「人間だけじゃなく、全ての生物は生まれて間もなく『欲望と恐怖』に支配される。呼吸欲に始まり、身体活動欲、渇水欲…あらゆる欲望がマイナスからスタートするわけだ。それから逃れるために生まれた瞬間から谷登りが始まるわけだな。マイナスがゼロになる地点を目指して。 つまり死ってのは、ありとあらゆるマイナスからの解放とも言えんだよな。特に死ぬ前が一番苦しいから大きくマイナスに振れるだろ? でも死を迎える瞬間に、全ての恐怖と欲望から解放される。マイナスからゼロに跳ね上がるわけだ。言うなれば死の直前に大陽線が発生すんだ
→話自体はハッピーエンドっぽい…。ただ「論理球」「感球」二つのイデアの謎がフィリア家の絶対的な力により霧散させられている感じ。また二項対立とかでもないので、小説としての序破急が付けづらい様な…。でもこういう考えさせられる内容は好きですね。
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