→思いを寄せていたのでは(本人は自覚なし)ということに最初の妻も2度目の妻も気づいている。だから上手くいかなかったのだろう。3番目の妻は、コムギを知らないが、コムギにそっくりということを聞かされ、いつか自分は代わりなのだと気づいた時に、また別れが訪れるのではないか。「あとがき」のフリッパーズ・ギター懐かしい♪♪
彼女はどうしているのだろう?SNSやネットを見ても消息はわからない。私は、小劇団のバックダンサーだった最初の妻、衣装係でAV女優でもあった2番目の妻に会いに行く。コムギの足跡を追う探索ものなので、極力ネタを割らないようにするが、2番目の妻と会うのが、五反田の熟女ソープランドという展開がおもしろかった。「昔の女をめぐる話になってきて恐縮だが、気にせずに続けることにしよう。」にも吹き出した。緒真坂は、私より少し年上らしいが、バブル崩壊前の、あの東京の雰囲気は、かろうじて、私も覚えている。西村賢太とほぼ同世代。
西村賢太はあの頃の東京を、社会の底辺から、怨嗟をこめて描いた。緒真坂は、(おそらく)頭のいい私大に通い、PARCOの隆盛、下北沢の小劇場、ライブハウス、自主制作映画など、最先端のサブカルのシャワーを浴びた人…だと思う、しらんけど笑。高卒の私は西村寄りの人間だが、サブカル好きでもあったので、緒の見ていた東京にも懐かしさを感じる。
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→思いを寄せていたのでは(本人は自覚なし)ということに最初の妻も2度目の妻も気づいている。だから上手くいかなかったのだろう。3番目の妻は、コムギを知らないが、コムギにそっくりということを聞かされ、いつか自分は代わりなのだと気づいた時に、また別れが訪れるのではないか。「あとがき」のフリッパーズ・ギター懐かしい♪♪