読書メーター KADOKAWA Group

音楽と数学の交差

感想・レビュー
31

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
b
新着
数学と音楽の共通点相違点について宇宙のスケールで語られた一冊。概念的な話は読んだだけでは何をいってるかすぐには分からなかった。随所に音楽理論や歴史が散りばめられており、特に数学と音楽の発展の対比などは面白かった。 以下メモ - 美術、焼き物は物理現象が挟まるからランダム性がある。音楽は人が行うためランダム性が薄れる。 - 数字という概念はあるが時間という概念はなく、時計によって見せられているだけ。 - 音楽も数学も無限という近似でもなく、コンピュータでも取り扱うことのできない世界を探索することができる。
0255文字
Hironori Oda
新着
たまに読みたくなる科学的な本。後半に行くほど難しく、理解も難しくなったが、たまにはこういう本も読み続けます。
0255文字
原玉幸子
新着
数学が芸術の何たるやに関わっているのは予感として大いに頷けるので購入したのですが、第1章の12音階の仕組みは良くても、其々の歴史を辿る第2章はやや無理がある展開の気がして、「数学と音楽に通底する何かをロマンチックに語って欲しい」と、途中から意識がスローダウンしました。ところが、音楽と数学に関連した未来予測の第3章は瞠目。数学の本質は、(無限でなくて)「ランダム」。そして、音楽の本質は「時間」。いつか別の視点から「音楽は時間」と語るその感性を追究してみたいと、ちょっと震える感動でした。(◎2023年・冬)
0255文字
こばこば
新着
平均律・純正律、有理数・無理数などのキーワードにそそられる人はさらりと読めて面白い本だと思う。数学的だからきれいに整っているということではなく、行き着く先はランダムなのだという展望は、この本の読み始めでは想像していなかったものだった。平均律、純正律の歴史と数学的な意味合いについてページ数が多く割かれているが、それだけ面白い話だ。一方、コード進行理論の数学的解釈といった内容は取り扱われていない。リーマン予想やゲーデルの不完全性定理等も軽く触れる程度なので、そんなものかと受け流す姿勢で読むのが良いと思う。
0255文字
つんこ
新着
音楽と数学は隣り合わせで、それは宇宙の真理に通じてるんじゃないの?もしかして? とか、「銀河」を合奏中にイメージしちゃったこと、ちょこちょこあったわけですが。数学の素養がある方なら更に楽しめると思います。せやんなせやんな!やっぱりそうやんな!と思うツボが私ほど数学の素養ゼロでもありました。 数学者と音楽家の共著です。文体は易しく書かれてるのでわからないながらも読み進められます。 特に三章の対談の時間の話。これからも時々読む気がします。
0255文字
やいっち
新着
音は数の表れ。音楽は身体化された数。深く楽しき洞察。音楽が決して音学でないように、数学が数楽であったら、世界が違って見えるに違いない。音楽のセンスもある数学者は、世界はどんな風に見えているのだろう。  音は数の表れ。音楽は数学の表現。あるいは絵画などの芸術も宇宙の一番深い芯を探り描く営為なのではないか。それにしても数学こそは至上の音楽なのだとしたら、改めて数学的センスの持ち主に嫉妬してしまう。
やいっち

本書の対論は、ついにはエントロピーの増大といった話に及ぶ。人間の活動は、宇宙におけるエントロピーの増大に抗う営みだと。凡そ生命は、そうしたものだろう。だが、宇宙はなぜにそんな反抗というか無謀な営為を許すのか。生命とはエントロピーの増大に抗う営為だとして、その意味するところは、宇宙が生命という一見すると矛盾する存在を許容することで、エントロピーの増大を加速させんとしているのではないか。人間の営為は、宇宙の環境を破壊する、その意味で宇宙の意志に思わず知らず沿っていることなのかもしれない。

11/07 22:13
0255文字
玖良やまだ
新着
異分野?のもの共通点を思考・考究していく。宇宙物理学と原始仏教なども僕が好きなジャンルだ。入り混じったものではなく、純粋であるほど共通点を見いだせる。人間関係も同じだ。異業種間交流を行う。そこに新しい発見があり、発想が浮かぶ。視点が全く違うから面白いのだ。たとえば「ピーマン」ひとつでも話い合うと学ぶことが多い。音楽を数学的に言えば「数の比の美を極める調和の学」である。アインシュタインは「私にとって死とは、モーツァルトを聞けなくなるということ」と言っている。
kaho

「方程式は作成者より賢い」すごい!・・・確かにそういうものだよなぁ… 色々な意味で深い言葉!(笑)

05/26 14:58
玖良やまだ

「あら、フルーツ」と同居するおばあさん。キウイとイチゴとマスカットとパイナップル。残ったのは、硬い訳のわからない甘くないメロンというもの。醤油をつけると白ワインに合うのだ。先日は、泥棒猫にチーズを持っていかれた。この状況をどう解決しプラス思考にするか、現実社会はつらい。

05/26 15:04
32件のコメントを全て見る
0255文字
りょうみや
新着
7年ぶりに軽く再読。音楽の数学性は、昔は音楽は数学の一分野であったように、音階、音程などは数字そのものであり、音律の規則性も数学と関連性があり納得感はある。しかし、数学の音楽性ないし、数学と音楽の共通性については、主観的、感覚的な記述とならざるを得ない。本書では心への響きやその芸術性としてまとめられている。個人的にはどちらも科学であり芸術でもあるということで納得する。
0255文字
sugar
新着
世界の真理を追い求める数学と人間の心の真理をうつす音楽。真理ってなんだろう?と考えたときに自然科学と美学に行き着くのはこのせいか。だからこそこの二つに惹かれる。音楽に少し深く足を突っ込みながら、どちらも自分の中に取り込んでいきたい。
0255文字
とりもり
新着
第1章は非常に興味深くて面白い。 特に「平均律」(通常のオクターブ)には等比数列が潜んでおり、「純正律」(「ピタゴラス音律」のような和音が濁りなく協和する音律)には等差数列が隠れている辺りとか。でも、そこから素数や無限の話に移っていくに連れて、徐々に音楽との関連が薄れていき、どちらかというと数学と物理学の話(数の実在性と観念性に関する議論)になってしまっているのが残念。対話の中でも、リズムと時間くらいしか音楽的な話がなくてちょっと肩透かし。興味深いテーマだけに、そこをもっと掘り下げて欲しかった。★★☆☆☆
0255文字
まっちゃん2
新着
音楽と数学の関係の深いお話。理系の人にはすごく納得できるいい話だけど、数学の知識経験の乏しい人が読みこなせるかどうか。音楽好きな方がこの本で数学に興味をもっていただけるといいのですが。
0255文字
mementomorit
新着
タイトルの通り、それぞれの専門家が音楽と数学の関係について歴史的な面、論理的な面から丁寧に説明され、考察されている。現代の音楽のあり方やその批判も含め、私にとって非常に興味深い主題であり、知的感動を随所に覚えた。
0255文字
vinlandmbit
新着
音楽理論側も数学側もある程度は書籍等で知識ありましたが、双方を対比させながら展開する本書を読みながら以外に漏れていた点や見方が変わる点もいくつかあり発見ある良書でした。音楽も数学も学問として、またひとつの趣味としてゆっくり学び続けていきたいものです。
0255文字
rb
新着
前半が特に興味深かった。二足歩行と二拍子の関連に言及したり、2音、3音、4音、5音からなるメロディーについて順番に実例を挙げつつ検討したり、中国のものを含む様々な音律を説明したり。後半では内的な宇宙が云々みたいなボンヤリした内容が多くなったが、示唆に富んだ文章もいくつかあった。「時間の再構成が音楽だ」というのは『魔の山』に書かれていたことに似ているなと思ったりした。ところで、「宇宙にはたくさんの波動が満ちて……」という文が現れたときにはゴクリと唾を飲んだが、なんとか踏みとどまってくれたので一安心。
0255文字
アドソ
新着
「音楽とは数である」という前提から始まる、音楽家と数学者の対話。「数字と数は違う」「五線譜は音楽をデジタル化したもの」などハッとさせられるフレーズも多数。古代社会では音楽が数学(というか自然科学)の一部であったという考証は興味深い。ピタゴラスの時代、天上では星が、地上では音楽が、物理学の具体的な対象だったのでしょう。倍音関係から作られるピタゴラス律と平均十二律との微妙なずれの話は何度読んでも面白い。オクターブは8というキリのいい数だけど、ひとつ前の7は一桁で最大の素数であるところが何とも絶妙。
アドソ

最後の対談では、「数の世界は神と独立に存在する」とか、いやいや「その根本原理を人は神ととらえたのでは」とか、そんな話にまで発展。

02/14 21:49
0255文字
KAZOO
新着
櫻井さんの数学に関する随筆の本はいくつか読んだことがあって楽しめました。その櫻井さんと音楽家のコラボレーションでかなり興味をひく本が出来上がっていたようです。古代ギリシャや日本の江戸時代などから数学と音楽は結構関係があったということがよくわかります。特に数学の中の音楽というところで素数を取り上げているのが目を惹きました。
0255文字
せなななせ
新着
ピタゴラス音律に興味があって読んでみた。タイトルは堅そうだけど、けっこうやわいので気軽に読めます。特に冒頭の、数の起源の話は面白い。デジタルと言う言葉はデジットという指を意味する言葉に由来し、指折り数えることができる数を表していた、とか人間は二足歩行を始めてから2ビートを獲得したとか。途中中だるみしたので、後半の対話を読む。こちらは但し書きにあったように、風呂敷を広げた話なので、こういう考えもあるんだー程度に読むと面白い。つまるところ、音楽と数学は、時間と数の問題である。この議論が面白い。
0255文字
しんこい
新着
西欧では音楽と数学が学問として同じ扱いになっていたと話には聞いてもピンときませんでしたが、この本の説明を読んでいるとなんとなく納得できそう。丁度脳を鍛えるを読んだばかりで、オイラーの公式や対称性の話がシンクロしました。音楽のプロと数学のプロの違いとか、違いもあります。
0255文字
リーマン予想
新着
第1章は,数列と音程の関係について記載しれていて,その後の数学と音楽の深遠な関係を展開を期待していたが,それぞれの歴史を重ね合わせているだけで,内容は薄かった。
0255文字
ゆうちゃん
新着
本書を読んで、数と音楽の絶対的な連関を認識出来た。学問的にも、古代ギリシャでは音楽は数学の一部だったようだ。音楽はマクロコスモとミクロコスモを具現化させる。確かに、楽器を演奏してると、時々あの世へと意識がスリップするような感じがしないでもない。また、音楽は視覚芸術以上に感官を刺激する。音楽を過小評価してはいけない。
0255文字
kobo
新着
「音楽か数学の雑感」といった印象でした。感性の音楽と知性の数学を、美しくハーモナイズする何かを語っているのでは、と期待したのですが、外れました。ちょっと残念です。
0255文字
mojikatzchen
新着
時間は観念止まりで概念にはなっていない…というのが衝撃でした。
0255文字
兎乃
新着
~『音楽と数学の交差』刊行1周年記念トーク~桜井 進(サイエンスナビゲーター) ×坂口博樹(作曲編曲家) 本と合わせてどうぞ。→ http://www.youtube.com/watch?v=H92wjhv-jWw&feature=player_embedded  私の音楽の師は「楽譜を前から読む必要はない」と良く言っていたし、数学の師は「素数は音楽だね~」と笑ったりするわけで、ピタゴラスが宇宙の音楽を奏でることができた事を思えば、数学と音楽は双子のような関係だと思うのです。
0255文字
cocolate
新着
対数を発明するために、少数点が必要になって発明されたとは。ネイピアすげい。
0255文字
ひろポニョ
新着
難しい。。。けどなんだかワクワク。もう一回読みます。
0255文字
hornistyf
新着
現代の厳格な管理社会の様式が、音楽にも影響を与えているという話は興味深い。
0255文字
01
新着
「素数表がどれほど詩的であるか、誰も知らないのだ」「音楽とは、自分では気付かずに計算する心の喜びである」
0255文字
Lian
新着
運動する数を研究する学問であった頃の音楽から現代音楽まで、数学的観点から語っている本。今でも呪術的な趣を残している音楽だが、こうして考えてみると本当に音楽は数比(秘)術だったんだなぁと変なところで感心してしまったw あと、これを読んでGEBにもう一度挑戦してみようという気にもなってきた
0255文字
qoop
新着
音楽にみる数学的要素について、古来からの影響を概括。更に、数学上の新たな発見が未来の音楽をどのように変化させるのかを推量する。意欲的で面白い試みだが、如何せん数学的素養の乏しい身としてはちょっとついて行けない。音楽と数学という二本柱と、多岐に渡るトピックをまとめる上での苦労が伝わってくるものの、もう少し統一感のある構成であれば、というのが正直なところ。
0255文字
全31件中 1-31 件を表示
音楽と数学の交差評価62感想・レビュー31