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まるで渡り鳥のように: 藤井太洋SF短編集 (創元日本SF叢書)

感想・レビュー
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ベルカ
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未来というより現代にもありえそうな、技術的な描写がしっかりしたSF短編集。サラダが宇宙に生息する光景がシュールな『ヴァンテアン』、コロナ以降の残酷な世界を描いた『距離の噓』が印象的。
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なつみかん
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藤井さんの描く話はSFでお仕事小説と思っている。近未来〜未来を舞台に、その時に起きるSF的事象をお仕事的に捉え乗り越えてゆく、そうした流れが好きなんだ。
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Ab
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図書館本。SF作家クラブの会長とは知らなかった。11篇の短編集だが、話それぞれの舞台も展開もオチも相当に独創的で、「よくこんな話思いついたな・・」と感じたものも多かった。近年読んだSFの五本の指に入るくらいの面白さだった。この人もハードSF系かなと思うので残念な点が気になった。「祖母の龍」の無秩序スピンだが普通手足を動かしている間しか回転しない。まあ「失重座棒」の設定と言われればグレーだが。「春を振るわせて~」のスイングバイ加速だが、理論を混同のためか木星で70キロとか加速効果を盛りすぎて嘘っぽい。
Ab

スイングバイ加速だが、惑星の公転速度を利用する本来の「スイングバイ」には加速も減速もあり、また第三宇宙速度を超えない限り時間はかかるが何度も繰り返せるし公転速度以上の速度も取得できる。太陽の重力井戸を利用する方法は「Obelth maneuver」オーベルト機動というもので、反動推進加速は高速時が効率がよいという「オーベルト効果」によるものは太陽を使うのがベストなだけだから木星でも使えるがそれで推進剤の余剰が出るなら太陽で使い切るほうがよい。

03/04 11:38
Ab

すみません。「春を振るわせて~」じゃなくて「羽を振るわせて~」が正しいですm(_ _)m

03/04 12:42
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サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
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(2025-27)【図書館本-21】11編からなる短編集。その内と6編が日本よりも先に英語、中国語、韓国語で翻訳されて公開されていた作品とのこと。アンソロジーだとテーマに沿った作品が多い。巻頭の「ヴァンテアン」は20をテーマにした物。ヴァンテアンはフランス語で21、20個しかないアミノ酸を遺伝子操作によって21個目のアミノ酸ができたとしたら…。SFじゃなくてひょっとしたら現実にもありそうだ。「従卒トム」は伊藤計劃氏の「屍者の帝国」がモチーフ。各話の冒頭にある藤井さんのコメントも良いね。★★★★
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Ryu
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宇宙ものも良いですね ホントに藤井作品に外れなし
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Mits
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藤井太洋の第二短編集。 この本の中では、すでにあちこちで読んだけどやっぱり「従卒トム」が良かった。でもそれ以外は少し個人的な好みからは外れるかな。 SFとして、未来のビジョンを提示することはとても大切ではあるけど、短いお話の中で人間がそれに引きずられてしまっている。ように感じたかも。たぶん、この人は長いお話の方がいい。
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coolgang1957
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日本SF作家クラブの元会長さんでしたが、新井素子さん以降は知らない人ばかり。そんな有名な人とはつゆ知らず失礼しました。なので当然初読、本格SFらしく科学用語は難しめで、読み終えるのに時間かかり過ぎた、〝三体〟以来です。理解度は低いかもしれないけど、表題作がお気に入り、宇宙船が現れるのもどこか遠い星でも生命が生まれるのも量子もつれがあると可能なんやなと(おかしい?)納得。「祖母の龍」では奄美大島の伝統と未来が重なって楽しいし感動です。最近NHKのおかげで量子力学を知りたいおっさんは大満足🤣
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ぷくらむくら
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この方の作品を読むたびに「お仕事小説」だなぁと思う。淡々とこなしていく「仕事」の果てにとてつもない風景が垣間見える瞬間が結構好き。
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KGG23
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ネタバレSF短編集、11編。どの話もアイディア含めて中盤は面白かったのだが、オチが普通だったり曖昧だったり分かりにくかったり(自分の読解力不足もあり)で、記憶には残りそうに無い。まあ、その中では「読書家アリス」が、ややオカルトめいているがこんなこともありそうだなと思えて、良かったかな。(図書館本)。  これにて、藤井太洋単著の既刊はコンプリート。
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FUJI燦々
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いつの間にかお好みの作家となった藤井さんの短編集。独特の癖の強さもこの作家の味だと思う。中でも『おうむと~』『羽を~』が好みの作品だな。
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女神の巡礼者
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先日、長編『マン・カインド』を読んで、上手さと面白さに唸りましたが、この短編集でも同様にSFの面白さを感じるとともに、世界と人間を深く掘り下げる物語としても最上のものでした。しかも発表の媒体が、国も手段も多種多様で、作者の活動の広がりにも驚かされました。しかし、本書の収録作品に関して言えば、2015年から2024年の10年間で11作という寡作ぶり。このような素晴らしい短編SFをもっと読みたいと願うことは贅沢でしょうか。日本の各雑誌の編集者さんオリジナルアンソロジーの編集者さん。もっと依頼お願いします。
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Mzo
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藤井太洋は「少し先の未来の技術」を描くのが上手い作家というイメージですが、意外と宇宙が舞台の小説も書いてるのですね。冒頭の『ヴァンテアン』が好みですが、どれも面白くてオススメです。
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anis
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なんて自由なんだろう。それが、読了した瞬間の感想です。人々は抗っているようで、結局望む未来を選び取っているのかもしれない。なんかそんな気がします。全編、本文の前に、書くきっかけやその作品への思いが短く書かれてあり、毎回なるほど、と姿勢を正して拝読しました。特殊相対性理論や量子力学の知識がもっとあればもっと楽しめるのに、と自分の無知をまたも思い知りながら、最後のページを閉じました。
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Mc6ρ助
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『感染症の封じ込めに最も効果を発揮する外出禁止には金がかかる。だが、逆にいえば金さえあれば感染症を封じ込められるのだ。(p210)』藤井太洋さんの近未来小説は新自由主義に犯されたこの世の中を力強く生き抜いていく勇気をくれる。一方、遠未来の小説は高度成長時代の延長線上の未来みたいで必ずしも居心地が良くはない(高度成長期、SFはそれに疑問を呈するものが主流、爺さまはそれに引きずられている)。「晴れあがる銀河」くらいに先の先の話の方がありがたい(ハイ、個人的な感想です)。いえ、第2短編集、大々満足でした。
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mayumi
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(20250118)
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きっしょう
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藤井太洋短編集11編。技術的、社会的背景がしっかり考察されているため、どの作品も読みごたえがあり、危機的状況であってもどこか希望も見え、壮大でありながら身近にも感じる世界観が著者らしい。既読の「従卒トム」はやはり面白いが、それを別とすると「ヴァンテアン」「羽を震わせて言おう、ハロー!」が特に好きな作品。中国での発表作品が多いので中国系の登場人物が多いのも特徴か。
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Small World
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様々な作品が収録されていて面白かったです。「ヴァンテアン」や「おうむの夢と~」あたりの現代科学技術の地続き感のある作品が藤井大洋らしさをかんじさせるのですが、個人的に気に入ったのは『科幻春晩』に掲載された作品群で、ケン・リュウにも通じる叙情的な部分に惹かれました。
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キウイ
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ネタバレ薄味の話が多いなぁ。でも、片道切符の遠いトコロへ誘う話が、どうなることやら、とドキドキした。よく言えたなぁ。
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mia-r
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SFが読みたい!という欲望のままに好きな作家さんを読みまくっています。藤井さんの本も、なかなか読めなかったので、やっと読めたという感じ。短編集ですが、どれもアイディアとSFのエッセンスが抜群で読み応えがありました。銀英伝の短編もあって、個人的に嬉しかった。遺伝子から、AI、生命操作、時間、神話性、ノスタルジックな雰囲気、人と希望が描かれていて良かった。 未読も読まなくては!
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ふかわ
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面白かったのは、「ヴァンテアン」「従卒トム」「晴れあがる銀河」「距離の嘘」「読書家アリス」の計五編で、特に「距離の嘘」は傑作。
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謎解き@今週は阪神大賞典
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2025年はSFでスタート。2015〜2024に発表された短編を集めた本作。宇宙もの、近未来もの、いろいろ。このジャンル、中国の方が需要あるらしく、海外からの依頼が多いみたい。規制が厳しいからこそ想像の世界を堪能できるのかも。SFでの日本の未来は…難しい局面に来ている。
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あかくだしずお
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藤井太洋先生の短編が11編も入ってる贅沢品。科学技術の知識がなくてもスルリと読めるしすごく面白い。 AIを使って小説を書くのが一般的になった世界の話もあります。
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ひびキング
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いわゆるSFらしい仕掛けだけでなく短編の中にも物語があった。私がアンテナを張ってないだけかもしれないけれど発表の仕方も様々で、今最もグローバルに動いてる小説家の一人ではなかろうか。最後の作品はご自身のルーツと宇宙SFが融合して悔しいけれど私の想像力が追いつかないのだが、何となく美しい風景が展開されているのでしょうね。
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Pustota
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技術への深い理解に裏打ちされた発想や、現実への厳しい目と人間性への誠実な希望が両立している著者の作品の魅力を堪能できる作品集。時空間のスケールが大きい作品も含まれており、その点は新鮮だった。感染症と紛争の壮絶な状況の中で、最後は人間の誠実さに希望を託す「距離の噓」、壮大な宇宙の旅の果てに静かな感動がある「羽を震わせて言おう、ハロー!」、宇宙空間でのアクロバットと伝統芸能のビジョンのコラボレーションが鮮やかでストーリーも深く訴えるものがある「祖母の龍」が特に印象的だった。
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さとみん
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冒頭の「ヴァンテアン」がものすごく好きな話で一気に藤井ワールドに引き込まれた。アンソロジーで既読の「従卒トム」はこんな美しい話だったっけ?と今さら驚かされた。同じくアンソロジーで既読の「晴れあがる銀河」では改めて銀英伝と藤井さん両方のファンであることの幸せを噛み締めた。表題作もよかったが、最後の「祖母の龍」は身震いするくらい好みな話。私にとっての“好き”が詰め込まれた宝箱のような短編集。
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TI
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SF短編集。初読みの著者であったがかなり面白く読めた。
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電羊齋
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人類の前途と技術の発展について希望を抱かせてくれる作品群。所収作品の中で一番のお気に入りは「祖母の龍」。軌道ステーションで活躍する奄美のユタ(巫女)の物語。人類が宇宙に進出したはるか未来の時代でもなお奄美の文化が復興し、存続している世界。私も徳之島にルーツを持つ大阪育ちの奄美人二世なので、そうあって欲しいなと思って非常に楽しく読んだ。『銀河英雄伝説』トリビュート「晴れあがる銀河」は銀河帝国初期を描き、本編へとつながっていく物語。ルドルフ体制が固まっていく不気味な雰囲気の中にも希望が見いだせる。
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本の蟲
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既読作多めだったが、安定して面白い藤井大洋短編集。初読は収録作1作目『ヴァンテアン』。サラダ・羊羹・大腸菌を利用したバイオコンピュータの躍進と特許争いに大興奮。『距離の嘘』紛争地域と感染症をめぐる嘘。『羽を震わせて言おう、ハロー!』作者には珍しい気がする遠宇宙SF。中国小学校副読本採用らしいが、日本の教科書ももっとSF載せろ。『落下の果てに』こちらも中国SF誌寄稿作。『読書家アリス』やはり生成AIに背を向けられない。AIの文章を判別できるか。『祖母の龍』軌道上で太陽コロナと舞うユタ〈巫女〉のウデイ〈踊り〉
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海宇未悠(うみゅみゅ☆)
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4編は再読、他は初読。海外で出したお話の方が宇宙SFが多いそうで、この本には宇宙SFが多くて嬉しかった。この作家のファンになったきっかけのひとつ『従卒トム』が、記憶よりしっかりトムの人生を描いていて己の記憶の曖昧さに苦笑。でも、当時この作品で惚れ込んだんだよなー、と改めて感動した。再読の話も含めて、どれも甲乙つけがたい名作ばかり。
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イツキ
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どの短編もとても面白かった。技術と人類に対して希望を持たせてくれる物語が多くて前向きな気持ちにさせてもらいました。特に「まるで渡り鳥のように」と「読書家アリス」が好みでした。僕自身はこれらの物語に出られるような技術者ではないですが、それでも作中の主人公たちのように前向きに仕事に取り組んでいけたら良いなと思える短編集でした。
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vivahorn
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長編「マン・カインド」の興奮冷めやらぬ状態で短編最新刊「まるで渡り鳥のように」に突入した。作品発表時期にやや開きがある(2015-2024)ので、本としての一貫性はあまりない。それと、全体的に中国色が強くてとても残念だった。人権無視の中国を絶対に看過できない。今回は藤井太洋ということで我慢して読んだ。「おうむの夢と操り人形」は再読、実によくできている作品。唯一、この本の救いは何と言っても銀英伝トリビュート「晴れあがる銀河」だ。今回、書き下ろしを1つでも良いから入れて欲しかった。
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YSHR1980
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初出が中国の媒体の作品、どれもとても良かったです。一度だけ経験した春節の空気を思い出す。
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kitmu
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すごく良かった~
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かにぬ
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 読み終えたのが結構前なのであまり覚えていないが、小粒な短編が多いなという印象だったような。覚えてる限りの感想を列記。 ●従卒トム:アンソロで読んだが面白かった。屍者の帝国ユニバースでもっと書いてほしい。 ●おうむの夢と操り人形:AIはどんどん普及・陳腐化していくのがSFとして辛いだろうなあ。「読書家アリス」も同じく(LLMと人間の認知が実は近いんじゃないか?というアイデアは古い) ●海を流れる川の先:この短編のアイデアを再構築して長編作ってたはず。先生の地元/アイデンティティへの執着を感じた。
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まるで渡り鳥のように: 藤井太洋SF短編集 (創元日本SF叢書)評価92感想・レビュー34