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超約 ドイツの歴史

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ちり
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“紀元一〇〇年以来、ドイツの南・西側は西ヨーロッパに属していた。一五ニ五年に初めて、西ヨーロッパではない新たなドイツが姿を現した。プロイセンである/いわゆるドイツ再統一とは、ドイツ帝国と呼ばれるものの一部を切り落としたものを再生させたにすぎない。そして、ドイツ帝国とは、一八七一年にビスマルクによって、西ドイツ人、そして世界に押しつけられたプロイセンの虚構である”
ちり

現在の国境線から直線的な遡及で過去のヨーロッパの歴史を見ようとすると誤る、…という話が『ロシアとは何ものか』(池田嘉郎)で出てきたが、そういう観点でもって“ドイツ(現在ドイツということになっているエリア)”の中にある地域性の違いを解説する本。日本でも今の県境と藩の区分けが一致しない(現在同県だが違う藩だった)地域があり、現地住民の感覚的にその線引きが強固に残っていたりする。

11/29 00:18
ちり

引用した箇所は、日本でいうと、明治維新が薩長土佐あたりを中心に進みその系譜が現代の政治の世界まで続いており、結果的に当該藩の気風が明治以降の日本の歴史を形作ってきたみたいな話なのかなという感じがした。そういうこと(“国民国家”の形成過程で中心となった特定の地域や階層の文化がその後のその国の文化風土を方向性づける)は他の国でもありそう。

11/29 00:24
0255文字
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簡潔にまとめられていてドイツの歴史を把握するには十分な内容。
0255文字
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