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ひとでなし

感想・レビュー
19

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ことり
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ネタバレ生きづらさを抱えるイツキは架空日記を書き始める。現実と架空日記が交錯してすべてが架空のように思える。ジェンダー、ルーツにまつわる問題など、自分を省みる体験にもなった。みんな同じにしないと嫌な人たちもいるんだよね。その気持ちが社会を築くことになってるんだろうから、そこんとこいい塩梅があると良いのだけど。
0255文字
ソングライン
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1965年生まれの鬼村樹は小学校の担任セミ先生から嫌な気持ちを閉じ込める方法として架空日記を書くことを勧められます。ホモセクシャルであることに悩み始めサッカーに目覚める中学生時代、かけがえのない友人を得え性の誘惑に身もだえた大学生時代、そして社会人となりペルー文化を広める活動に没頭する、その間も別の選択をした設定の架空日記は続いていきます。自分の存在を素直に認められずも続いていく生、人の一生とはこんなものなのではないかと考えさせられる物語でした。
0255文字
阿吽
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◯◯キーがたくさん出てきて混乱気味だが、一度読んでから主要登場人物表で照合しながら読み直して、これがこの人であのときのあのことと繋がってたのか、と理解する。 ゴッホより 普通に ラッセンがすき 夢とパラレル 永野の世界 第4章萌える黄昏みたいな経験したら、もう十分生きたなって思えそう。
0255文字
harumi
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630ページという分厚さに一瞬怯んだが新聞連載小説と知ってなぜか気が楽になりなんとか読み終えた。主人公のイツキが小学生から中年になるまでの物語。同世代なのでこの間に起こった出来事はよく理解できる。問題は彼がLGBTQだということ。LGBTQが世間に認知されたのはここ数年?だからイツキの生き辛さは相当なものだったと思う。でも彼は天才的なコミュニケーション力で実に上手く自分の居場所を見つけ広げる旅を続けていく。言い方は良くないけれど世渡り上手で何をやっても上手く行く人(本人は全く自覚がない)だと思った。
0255文字
K
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(202410)読んだことない作家で、絵が大好きな三好愛さんなので、取り寄せてみる。しかし私が最後の予約のようだ。出だし読んでみてこれまた確かに面白そう。でも分厚すぎる。一緒に読み始めた「新世界より」と同じく、主人公が少年少女なので、どうも萎える。ところどころに絵が入っているのもものすごくかわいい。しかし、時間がない。とりあえずは、いったん返した。
0255文字
ひびキング
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初めて読む作家でバックグラウンドや作風は存じ上げないまま。何を書き換えたいのかよく分からなかった。作品の中の実と架空日記とかいう虚が交互に記されるが、実は虚の方が私たちの実なのかな。町の名前や政党名を実名にしない意図は?そこが胡散臭い。長文の割にはなんだか分からない読後。徒労感だけが残った。
0255文字
chiro
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著者と同世代の為、ここに記されている事の時代背景をリアルに知っているのでその意味ではノンフィクションの様にも読めたが当時を思い起こすとLGBTQ的な多様性というものが概念としても全くなかったのでそうした視点から見た世間は恐ろしいものであっただろうし、著者が人間に抱く嫌悪感もこの歳になってくると厭世感と共に共感できた。
0255文字
きぃ✬
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長さは特に苦にならないけど、最後の数ページに至るまでの社会情勢や流行したものなどが読む側の知識や経験としてないと、何を読まされているのか本当にわからない。恐らくその時代特有の流行りを絡めた笑い要素も会話の中にあったのだろうが、知らないとただ文字として読むしかない。最後もすっきりするでもなく。
0255文字
しかちょう
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#星野智幸 #ひとでなし #文藝春秋 #読了 637頁の長編 小5のイツキは担任のセミ先生に嫌な気分は何もかもノートに書くように架空日記を教えてもらう 小中高大から記者になり 911やオウム、津波やコロナ、オレオレ詐欺や母の認知症まで盛り沢山の現実と日記 読み進めるとおもしろいが、とにかく重たい
0255文字
phlooi
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小説の舞台そのものがパラレルワールド(固有名詞の付け方というかズレ方がうまい)。主人公イツキの書く架空日記もそこからのパラレルワールド。イツキは性自認や生きることそのものに悩んでいるのに人付き合いがめちゃくちゃデキるんかいっ!とか、イツキの関わる人たちが都合よく時代の寵児だったりとかいろいろ引っかかるとこもあるけど、ここではない世界のお話だから許されちゃうのかな?政治や風俗の描写は同時代をリアルに生きてたので「こんなことあったあった」なんて楽しめました。それにしてもこの小説、新聞連載ってすごくない??
0255文字
kaji
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ひとりの男の半生を追っているので自伝的作品に見えるがさにあらず。随所に出てくる「架空日記」が書かれている通り、虚実ないまぜの世界観が圧倒的に面白い。笑えてシリアスな大作、流石は読売文学賞作家、読ませる楽しませる。詰め込みすぎで焦点がボケそうになりながらそうならない、全く持ってスゴ小説。圧巻。圧倒。秋の夜長にじっくり読むのがこれほど相応しい物語は右にない。拍手!
0255文字
えっこ
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半分ぐらいまでで、挫折しそうだった。架空日記と現実世界と何が何やらついていけないって思った。後半、架空日記の方が自分が知っている出来事になっていき、読んでいる自分は何者なんだろうという気持ちになった。
0255文字
ピロ
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ネタバレ小5のイツキ。76年6月、「いやな気分は何もかもノートにぶちまけて、言葉の部屋に閉じ込めなさい。」先生に言われて架空日記を書くことに。父親の死に「悲しむことよりも安心することが優先された自分が、ひとでなしに思えてくる。」中盤以降、登場人物がどんどん増えていって、架空日記のチョッと名前をもじった登場人物も合わさり、誰が誰だか分かんなくなっていき。終盤は年月の経過が早くなり、ラストは2022.2.24の架空日記で完。それも、「完」ってカンジではなく、サラっと終了。正直、消化しきれずな印象でした。2024#14
ピロ

2022.8.22  木内昇 さんの「かたばみ」に続いて中日新聞朝刊で連載開始。2023.10.25まで 全416話。2024.11.9、今朝の朝刊に単行本出版の記事がありましたので登録しときます。

11/09 07:26
0255文字
kyoko
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鬼村樹の小学校時代から成人しておじさんになるまでの話。時代背景も絡めながらの長いお話。イツキが出会っていく人たちが個性的でいい。中学時代くらいまでは、どうなっていくんだ?と少々心配だったけれど、悩みながらも自分で道をみつけて進んでいく姿はなかなか面白かった。
0255文字
ひいろ
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★★
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ekoeko
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小学5年生のときから架空日記を書きはじめた鬼村樹の話。 厚い本なのと内容で2/3で挫折した。
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starbro
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星野 智幸は、新作中心に読んでいる作家です。 1976-2016 40年間のクロニクル、フェイク日記文学、著者と同い年なので、社会・風俗・世相は良くわかりますが、新聞小説のせいか冗長、ひとでなしと言うほど悪くもなく、メリハリがありませんでした。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918846
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やまおじさん
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ネタバレ分厚い長編をなんとか読破。購読紙(東京新聞)連載当時、たまに見る程度だった。この著者についてほとんど知らなかったが、SNSで取り上げられているのを見て知った。著者の分身とも思える”イツキ”の小学生時代から成人するまで――1976年から2016年の世相・世界情勢が、まるでパラレルワールドのように背景として描かれている。不思議な小説世界。9.11は未遂テロとされ、オウムを連想させる集団があらわれたり。3.11とコロナのパンデミック、ウクライナ侵攻などはリアル。イツキをとりまく登場人物たちが個性的できわだつ。
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