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写楽まぼろし 蔦屋重三郎と東洲斎写楽 (朝日文庫)

感想・レビュー
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小寅
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麒麟がくるから、大河ドラマと近しい本を1冊は読んできた。今年は、この本を本屋で見かけ、読むことにした。べらぼうの蔦重とも先月、歌舞伎座でやっていたきらら浮世伝の蔦重とも違う蔦重。べらぼうやきらら浮世伝の蔦重は明るく、力漲って時代を切り開く感じが好きでべらぼうを楽しみに観てる。けれど、この作品の蔦重は正反対。書く人によって、違うのは、わかるけれど、自分のイメージとは違うなぁ、と。こういう、話もあるんだなぁ、と。驚いたのは、昭和58年の作品だったことにも驚いた。
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く~まにゃん
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説得力の有る一説。しかし、余りにも早過ぎる蔦重の死は、惜しまれる。
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coldsurgeon
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視点の数だけ事実はあり、歴史は生まれる。蔦屋重三郎の姿を描く視点はいくつもあり、それ故に、違う物語を追うことが出来る。この作者による蔦屋重三郎の生涯は、一つの物語を生み出し、東洲斎写楽の正体を、新たに設定することにより、終盤を盛り上げる。そして重三郎が愛し続けたひとりの女性と、慕い続けた父親の面影が、物語を分厚くする。
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セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
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ネタバレたまたま、手にとって読んだ。面白かった。重三郎が若いにもかかわらず自分の恋とか性欲とか、大河でも描かれなくてちょっと不思議だった。そのワケが、すこしわかった気がした。
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ゆりのき
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ネタバレ《歴史読本》1982年1月から12月連載。1983年5月‎ 新人物往来社から単行本。1989年1月文春文庫。2024年11月朝日文庫。解説:砂原浩太朗氏より、朝日新聞出版からの蔦重に関する本の推薦依頼に、《写楽まぼろし》と即答したことから、本書の朝日文庫からの復刊となった経緯。40年ほど前の作品とは思えない斬新な発想。連載当時は、蔦重もそれほど知名度は高くなかったということ。知られている蔦重の経歴を基に、豊かな想像力で物語を膨らませる。ネタバレになるが、蔦重の父があの東洲斎写楽だという大胆な発想。お薦め。
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Yoshihiro Yamamoto
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B+ 大河ドラマ関連で蔦屋重三郎。謎の絵師東洲斎写楽(最近では阿波の能楽師説で落ち着いているようだが)。この二人をテーマにした小説。店頭で見て即買ってきた。後で知ったが、大河ドラマ目当ての本ではなく、昭和58年に書かれた本で、著者はすでにお亡くなりになっていた。この時代に写楽はともかく、蔦屋重三郎を主役にした本を書かれたとは驚き。「写楽は誰か?」というより蔦重が実質の主人公。それでも、なぜ写楽に、いきなり大判を描かせたのか?突然筆を折ったのは何故か(なぜ徐々に質が落ちたのか)?など、納得感のある説だった。
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buchipanda3
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江戸中期の版元・蔦屋重三郎の生涯を描いた小説の復刻版。史実を程よく織り交ぜた雰囲気のある時代小説で、江戸情緒に満ちた人間模様をしっかりと味わえた。本作の蔦重に派手さはない。内省的で感情をあまり出さないのは幼少時の境遇の影響が大きいか。肉親よりも周りの粋な大人たちに彼の成長が促された感じだ。若い頃の覚束なさと優れた洞察力が混在する妙味も目を引く。彼の人間味を素直に引き出すおしのとの関係も物語に情感を添える。最後は題名に込めたものに感じ入った。本作を読み、幕政や独特な作家陣との絡みの細部に興味が湧き上がった。
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