形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版ライトノベル
惜しむらくは前巻の内容をこれっぽっちも覚えていなかった。既読をつけているので読んだのは間違いないんだけど〜。本当は良くないが、大きな障害でもなかった。
今回はアオハル成分重視だったのでメインではなかったものの、それだけに1回1回の印象が濃ゆいアーカイブ、最高です。まあ直球で「幸せになるとするなら、渡しはあなたに幸せにしてもらいたい」とまで言われてるのに日和ってしまった伽羅森くん、もし目の前にいたら僕は間違いなく説教おじさんと化していたので、その辺りを続刊出して蒸し返してもらいたいですね。最近はそこで挿絵ないの?って作品に当たることが多かったのでラストの場面で満足度が非常に高かった。この作品はまだまだイケると思うんだよなぁ…
「生きていてよかった」 これに勝る〆がありますか?
彼女の希望でバンドをやるお話であり、他人から認識されないことで人生を狂わされた彼女の苦しみや叫びが強く描かれていましたが。それと同時に、自らの存在が変質して自由を得てしまったアーカイブ、自らの望みの1つが決着してしまいどこか無気力になってしまった加羅森、歪理物という存在を知って自分自身が人間でないことを知った日継、加羅森の同僚で歪理物がもたらす悲劇を誰よりも知っている射水、そんな彼に救われた彩月、とそれぞれがそれぞれの想いを抱える者たちもハッキリ描いていて、これがすごく良かった!
特に本質的に人ではないアーカイブと射水が、その人間ではないからこその部分と、それでも人らしくを望む部分とが明確に見えていて個人的な好みドンピシャよ!自らの在り方を支えるものが揺らいでいるアーカイブだからこその、頼れるパートナーとして加羅森へ向ける信頼や心配とちょっとズレた行動とか本当に愛おしいくらいに尊いものだし。射水が化け物に学なんかいらないと言いながらも、学校に通い続ける理由には化け物らしくない誰かを想う気持ちがあるところとか最高でしたね。
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惜しむらくは前巻の内容をこれっぽっちも覚えていなかった。既読をつけているので読んだのは間違いないんだけど〜。本当は良くないが、大きな障害でもなかった。