読書メーター KADOKAWA Group

中世政治思想講義 ――ヨーロッパ文化の原型 (ちくま学芸文庫 ス-33-1)

感想・レビュー
3

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
Ex libris 毒餃子
新着
マックス・ヴェーバー『支配について』を読んでから、こちらを読んだので中世ヨーロッパ政治についての知識が深まりました。あと、皇帝と王の違いもわかってよかったです。
0255文字
ウヒュウゆいぞう
新着
ネタバレヨーロッパ文化を構成している要素は大きく分けて4つ。ギリシアの哲学、古代ローマの法律・政治の理念と制度、キリスト教の信仰、ゲルマン人の民族的習慣。著者曰く、ヨーロッパ文明の独自性とは、合理性であるという。 キリスト教とは、信仰と理性を調和させる宗教であるという。教会と言う組織をもって、次世代に繋げていくと言う宗教なので、他の文化より合理性があったと言っている。
ウヒュウゆいぞう

同じ共同体として、同じアイデンティティたるキリスト教が、まとめるセメントのような役割を果たした。 アルプス以北の都市共同体は、都市君主を城壁の外に追い出して、直接王や皇帝に結びついた。 中世ヨーロッパの世界は、法と習慣に対して多大な信頼があった。決して無法地帯などではなかった。

11/17 17:09
ウヒュウゆいぞう

13世紀より前は、封建制と言えど、あまり領土感がなかった。13世紀になってようやく、領域国家が出来てくる。 ローマ教皇庁が独立していくためには、財政的基盤を持つことと、ドクリツシタ領土を持つこと。CK3的には当たり前の事だ。 ローマ教皇は、選出された時点で老齢な事が多いため、統治期間が短い。しかしこれが、ローマ教会が徹底的に腐敗しなかった原因でもある。

11/17 17:09
4件のコメントを全て見る
0255文字
あくび虫
新着
もの凄く丁寧な語り口。…丁寧すぎてあまりすっきりとは読めないです。亡霊のごとくこびりつく、普遍的な教皇権のイメージが面白い。なるほど教皇が世俗に口を出すのは、無茶なことではなかったのだなと。ルネサンス期のカトリック教会はなぜあんなに俗物まみれなのかとか、宗教改革がどんな精神的・制度的な流れの末に起きたのか、あたりが印象深いです。
0255文字
全3件中 1-3 件を表示

この本を登録した読書家

中世政治思想講義 ――ヨーロッパ文化の原型 (ちくま学芸文庫 ス-33-1)評価46感想・レビュー3