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忠直卿御座船 (講談社文庫 あ 85-2)

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安土留之
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忍ぶ恋を描いた「伏見城恋歌」は傑作。岡田以蔵を描いた「斬奸剣」、松平忠直を騙す家臣の心情を描いた表題作など、傑作、佳作ぞろい。解説で、著者は短篇の名手と書いているいるが、まさしくその通り。解説子が言うとおり、時代小説であるとともに人間を描いた文学でもあり、著者は隆慶一郎と藤沢周平の流れをくむ作家だ、ということに納得。
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すべからく・べし
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ネタバレ「雷電・・・」張り手が何故悪いのか、時代背景的に何故そこまで軽蔑されるのかを相撲ファン以外にもう少し説明してほしい。あと、浅間山の噴火と、もう一つ時代の違う大火と、あともう一個なんかあったな、そういう亡霊が応援に廻った、その中に雷電の身内も居た、なぜならこの相撲は地鎮の奉納相撲だからだ、とは、ちょっと拡大解釈が過ぎるかと思う。しかも結果取り組みに負けてる。なのに、先輩力士が勝ったから、雷電は切腹しなくてよかった、でも、宝物は敵方に渡った(それはくれてやったとして気にしない?)、という設定はややこしすぎる。
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うたまる
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安土桃山から幕末までの歴史小説集で、表題作ほか8編。意外にハズレが多く、特に単行本時の表題作『難風』には心底がっかり。なぜこんなのをタイトルにもってきたのか理解に苦しむ。一方、歴史物として傑出していたのは『佐和山炎上』で、『佐和山落城記』を下敷きに石田家の顚末と生死の境の人間模様が素晴らしく、長編でも読みたい作品。また『魅入られた男』は、今昔物語集の伝奇もののようで毛色が変わっていて面白かった。他に『伏見城恋歌』は、設定に”ありえねえ”とは思うものの、恋心の機微にほっこりさせられる。
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てつ301
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この作者の作品は何冊か読んでいますが、はずれなし!大河ドラマになりそうな大きな事件のそばで同時に起きている(小さな?)ドラマにもスポットライトを当てると、こんなに面白い作品になるんですネ!
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