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白鳥の王子ヤマトタケル 終焉の巻 (角川文庫 く 1-8)

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ひろ
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ヤマトタケルは、実在した可能性のある皇族であり、古事記・日本書紀に描かれた伝説的英雄とされているが、実際の人となりはわからない。 ただ、記紀に描かれているという事実がその愛される人物像を浮かび上がらせる。 大和朝廷が日本を統一していく過程は、武力で強引に進められたものではなく、その人物的魅力で自ずとまとまっていったという作者の描くストーリーは、日本という国、日本人という国民の形成にしっかりと根付いているものとの想いを強くさせる。 日本という国を誇りに思う。
0255文字
レアル
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著者バージョンの「倭建命物語」もこの巻で読破。時々「そんな物語だったけ?」と『記紀』を振り返りながら読んだが、父王との確執、そして妃の弟橘媛や宮簀媛等の登場人物を上手く配置し、また架空の登場人物を散らばせて、こちら少し艶っぽい物語に仕上がっている。倭建命は部下には恵まれたが最期まで孤独だった。そして歴史小説というよりも冒険物語としてライトな読み易い小説だったかな。
0255文字
hrmt
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戦わずして勝つことに目覚め、駿河までを従え更に東を目指す倭建。大和から暗殺者を差し向けられるほど疎まれ東征の意味に疑問を抱き、己の運命に未来を見出せず、生きる為にやっと決意する。最愛の弟橘媛を亡くし、忠節の部下たちは居ても建の孤独感は払拭できなかった。それぞれの一族を背負っている彼らは好意からであっても期待し好きに望む。将としての決断は他の誰にもその責を問えない。英雄はいつの時代も孤独なのでしょう。猪喰を絡ませることで、影として生きなければならない運命がより浮き彫りにされて物語の深みとなっている気がした。
0255文字
ヒロ
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ヤマトタケル4部作(6冊)ようやく読み終わった。古事記、日本書紀でのヤマトタケルの物語は分かっていたが、架空の人物を絡ませながらヤマトタケルの活躍をイキイキと描いたこの小説は物語として非常に面白かった。
0255文字
浦
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六冊続いてきた倭建物語の最終章。古事記・日本書紀で結末を知っている人にも、決して退屈しない展開になっている。作者の物語構成能力はすばらしいと思う。読んだのは電子書籍の文庫版だったが、この本が単行本のときの題名は「孤影立つ」だった。終盤、倭建の死後にもうひとりの主人公が最期を締める。表の主人公倭建のそばに、いつもたった孤り、影のように立っていた男は誰か。その男こそ、作者が生み出したもうひとりの英雄だった。倭建はなくなるが、彼のおかげで倭建の息子は生き、倭国の王、仲哀天皇となるのだ。
0255文字
可兒
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長かった。後で考える
0255文字
紫暗
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古事記を読んでいたのでヤマトタケルの最後は悲しいだろうなと予想はしていましたが、予想以上に悲しくさみしく、それでいて信頼できる部下との交流に感動する最後でした。巻末にある年表や著者の作品の一覧なども見やすく、とても参考になりました。もちろんこの作品は小説なので、出典である古事記や日本書紀ではどうなっていただろうかと気になる部分が出てきて、これから古事記と日本書紀にも手を伸ばしそうです。
0255文字
yuki
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終焉の巻は初めから孤独の色をしていた。常にどこか寂しくて悲しくて、ヤマトタケルは死に向かってくような、そんな不吉な雰囲気もした。ヤマトタケルが亡くなるシーン、涙出た。本当に素晴らしい男子だった。
0255文字
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