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山手線が転生して加速器になりました。 (光文社文庫 ま 21-2)

感想・レビュー
68

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たこ
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ネタバレ2024年8月20日初版1刷発行。ライトなSFコメディかと思って読み始めたら…なかなかに体力を奪われる一冊。ラストの総論から作中年表の流れがきれいだったなー。
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ともりぶ
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パンデミック後のSF。山手線を加速器として使うタイトル作が一番好き。山手線が夏休みに憧れたり拗ねたりするのがかわいくて可笑しい。
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宇宙猫
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★★★★ 致死性感染症のパンデミックにより、都市文明を放棄した人類は社会生活をリモートで営んでいる世界の連作。小難しい理論がいろいろ出てくるけど面白かった。 山手線が転生して加速器になりました:5 未来人観光客がいっこうにやってこない50の理由:5 不可能旅行社の冒険:5 ひとりぼっちの都会人:5 山手線が加速器に転生して一年がすぎました。:4 みんな、どこにいるんだ:2 経済学者の目から見た人類史+作中年表:1 D
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TSUBASA
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2019年12月、未曽有のパンデミックにより都市型文明を放棄した人類。利用価値のなくなった都心の環状インフラは人工知能を搭載したミューオン加速器として生まれ変わる。しかし毎日数百万人の役に立ってきた山手線は「何の役に立つのか」と疑問を抱く。パンデミックの悲惨さとどこか楽観的な技術革新を描く短編集。タイトルの出オチ感が凄いが、人と人が隔離された時代が記憶に新しい故、描かれてない悲壮感が芽生えてくる。にしてもちと技術革新の時間単位が短すぎたり、あっさり都市撤退する世界に現実味が持てなくて鼻白んだ部分はある。
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み ぜ
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愛嬌あるSF。
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蝸牛
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お正月。読み初め。短編集のどれも面白い。題名になっている山手線が転生する話も中央線の役柄も笑えるし、未来人観光客がいっこうにやってこない理由もそうきましたか。佐渡ヶ島もいいなあ。新紙幣(の面々、特に、津田梅子の顔が脳内に再生されて妙にリアル!)がもう登場するのはすごい。パンデミックをテーマにした作品群がどれも既視感...の文壇で頑張った作品。ひとりぼっち万歳。
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Kuliyama
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アイディアが秀逸で、作者は頭の良い方だなと感心しながら拝読しました。
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びしょびしょのスイーツ
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ネタバレパンデミックによって都市の概念が消滅した世界が舞台の短編集。年表・総論など、世界がしっかりと作り込まれており、またフェルミのパラドックスをリモート化した世界に持ってきているのも面白い。人間って強かだね!特に良かったのは『未来人観光客が…』『山手線が加速器に転生して1年がすぎました』『みんな、どこにいるんだ』。松崎先生は『掃除と掃除用具の人類史』もしかり、やはりユーモラスでキュートな小説をお書きになるので好きです。
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ねりす
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コロナを思わせるパンデミックにより、世界中の人々が都市を捨て、地方に散っていった時代の物語。 なんだろうこれ。雑さと緻密さがランダムに出現して、どこがジョークでどこがシリアスなのか分からない。いい話なんだけどトンデモで、アイデア一発勝負的な…。 これが今の流行りなのかな。予測がつかなくて面白かったですが😅
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酔宵堂
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こう表題の掴みにまんまとやられた感はある。けど「一枚歯車の噛み合わせが違えばあり得たかもしれない世界」はわくわくするもので。
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猫田(無職透明)にゃん吉
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ネタバレ「転生」ではなくて「リサイクル」なのだが、ともかく東京の動脈であるJR東日本・山手線が加速器になる。正確には自律型ミューオンリングコライダー。かなりいびつではあるが円形に近い。これに材料を与えるのが東中野から立川までほぼ直線である中央線を改造した電子陽電子リニアコライダー(これまた自律型)である。どうしてこんな実験設備を作ることが可能になったのか、また彼ら(自我AIが与えられたためこう呼ぶ)が人類を二度も異星からの侵略を阻止したかは本書を読めばわかるのだ。そして話はさらに広がり貨幣経済の崩壊、
猫田(無職透明)にゃん吉

ともあれ、全編読み終えてから巻末の作中年表を見ると格別な感慨に浸れる。いやあ、愉しい読書だった。お薦めの一冊。

12/24 08:38
猫田(無職透明)にゃん吉

たこ焼き食べたい。

12/24 08:38
4件のコメントを全て見る
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おだまん
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ひとつの世界を描いたユーモアSF短編集。ほんわかな雰囲気だけど書いてることはすごい。山手線もいいけど中央線のキャラもリアリティがあって好き。某家電量販店のイラストを思い浮かべながら顔が緩んでしまう。
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melonsoda
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出オチ脱力系SFかと思いきや、松崎有理版未来史SFだった。この人デビューからずっと面白い。
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すぶたのまるやき
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タイトルが面白いSF短編集。加速器・タイムトラベル・ダークマター・フェルミパラドックスときて、物理学的な面もあるが、経済学的な面もある。理解が追い付かなくなり、読むのに時間がかかってしまった。感染病で都市を捨てた人類のその後が極端で面白い。未来人観光客がやってこない理由は一気読み。ひとりぼっちの都会人も好き。急にアイザック・アシモフが出てきて、歴史の話が出てきて、丹下健三が出てきて、ネタ多すぎて笑っちゃうが、ストーリー的にはどうなんだろう?登場人物の感情描写は皆無だし、全く共感も無く、入り込めない世界。
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ごはんたべたい
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もの凄く真面目な理屈がベースにあるとんでも言葉遊びSF。肩の力を抜いて頭を使いたい人にはいいのではないでしょうか?
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四不人
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ネタバレキワモノだと思って期待して読んだが、意外にもごくまともなSFだった。しかも短編集かと思いきや、連作短編集だった。良いSFによくあるように、てんこ盛りにアイデアが詰め込まれていて、とても面白い。『50の理由』は、ワシも大好きな本。『100の理由』書いて欲しいなあ。思わずミダコが実在するのか検索してしまった。収穫。
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女神の巡礼者
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すでに3冊も2024年度ベストSF!などと書いてしまっていて心苦しいですが、また遭遇してしまいました2024年度ベストSF。タイトルに「転生」なんて言葉があるので、ラノベ風お気楽SFかと思いましたが、付録 作中年表を含めて8つの文章からなる壮大な人類史いや宇宙史SFではないですか。「小説宝石」という文芸誌に掲載された短編に書下ろしを加えて、これはもはや長編SF。しかも最新のSFガジェットをこれでもかとぶち込んで、私などの想像力の限界を軽々と超えてしまいました。何を書いてもネタバレになるので以上にします。
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Mits
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ネタバレパンデミック対策として都市を無くした近未来を舞台とした連作短編。一番好きだったのは「ひとりぼっちの都会人」だったのだけど、どちらかというとこれは連作の中では異質なもの。最後の方ではあれよあれよという間にコンタクトものになっていくんだけれど、そういえばそういう存在は(オチとしか思ってなかったけど)最初から出てたんだったw
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月をみるもの
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「ハルヒ」「三体」、グレーバーの「負債論」といった多様な元ネタが十二分に咀嚼され展開されるが、最も影響が大きかったのは、言うまでもなく冒頭で引用されているこの本であろう https://bookmeter.com/books/12862519
月をみるもの

共通の舞台となるパンデミック後の世界。 そこでは、ホモサピが群体生物リリンたることをあきらめ、ひとりひとりの人間が(物理的に)切り離された形でロボットとともに生活している。アシモフのロボットシリーズに出てくる、惑星ソラリアを連想せずにはいられない。

11/08 23:22
月をみるもの

”縮小・衰退する社会に向き合う新しい社会 科学が創造され、それに根差した政策が構想された とき、少子化という長いトンネルの向こうに光が見 えるのかもしれない“ https://www.jstage.jst.go.jp/article/chiikikeizai/44/0/44_3/_article/-char/ja/

11/09 09:43
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takeakisky
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日常を、ちょっとずらした延長線上の未来を見せる松崎有理。未来の話でも、現在の話でも、やっぱり日常をちょっとずらした過去のような肌触りの世界が出来上がるのは誠に不思議。失礼ながら大体同年代なので非常に心地いいのだろうと一人合点している。単行本になっているものはほぼ読んでいると思うが、このタイトル、本屋でも気づかなかった。久しぶりに覗いたXで知る。今様への雑なすり寄り。ちょと笑う。中身は素晴らしい。早いとこ忘れて、また読みたいのでスジはメモしない。この愛すべき不思議な世界、最後まで美味しく読み、夜更かしした。
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なつみん
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加速器が何だかよくわからないが愉快だ。 短編の世界がつながってるの好き。
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radio boy
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図書館本、この著者はじめて?と思いながらも何処かで見覚えが・・・と検索していたら、あった、思い出した「架空論文投稿計画」。あの時もぶっ飛んだ発想に驚いたが、今回も科学知識に裏付けられた突拍子もないアイデアとユーモアで楽しませてもらいました。私に科学知識はありませんが・・・(^_^;)
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StarChild
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ラノベっぽいタイトルで、文体も読みやすく軽い短編集なんだけど、書いてあることがすごい。真っ当でハードコアなSFガジェットを使って、びっくりするほどエモい物語を描いている。ハードSFというのはエモとは相性が悪いと思い込んでいた。どんなマジックを使ったらこんなエモエモのスライスオブライフとハードSFを融合できるのだろう。
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aki
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表題を主軸とした同一世界観の連作短編。パンデミックによって人口が激減し、人口集中を避けるようになった近未来の世界を舞台にしている。シェフの話が面白かった。シェフというのは料理人のチームを指揮するチーフという意味なんだそうだ。へー。表題作はほぼ出オチ。ほかの話も少しドラマ性に欠けるような気がしてあまり私には合わなかった。
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Satoshi
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タイトルで衝動買い。パンデミックで都市を放棄した東京では人工知能が社会を維持していた。意思を持った山手線と中央線が加速器に生まれ変わる。著者の科学への愛情を感じさせるSF作品だった。
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もっぱら有隣堂と啓文堂
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著者は東北大理学部卒で経歴そのままのSF。8短編と作中年表の9パートからなる。パンデミック後に都市生活を捨てて地方や海外に疎開している人々(少数が東京に残留)はリモートでつながり物流や輸送は主にドローンで実現されている。このあたりの舞台設定は将来的にあり得そう。もっとも縮小を続ける我が国では中心市街地への集約が先だろう。ある一編で「閉じ込め症候群」の人物が登場するが、天久鷹央シリーズ最新刊で知ったばかり。こういうめぐり合わせはたまにある。この部分の将来像はありそうと思えた。奇想天外で面白いが少々難しい一冊
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なんなん
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パンデミックにより大勢の人が死に、密集を避けるため都市から人が去った未来、役目を終えた山手線は自律した意思を持つ世界最大の加速器として生まれ変わる。一発ネタのようなタイトルだけどちゃんとSFしてて面白かった。同一世界を舞台にした連作短編集で、読むたび歴史や世界を紐解いてるような感じがした。
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N氏
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ネタバレSF設定を堪能しつつヒューマンドラマとしても楽しめる、この作者の魅力を存分に味わうことができる短編集。致死性のウイルスが蔓延し人類は分散、廃墟と化した都市を舞台に加速器に転用された山手線たちのやり取りをユーモラスに描き出した表題作がお気に入り。
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史
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軟派なタイトルから、ガッチガチのSF。パンデミック後の世界を舞台とした物語。ただまあ『ひとりぼっちの都会人』のような情緒的な話が好きなので、相性はさほどよくないのかもしれない。
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gun56
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エボラを凌ぐ感染症が蔓延した先の近未来の短編集。短編は好きじゃないけどタイトルに惹かれた。そのタイトル作は人がいなくなった東京で、山手線がヒッグス粒子などを取り出す加速器に変えられ且つ意思を持っている。しっかりした円形ではないのに加速器として成り立つ理由も書かれてたけどあれはフィクションなのか?僻地に住む人々の生活がコメディ、シリアスの両面で書かれてて面白いけど、最終章は毛色が違って面白いだけではない作品でした。
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うさみP
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自粛という、現実のコロナ禍対策からなんやかんやで一歩終末に近づけた世界。『山手線が加速器に』を中心にしたアイデア自体は面白いけど。語り手がどれも知的高等専門職で市井の視座に乏しく似たり寄ったりで、どうにも善良なSFオタクによる悪戯心も邪心も馬鹿もない纏まりすぎた『優等生』の印象が否めない。結局最後は読み飛ばしてしまった。連作短編だからこそ『山手線vs大阪環状線』『山陽新幹線vs東海道新幹線』くらいの阿保な物語としての幅がほしい。この辺りはSFに対する信奉の違いなのかな。
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watcho
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68点
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arnie ozawa
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ネタバレ出落ちアイデアのタイトル作からのSF短編集かと思いきや、コロナ禍を彷彿させるパンデミックにより現在の形の都市型文明からIT活用分散居住文明に移行した世界を描く連作短編に。そして最後は壮大な世界創造の謎を解明し宇宙史年表で終わるというとんでもない作品。
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kadocks
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ユーモアSFの短編集かと思って読み出したら、なんて事だ、壮大な人類史やら宇宙史をバックにした連作短編集だったのだ。一つ一つの短編に言及は出来ないがどれもアプローチが異なり個性的で味わい深い。特に「ひとりぼっちの都会人」はフリーレンの山田鐘人の「ぼっち博士とロボット少女の絶望」を思い起こす寂寥感漂う名作。オチのファーストコンタクト物も一筋縄ではいかないモチーフをぶち込んであって驚愕。そう言えばタイトル作もオチに繋がってるのにオチで気付く笑 最後にある年表が滅茶苦茶面白くて、この宇宙史物のシリーズ続けて欲しい
shio

うわっタイトルだけでも気になります!!めちゃくちゃ面白そう🎶久しぶりに衝動買いします!

10/09 16:12
kadocks

ちゃんとSFしてますし、読みやすいですから是非。

10/09 16:25
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本の蟲
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廃止された山手線を転用した、円形粒子加速器ミューオンリングコライダー。しかし山手線時代の運行データを盛り込んだ自律制御意識は、こう問いかけて研究者を困惑させる。「なんの役に立つんですか?」。致死性ウイルスパンデミックにより「都市撤退宣言」がなされ、分散型文明へ移行した未来。経済学で考える未来人が過去に来る≠来ない理由。仮想空間で行く極限空間への観光旅行。無人と化した東京での食料採取等、巻末年表で各短編がつながる人類の歩み。ユーモラスかつ科学的な視点から未来を見通すSFの本道。めちゃくちゃ良かった
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青(蜂)
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新型コロナウイルスのパンデミックがあまりにSF的だったのだなーと改めて思わされた。ディストピアのようでいて、実はなんとなくやさしい未来。フルリモートによる交流は、人を決して孤独にしない。
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なっぱaaua
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ネタバレ「シュレーディンガーの少女」以来の松崎有理氏。面白かった。2019年にパンデミックの発生で都市文明が消失した世界。山手線がミューオンリングコライダーとなったり未来人が来ない理由を考察したり不可能旅行を考えたり遠隔で料理をしたりする。年表もついているので時系列が分かり易い。これ蛸食べれなくなりません?素粒子物理学素人には面白いかといえばそうでもないかな。ブラックホールが実体験できるならその不可能旅行は人気になるかもね。結局山手線のお陰で地球は危機を脱するのだよ。何を言っているのか分からないのがSFなのだよ。
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ヒデキ
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タイトルと表紙のインパクトに衝動買いしてしまった1冊でした。 中身もぶっ飛んでいて一気に引き込まれてしまいました。 新型のウィルスによってヒトの生きていけない場所になってしまった東京を舞台にそこでしか生きていけなかったヒトやAIが活躍する作品です 「ひとりぼっちの都会人」が特に印象に残りました。 著者の他の作品を読んでみたいです
0255文字
イツキ
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コロナ以上の感染症が世界を覆ったことで都市が完全に放棄され人々が分散して住むようになった日本が舞台の連作短編集。表題作は廃線になった山手線な加速器として自我を与えられたというコミカルな短編、山手線時代の記録を記憶として持った影響で最初は加速器の仕事を拒否したりとなかなか自由で面白いです。他の短編も読みやすく上手くまとまっている印象です。
0255文字
anxiety
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ネタバレ「パンデミックで人々が散り散りに住まざるを得なくなった時代」という背景のみを共通させた一種のディストピア小説。短編集。実名が登場するホーキング、フェルミ以外にも、放浪の数学者ポール・エルデシュ、スティーブ・ジョブスを思わせるキャラが登場。数学史・科学史が好きな人は楽しく読めるのでは。芦名野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」が好きな人にもお勧め。ただ、コロナのパンデミックってフィクションの世界に与えた影響がすごいなぁ、と改めて思う。
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