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すべてが夕陽 (MyISBN - デザインエッグ社)

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yumicomachi
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著者第一歌集。シンプルな装丁が潔い。タイトルは〈次々と捲られてゆく日めくりのひと日ひと日のすべてが夕陽〉からだろう。この歌は精神科の閉鎖病棟を舞台背景に詠まれているようだ。主体の病や希死念慮、両親の看取り、友人の自死など、重いテーマをストレートに詠んだ作品が多く読んでいて苦しくなるが、「生きる」ための作歌なのだろうとも思えた。〈いつか君のことを忘れてしまうだろう、そこがわたしのはじまりだろう〉。やわらかな恋の歌もいい。〈ぼくたちは午前零時の星をゆく祈りのように指をからませ〉。2024年10月7日初版発行。
0255文字
あや
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塔所属ひぞのゆうこさんの第一歌集。死を詠んだ歌が多く、そればかりでもないけど、どうしてもその方向のモチーフの作品に引っ張られて読んでしまいそうになるが、個人的にはお母様の挽歌、お父様の挽歌にとても共感した。いちばん共感したのは〈紫の電車が空へゆくときは 父よあなたの娘でよかった〉という作品である。私も昨年父を亡くし父の挽歌をたくさん詠んでいるが、どのような父娘関係であったにしても、このような作品に結実できる思いに至れたことが私にはとても救いであった。個人的には、お父様の挽歌に好きな作品が多かったです。
0255文字
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