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アカデミック・ライブラリー 郷土史と近代日本 (アカデミック・ライブラリ-)

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北関東のある地域の歴史が知りたくて神社の由緒書や郷土史を調べたところ「自分たちは昔からずっと王権の東北侵略の役に立ってきた」ことを印象づけようとする内容が多いことに驚き、このような史料(?)にどのように接すれば良いのかわからなくて、ヒントを求めて手に取ってみた。 アカデミアで「郷土史」という呼称が冷笑を持って発せられている事実をも鑑みて「郷土史」を再構築していこうという趣旨の元に集まった論文。偽史をも含めた郷土史・由緒書に込められた先人の想いや願望を読み解くための参考になった。
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個人的に興味があるのは、元藩士以外の郷土史家って皇国史観に基づく由緒書や郷土史を創るための知識をどのように得ていたのだろうかということ。例えば私の先祖は幕末に邪教とされた神道系の宗教の門下となり、維新後に国家神道になると教導職に就いたのだが、その過程で何らかの知識を身につけたとみて良いのだろうか。そしてそれはどのような知だったのか(ちなみに道場主は藩士の孫で、天台宗の寺で学問を修めたのち平田鉄胤、伊能穎則に入門、その後神社の養子となっている)。

03/19 12:18
6呎5吋es

当時の農民の教養のレベルがわからなくて…そこらへんについて調べてみたいと思った。

03/19 12:18
3件のコメントを全て見る
0255文字
西野西狸
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ネタバレ中央で醸成された学問だけでなく、地方で、その土地の人々によって研究された学問もあったのだ。そこに光を当てて史学や民俗学から分析。近世の富士信仰があまりポジティブにみられていなかったということに驚いた。また、近代の郷土史家の作業やその人による特徴などの考察、現場での郷土史家との向き合い方は示唆的。偽書の研究も興味深い。
0255文字
ekura
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実は執筆いたしました。よろしくです。ようやく読み終わった。自分で参加しといてなんだけど、大谷論文とか石井論文とか「あれ、これって面白いけど、郷土史と関係なくね?」って思ってしまう。藤原論文のような「郷土史家の危うさ」にもっと言及してもよかったなと反省。
0255文字
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