形式:新書
出版社:講談社
形式:Kindle版
そういえば、通訳として、取材や編集に立ち会ったことがあるが、こんな場面あるかなと聞かれることがずいぶんあったことを思い出した。特に、国営放送の方で、海外に飛ぶ前にこんな感じの取材になるという企画書を見せられて、え、こんなシナリオまで用意しているの、と驚いたことがある。ただし、やっていることは民放も変わらなかった。
著者の「観察映画」に、高野氏のノンフィクションは似ているのではないかと思った。高野本はたいてい、荒唐無稽な体験を目的として辺境へ向かう。なので、民族や政治のような話題は、身近に体験したとしてもあくまで背景で、それに対する意見や結論は本の中にあまり出てこない。ましてや押しつけない。何か感じたとしたら、それは私自身の感覚の問題であると納得できる。だから高野本は面白いのか!
「選挙」は観ましたー。大変面白かったですよ。
スプーンさん 観たいです、「精神」というのも。
な気分にさせてくれる。ドキュメンタリーでは、撮られる者も、撮る者も生身の人間である。どこかで物語を演じてみたり、意味を付与したりしたくなるものであるが、それが観察映画ではどうなっているのか、機会があればぜひ映像作品を見たいものだと思う。「あらゆるドキュメンタリーは本質的に体験記である」。これは至言というしかない。
ゆきゆきて神軍を見てそう思いました。部下を食べた元上官を病床に伏しているにも関わらず、積年の思いが爆発し、殴る殴る殴る、監督も撮影クルーもだれも彼を止めないままカメラは回り続けました。
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