形式:単行本
出版社:平凡社
・不倫は被害者が傷つくからこその犯罪なのであって、被害者を亡くしてしまえば、その奇妙なバランスを糾弾する外野など、余計なお世話以外の何者でもない。 ・人は愚かで、嘘つきで、利己的で、浅はかだ。成功者の失敗が大好きで、人の足を引っ張り、嫉妬心をすぐに恨みにかえ、自分の子往復に繋がらない人の不幸までを楽しむ。
・愛の多様な形というと実に聞こえはいいが、愛が必ずしも自己完結するものでない以上、誰かの自由な愛は別の誰かを巻き込み、必ずしもそれを心地いいと思わないものの犠牲を払うこともあり得る。 ・人は愛や生殖や責任や社会生活と、自我や欲望とのバランスを取ろうともがくのかもしれない。
る方であるが、それよりもこうした社会的評論の面白さを追求し続けてほしいと思っている。
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