吐夢
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明治時代の初期の刑務所 舞台は北海道。 中田という寡黙な看守と、二人の受刑者の関係を中心に描かれている。その過酷さもさながら生きるということの難しさを考えさせられる。 石を大切にしていた受刑者はひょうきんで人当たりがよい。士族出身で自由民権運動に参加し無実の罪で罪を。こちらが主人公。 奥地の硫黄採掘に行く工程で死人が出る。採掘で受刑者はボボボボなのだ目は見えんくなるし死にかけるし、いくら受刑者でもひどい。じんけんもなんもあったもんじゃない。
0255文字
のぶ1958
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ネタバレ読み応え十分でした。北海道の監獄、囚人の巽と大二郎そして看守の中田は、過酷な環境を通じて信頼感の様なものが生ずる。ある時、大二郎が火事に乗じて脱獄、中田は巽を伴い逃げた大二郎の真相を追う。 常に飢えや寒さと過酷な労働を強制される中でも生きる意志を捨てない二人の芯の強さと中田の職業意識の高さに圧倒された。 目を背けたくなる多くの描写や「石」を巡る秘密も読む者をのめりこませてくれる。大二郎には生き延びて欲しかった。 読みやすい文章ながら、全編を通じて生きることの尊さを感じることができた。
くりん

まさに読み応え十分!全体を通して辛く感じる部分が多かったですね。レ・ミゼラブルの日本版とも言われているようです。今の平和な時代に生きている事をありがたく思わないではいられない小説でした。

03/23 19:36
のぶ1958

くりんさん、有難うございます。 とても重厚感のある本でした。 ストーリーとは離れますが、読メの皆さんのお陰で読み応えのある良書に出会えて嬉しかったです

03/23 20:21
4件のコメントを全て見る
0255文字
Tibe
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北海道は今や日本指折りの観光名所として栄えており、私も食や景色、自然の豊かさ等華々しいイメージを抱いて北海道に移住した。 しかし、北海道の歴史を開拓にまで遡ると、数えきれないほどの人柱の上で形成されてきていることがわかる。かつて北海道には五つの監獄があった。森を開拓して生活基盤を1からつくる。戦争に向けて危険な硫黄採掘をする。これらの政治的な目的でら何人もの命が失われる過酷な蝦夷地に囚人が送られていたそうだ。北海道の歴史は囚人抜きでは語られぬことを深く刻み込んだ。
0255文字
桜海老蔵
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ネタバレ初めて読む作家さんでした。明治の監獄の話を描いたもの。この手の作品はどうしても「脱獄」とか「看守=悪」という構図に陥りやすいのですが、本作品は脱獄ものでしたが、脱獄がメインではなかったところが良かったです。最初っから「脱獄するぞ!」みたいな作品なら読まなかったです。個人的には最初の囚人を妓楼にあげて妓女が接待したとかしないとかの話でだいぶ引き込まれました。結果として、この話には最後まで一切触れませんでしたが(笑)ひとりの男の人生に翻弄され、鼓舞される人々を描いた作品です。人間の心情描写が絶妙でした。
0255文字
イケメンつんちゃ
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川﨑秋子 和田人形 雛祭りは生憎の雨模様 単行本を読んでみました 飛龍十番勝負 第五十九弾 今回は 川﨑秋子先生 レビューさんの読みましたで たくさんの注目作品 図書館の平場にシュレット置かれてました 直木賞作家さん 初めての読破 塀の中の懲りない面々 みたいなストーリーか ほぼほぼ冤罪に近い男 同期のサクラ ふたりの友情は永遠 歯と石と看守 そして事件は運命を引き裂く ページに引き込まれそうな本当の事実 見事なまでのフィナーレに 優しい囚人は救われたのか ゼレンスキーも意固地になる かろやかに ともぐい
0255文字
ebi_m
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概ね樺戸の話。旧氏族の家の出身で政治で捕まった元東大生の主人公巽と、飄々として喋りのうまい大二郎という余りいかつくない二人の囚人と、陰気で面白みのない(と思われてる)看守中田の話。タイトルは大二郎が大事に隠し持っているきれいな石で、これで物語を引っ張っている。明治期北海道の監獄といえば劣悪な環境で囚人がどんどん死ぬ重い話を覚悟していたが、確かに重いが読ませるストーリーと、主人公周りには比較的安心感があり、面白かった(紙面の余白が少なすぎて驚いたが読みやすかった)。/中田も林も好き。大二郎も。
0255文字
kumako
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ネタバレ「囚人も看守も国家も玉石混淆だから正道を信じる」という看守・中田。とても良いと思うんですよ、その正道が何があってもブレなければ。私もそうなりたいと思いました。 大二郎の過去は不運でしたね。石のせいで二度も不運に…。結末は納得できましたが、暗い気分が残りました。
0255文字
ゆりこ
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【オーディブル】 まずは、面白かった。登場人物も魅力的。文章のキリッとした感じというのか、説得力のある感じというのか。すき。 あとは、序盤から、人が人を裁く、罰する、ということはなんて難しいことなんだろう…て思って聞いてました。囚人に、危険な仕事、嫌な仕事、やらせる、とか。そういう人たちの上に、できてきた文明なのか…とか。
0255文字
yasuko
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樺戸集知艦、釧路集知艦を舞台にした物語。ほぼ冤罪に等しい者が罪を雪ぐために働かされる。切ない話だった。
0255文字
おくちゃん🌸🍡柳緑花紅
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ネタバレ明治時代国事犯として徒刑13年の判決を受け北海道の樺戸集治監に収監された巽。同房の大二郎は嘘をつくし騙すし変な石を後生大事に隠し持つし更には玄人裸足の絵の技術も持ちながらそれも隠している。そして看守の中田は言う「看守も玉石混淆看守だけでなく政治も地方も国家もそうであるかもしれない、ならば未熟な人間がこさえた法より正道という物の方が価値がある」囚人2人と看守1人の物語。最後の最後に大二郎の過去が証される。事故や悪意では無かった。曲がった倫理を裁かれたと思っていた収監されたが歪んだ倫理で裁かれていたなら。。
青いうさぎ号

共読みです😊しかも河﨑秋子さん。嬉しい\( ˆˆ )/✩ これぞ河﨑作品!という迫力のある作品でしたよね。おくちゃんのレビュー見るともう一回この本を読みたい!って思っちゃって困るのよ(笑)

02/26 10:08
おくちゃん🌸🍡柳緑花紅

青うさちゃん、河﨑秋子さんは流石だと毎回どの作品を読んでも感じますよね。本当に監獄から解き放されないのは受刑者ではなく看守を続ける中田!本当にそうですよね🎵参考文献にあった赤い人を読んでみようと思います🍀

02/26 10:37
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0255文字
maria
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ネタバレ骨太な作品だった。前半のリアルな囚人生活の描写が続くのを読むのは辛く、途中でリタイアしようかと思ったが、主人公巽と相方だった大二郎の脱獄で物語が大きく動きだす。恩赦で解放された巽のもとに、謎でいい人なのか嫌な奴なのかどうなのかよくわからない看守の中田との思わぬ再会と、そこから始まる大二郎の脱獄後の足取りをたどっていくクライマックス。最後に明かされる大二郎の投獄の真実と彼が大切に持っていた石の謎が明かされ胸がつまった。でも決して暗くはない読後感。河崎さんの他の本も読んでみたいと思う。
0255文字
おーね
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明治初期の北海道の監獄。投獄された生活は読むのも凍える気がしました。必死で守った石の秘密は、一人の人間が抱えなければいけないのかなと思うほど苛烈でした。
0255文字
まいぽん
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ネタバレ明治時代、北海道の監獄が舞台。寒いの苦手な私は読んでるだけで凍えそう。思想犯として捉えられた世間知らずの巽。その同房で相方となった大二郎は、囚人たちをいっとき和ませる愉快な顔と秘密を隠す底知れない顔を持つ男。彼ら囚人を監視する能面のように心の動きが読めない看守の中田。過酷な監獄の日々の中で時折起こる事件の重なりで、少しずつ関係性が変化していく。大二郎を匿った住職の言葉が重かった。「生きることを諦めることこそ最大の罪業」。どんな人生も、生きるしかないのだ。大二郎の生涯が本当に哀しかった。
konoha

寒そうでしたね〜!三人それぞれ魅力的で、関係性がとても良かったです。

02/19 14:42
まいぽん

このはさん、ほんとに寒そうで臭そうで湿っぽそうで…。いやでも想像力が働いてキツかったです。3人ともそれぞれ魅力がありましたね〜。大二郎の生涯は哀しかったけど、そこにも河崎さんらしさを感じました。

02/19 21:08
3件のコメントを全て見る
0255文字
りょう
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明治時代の北海道の収監所を舞台に、3人の男性(囚人2人と看守)の物語。過酷な環境、労働、脱獄などはしんどいけれど、どこか不思議な石を中心として話が進み、最後にはこれでよかったような気持ちになる小説でした。
0255文字
修子
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最初から引き込まれる本でした。明治時代の北の大地の監獄が舞台で、3人の関係を軸に物語が進んでいきます。描かれていたのは凄まじい環境ですが、読み終わって清々しい気分になりました。
0255文字
のびちゃん
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極寒の地で囚人としての務めをただ淡々とこなす男達。秘密めいた大二郎を何処かで軽蔑しながらも、何処かで生きていて欲しかった。巽の方がしたたかで看守の中田の冷め切った心が救いようが無い。
0255文字
松村 英治
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とてもよかった。切ないラスト。石は何なのかと思っていたら最後に明かされる。
0255文字
三浦正
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ネタバレ河崎作品3作目 主人公は国事犯で懲役13年刑(現在ならば微罪と思えた)東京帝大生 北海道の過酷な刑務所ライフ12年間(時代は1885明治18年〜明治30年)と仮釈放後の札幌暮し中の出来事(看守の脱走者の行方探しに付き合い その死亡確認と秘密確認出来た)で物語りは終る。  前2作同様 終始暗い物語り展開だが 作家の情景描写が巧みなのかなあ? 2/3章にわたる刑務所ライフ 自分も同房者と錯覚させられた、、、飽きずに 断続的ながら1.5日で読了
0255文字
グラスホッパー
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水晶のような石の謎でラストまでよませたが、あっけなく終わった。吉村昭の「赤い人」をリアルタイムで読んだ者としては、二番煎じで、感動が薄い。
0255文字
かっち
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直木賞受賞作「ともぐい」に続き河﨑作品2作目を読んだ。ともぐいでもそうだったが、文章が力強く、また物語の周辺の地理歴史をよく取材されているのがわかる。道民として知ったつもりになっていた知識が、物語によって生き生きと着色され、とても興奮しながら読んだ。 主人公の瀬戸内巽のように、思想犯として罪人にされた者の中には、軽い気持ちで学生運動に関わっただけで囚われた者もきっと多くいたんだろう。時代が違えば自分だってそんな巻き込まれ方をしたかもしれない。看守だって大変な仕事だったろう。近々関係史跡をまわりたくなった。
0255文字
まっちゃん
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囚人に微塵も人権などなかった時代.過酷な労働に心身ともにすり減らされる,巽のそんな生活が延々と綴られるのかと前半はいささかげんなりしながら読み始めました.大二郎の持つ不思議な石がキーワード.謎の多かった大二郎の脱獄後の足取りを中田看守と共に探る旅でたどり着いた真実は果たして救いとなり得たのか… なんとも凄まじいお話を書く作家さんだなぁと,圧倒されました.
0255文字
たくあの
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前半は囚人の日々の生活が淡々と語られていたが後半主人公の巽が娑婆に出てから物語は一気に面白みを増す。大事にしてる石は色々な物語を紡ぎ、不幸のスパイラルへと誘なう。故に愚か者の石ということか。
0255文字
どんぐり
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明治時代の北海道の樺戸集治監を舞台にした小説。現在、その跡地は「月形樺戸博物館」になっていて、去年訪れたことがある。集治監に収監された囚人たちの多くは、北海道の道路開発(囚人道路)の労役に扱き使われた。この小説に登場する囚人2人も赤衣赤股引姿でこの外役を担い、釧路集治監へ移送され硫黄採掘にも駆り出されていく。北海道行刑史を紐解いて編み出された読み物だが、冬は凍てついてずいぶんと寒かろう。
0255文字
だっぱら
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明治時代の樺戸集治監が舞台。物語の大半は、過酷な監獄生活が描写される。監獄繋がりでホリエモンの『刑務所なう』を思い出すも、脱走者が切り伏せられたりするあたりは流石の明治時代。このまま監獄生活で終わるのかと思ったら、突然の放免と大二郎の秘密に着いての種明かし。大二郎の罪状については、伝助のくだりでわかってしまったが、明かされたその動機はあまりにも切なすぎる。そんな大二郎は、何を思って飄々と監獄生活を送っていたんだろう。標茶の典獄様、杉の木など伏線っぽいけど回収されなかったものもあるが、伏線意識しすぎたか。
0255文字
Kumiko
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ネタバレタイトルに込められた意味が途方もなく深い。明治の刑務所のあまりにも劣悪な環境で、生きる気力が削がれていくのを感じながら、それでも日々の苦役に従事する巽が前半の主人公なら、後半は大二郎が主役だろう。彼の、掴みどころのない人柄が想像力をかき立て、逃げおおせたのか、だとしたら今はどこに…と先を急がせる。前半が読みづらかった分よけいに加速するスピードを感じながら辿り着いた真相…石がもたらした数奇な運命…殺気立つかのような絵…。全ての違和感が昇華するラストがただただ石に収斂されるかのようだ。素晴らしかった。
竹園和明

kumikoさんのレビューこそ素晴らしい!

01/30 23:11
Kumiko

竹園さん、「愚か者」の意味とは?など深く考えてしまいました。胸に刺さる描写あまたあり…大二郎が描いた嬰児の絵はどんなだろう…なぜか曼荼羅を連想してしまいました。

01/31 11:38
0255文字
sadaru
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明治の話。蝦夷の樺戸集治監(今の刑務所)に収監される巽は、同じ囚人の大二郎と刑務官の中田に出会う。巽は法螺吹きの大二郎と親しくなり、ある夜に大二郎が持つ綺麗な石英の石を見る。その石を巡り…大二郎は脱獄し、十数年後に巽も恩赦で監獄を出る。その後、外で中田と出会い大二郎を探すことになり…大二郎の過去が…/「ともぐい」以来ですね。最初に予想した展開と違っていて…まぁまぁ読めました。
0255文字
カーンズ
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冤罪で収監された囚人と看守の見えないが当事者には見える絆、それを河﨑秋子さんらしい文体で書かれてて感動しかない。 業務を遂行するのは看守も囚人も同じかもしれない。 筋の通った人間になりたいと思った。 個人的にはかなり上位に来る作品。
0255文字
konoha
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骨太な物語と品のある文章が河崎さんの魅力。囚人の感じる寒さ、痛み、美味しさ。読者の五感に訴える表現力が素晴らしい。北海道の樺戸集治監に収監された巽はひょうきんな大二郎と共に過酷な労役の日々を送る。怜悧で謎めいた看守の中田も加えた三人の関係性が物語の軸。馴れ合いにならず、緊張感が常にあり最後まで惹きつけられた。中田はゴールデンカムイに出てきそう。巽の虫歯を抜く場面が本当に痛そうで顔をしかめた。大二郎が大事に持つ石にはどんな意味があるのか。終盤の謎が明らかになる場面までバランスが良く、読み応え十分。
のぶ1958

Konohaさん、こちらもレビュー拝読して読ませていただきました! 河崎さんは「銀色のステイヤー」に続いて2冊目でしたが、前作以上に重厚感がありましたね。吉村昭さんを読んでいる様な感覚でした。 大二郎、巽、中田それぞれの精神力の強さには心打たれました。

03/23 08:29
konoha

のぶさん、いつもありがとうございます😊3人の関係性に緊張感があって引き込まれましたね。河崎さんも読むたびに上手いなぁと感心します✨

03/23 09:22
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0255文字
昼寝ねこ
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ネタバレ明治十八年、国事犯として北海道の樺戸集治監に送られた瀬戸内巽は、そこで暗い過去があっても飄々と生きる大二郎と相棒になる。そしてそこには職務に厳格に生きる看守の中田もいた。この3人がキーとなって物語が進む。第一章は樺戸集治監、第二章は釧路集治監での辛い囚人生活が綴られるが、途中で大二郎が脱獄してしまう。第三章は出所した巽が中田と共に大二郎の行方を追う展開となる。終始陰鬱で決して楽しい物語ではないが初めて知る北海道の集治監での過酷な生活が興味深く一気に読み切った。河﨑秋子さんらしい重厚感のある物語だった。
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

吉村昭さんが同じく北海道の囚人達を扱った「赤い人」と言う作品を書いているので、これと比較して読みたいと思ってます。

01/24 07:19
昼寝ねこ

サンダーバードさん、おはようございます♪『赤い人』はさっそく読みたい本に登録させていただきました。皆さんの感想を読むと似ているところが多いみたいですね。古い本のようですので図書館で探してみます。ありがとうございました🙇‍♀️

01/24 07:30
3件のコメントを全て見る
0255文字
たろーたん
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なかなか読了後の感想が難しい本。少なくとも「良かったね」ではない。「そうだったのか。でもさ…」って思ってしまう。法螺吹き大二郎の真実を知る相棒の巽。「救いがない」まで極振りしてないが「切ない」の一言で終わらせたくない感じ。この妙味が純文学なのだろうか。モヤるとか不完全燃焼ってわけじゃないの。火が消えた後の燻ってる焚火の燃え残りを見ているような終わっちゃった感。
0255文字
c watt
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小さな罪で北海道の収容所に入れられた主人公。過酷な監獄生活も明るい相棒と、生真面目な看守の機転で、なんとか生き抜いていく。相棒の持つ石を中心に、生死の境をもがきながら食い縛って生きる姿がかっこいい。さすが河崎秋子。単純に自然に立ち向かうストーリーではなく、世間や時代に抗う虚しさに震える。
0255文字
うりぼう
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ネタバレAudibleで聴取。大二郎と巽、二人の囚人と中田看守の物語。殺人罪の大二郎、多弁で法螺吹き、周囲を和ませ、石を生きる糧として眺める。国事犯の巽、冤罪と思い生き続けることが反抗の証と信じる。農家出の中田、ただ実直に職務を遂行する。大二郎は突然に脱走し、その後、巽は恩赦で1年早く釈放となる。大二郎を追い続ける中田、大二郎も巻き込み、足跡と過去と死を知る。巽、自身の甘さを知り、彼の石を投げ捨て、真の自由を得る。中田は、淡々と彼の死を受け入れ、樺戸に戻る。本当に囚われているのは誰か。少なくともこの三人ではない。
0255文字
co_taro
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読みたい「ともぐい」、でも直木賞タイミングで読む時期を逃して今は文庫落ち待ち。で受賞後第一作「愚か者の石」読ム。時代背景が「ゴールデンカムイ」の囚人編と被っている?と思って調べたらこっちは明治18年、杉元とアシリバの出会いは明治40年、釧路・網走と違いはあれど、金カムと本作表紙のビジュアル比較には既視感あって期待ありきで読み始めた。圧倒される筆致、思想犯の巽、殺人犯の大二郎、看守中田、それぞれが背負った人生が交錯してうねる監獄小説。極限をくぐりぬけ、因縁の石を巡る大二郎の謎が明らかに。なんと苦く切ない結末
co_taro

改めて「ともぐい」も読むの期待です

01/17 17:44
0255文字
猫じゃらし
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Audibleで聴了。 囚人ふたりと看守の物語。労役の過酷さ、シャバの自由さ。謎の石。 管理されることに慣れすぎて、退所後も現実に馴染めない主人公。 「ショーシャンクの空に」の、ブルックスを思い出した。 脱走した元相棒の結末が悲しい。
0255文字
tenori
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集治監(収監施設)の劣悪な環境と囚人に課される過酷な労役。明治維新以降の北海道開拓史から外すことのできない事実に正面から向き合った作品。当時の非人道的な扱いを描きながらも過激にはなりすぎず、囚人同士あるいは囚人と看守との人間模様を通して尊厳、業、希望とは何かを突き付けてくる。読み進めるごとに五感が研ぎ澄まされる感覚、時間軸を越えて読者をその場面に連れ去る強烈かつ骨太な小説。囚人の巽と大二郎が構築するバディのような関係と看守の中田が生み出す人間ドラマとして読むもよし。個人的には河﨑文学の筆頭。
りんご

tenoriさんのレビューを旅行前に読んで気になっていました。読み応えありました。

03/26 07:36
tenori

りんご様 コメントありがとうございます。網走に行かれたのですね。背景を知ってから訪れると感慨も違いますよね。

03/26 20:37
0255文字
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愚か者の石評価100感想・レビュー266