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通り雨のように ミッキーの薬屋

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ゆか
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ネタバレ「通り雨のように」映画館のもぎりのアルバイトの子が、佐渡に帰って就職し、その後「佐渡に一度お越しください」という手紙をもらう。佐渡島で彼女と会い、島を案内され、サザエカレーを食べるが、その後彼女から連絡がこなくなり…というお話。なぜ彼女は、連絡をしなくなったのかここには描かれていない。島を案内した時に、彼に脈がないことを彼女は気づいたのではないか?だからその思いを断ち切るために連絡しなかったのでは。読みやすく、想像が膨らむ文章が良い。「ミッキーの薬屋」いつも一緒にいたコムギを探す物語。彼がコムギに→
ゆか

→思いを寄せていたのでは(本人は自覚なし)ということに最初の妻も2度目の妻も気づいている。だから上手くいかなかったのだろう。3番目の妻は、コムギを知らないが、コムギにそっくりということを聞かされ、いつか自分は代わりなのだと気づいた時に、また別れが訪れるのではないか。「あとがき」のフリッパーズ・ギター懐かしい♪♪

10/06 22:34
0255文字
あ 
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緒真坂は、Instagramで数年間フォローはしている独立系作家。本書は、3ページの掌編小説「通り雨のように」、41ページの短編小説「ミッキーの薬屋」、8ページの(私小説の趣のある)あとがきで編まれている。「たまたま八十年代を舞台にした小説が揃った」との由。著者がInstagramに3分の2、アップしていた「佐渡島に行くのはこれで二度目だった。」という書き出しの掌編に引き込まれ、続きを読みたくて本書を購入。40年前の東京のミニシアターでアルバイトをしていた、不美人だが人に好かれる、朗らかな性格の女の子が
あ 

彼女はどうしているのだろう?SNSやネットを見ても消息はわからない。私は、小劇団のバックダンサーだった最初の妻、衣装係でAV女優でもあった2番目の妻に会いに行く。コムギの足跡を追う探索ものなので、極力ネタを割らないようにするが、2番目の妻と会うのが、五反田の熟女ソープランドという展開がおもしろかった。「昔の女をめぐる話になってきて恐縮だが、気にせずに続けることにしよう。」にも吹き出した。緒真坂は、私より少し年上らしいが、バブル崩壊前の、あの東京の雰囲気は、かろうじて、私も覚えている。西村賢太とほぼ同世代。

09/29 10:11
あ 

西村賢太はあの頃の東京を、社会の底辺から、怨嗟をこめて描いた。緒真坂は、(おそらく)頭のいい私大に通い、PARCOの隆盛、下北沢の小劇場、ライブハウス、自主制作映画など、最先端のサブカルのシャワーを浴びた人…だと思う、しらんけど笑。高卒の私は西村寄りの人間だが、サブカル好きでもあったので、緒の見ていた東京にも懐かしさを感じる。

09/29 10:30
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