形式:文庫
出版社:中央公論新社
きわめて自然なものを、思わず知らず否む存在なのである。このようないつ所んは、忘れがたいものであり、田辺さんの話を娘さんが聞かれて涙されたことも心に響くことである』。なんか、私にも似たような経験、ある。ガソスタのたけちんに言われた「すかしとった」って話とか。262頁『日高少年が自殺を想い詰めるほどの絶望を体験したことの要因として、自分の親までもが世間の側についてしまったと感じたという事実は、大変に重要なことである。…子どもの個性を返答に伸ばそうととするなら、親も教師も命を懸けた勇気を必要とするのだ。
…その知的好奇心の強さには感心させられる。あくまで、自分の目で見て確かめようといる姿勢が子どものころから強く存在したのだろう。「見ること」「見とおすこと」が日高さんの武器であり、それが勇敢さを支えている。この大切な「見とおす」能力が、わが国の学校教育とは無関係に育ってきていることも見逃すことのできない事実である』。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます