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天使の恥部 (文学の冒険シリーズ)

感想・レビュー
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パンプアップハム
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あらすじ概要がすごく惹きがあって魅力的だったけど、私には難しすぎる、、、!!!!頭が良い人映像化してーーー!!映画の「未来世紀ブラジル」を思い出した。幻想的で耽美的。
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青いサーカス
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1975年、アルゼンチンから逃れ、メキシコで病床にいるアニータの夢想と日記が綴られる──美貌の映画女優として、あるいは近未来の性的治療部に勤務する美女W218として。それはただ一人の理想の男性を求める魂の旅。
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近江
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繋がりのある3人の女性を視点に場面、感情が入り交じる。SFの入ったメキシコ、アルゼンチンのありかたの方に興味がそそられてしまった
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tacchiniyan
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『リタ・ヘイワースの背信』『蜘蛛女のキス』でも感じたことだが、著者が脚本家をめざしていたので、オムニバス映画を見ているような読後。アルゼンチンを離れた二人が、独裁者ファン・ペロンの政策により、メキシコへ亡命(著者にその経緯がある)。その政治的な〈過去〉と、北半球の主要都市が海底に沈み混んだ氷河期の〈未来〉、そして〈スパイ活動〉などが夢を見ているかのように交差する。都市キルメスでの反ペロン革命からフロンディシ政権の流れや、軍事政権による汚い戦争についても触れているから、事前に歴史をしらべておくべきだった。
tacchiniyan

〈未来〉はSFの世界で、徴集奉仕者W218(女性の登録番号)とLKJS(男性)のロマンスである。W218はポータブル・コンピュータに〈午前四時+葉のない樹々+消えいりそうな光+徒歩での通勤+防寒服の快い感触+二度と戻らぬ一日に寄せる思い…〉という、現在のタグづけしたような言葉をひたすら入力する。解答が出てすぐに、一つのキーを押せば、中央電子事業部に質問事項が記録されない。2分たつと事業部に記録されるらしい。どうやら超管理社会のようで、逐一上層部への報告の義務があるという恐ろしい世界です。

05/13 01:50
tacchiniyan

5歳の頃から映画を見ることの多かった著者。描かれた国はことなるが子供の頃、映写室に入りびたり、リタ・ヘイワースをはじめ、多くの女優に恋こがれた同世代の少年がやがて、映写技師になって故郷をあとにする。そのような映画を見て、文学と映画、そして音楽はどこかで共鳴しあっているように思った。

05/13 01:52
0255文字
saeta
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プイグは以前読んだ「蜘蛛女のキス」以来。SF、サスペンス、スパイ的な側面が入り混じった、こちらも映画化をしたくなるようなユニークな作品だった。最後がややご都合主義的につながっていった感じが否めないが、なかなか面白かった。時間軸、場所を巧みにずらし、一人の人間の妄想から発展して行く感じなどデイビット・リンチを想起させられたが。
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ハルバル
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女という存在が母から娘へと延々と受け継がれる呪いだとしたら、そして女が男に破滅させられる運命だとしたら。男の心が読めるようになる女たちは、過去と未来で心が読めるゆえの悲劇と、読めたがゆえの悲劇に遭ってしまう。その呪いを解くには、天使の恥部、無性を持つしかないのか。でも結局は最後にアナが言うように、「話し合いたい、理解し会うまで」しかないのだと思う。人と人の分かりあえなさ、それでも一瞬通いあう愛というものがプイグの作品には切実に書かれていて、そこが好きだ。アルゼンチンの政治状況云々は難しいけどまぁ雰囲気で。
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ykoji
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初プイグ。なんとも不思議な小説でした。話の筋を一生懸命追って最初は読み進めたが、どうもこの小説は色々な断片で構成されていてなんとなく掴み所がない。が、全体を俯瞰するとぼんやりと全体像が見えてくる。会話、日記、三人称による語りが重なりアルゼンチンやペロニズムに対する著者の考えが浮かび上がってくる話ではあるけれど、純粋なラヴストーリーであり女性たちの哀しみが溢れている。自分にとっては難物ではあったが、読んで良かった。
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ヒラギノ(メイン棚)
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2.5
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アヤリョウ
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解説を読むまでつくりが掴めず、わかってからようやく「おおお!」となったボケナスですがそこらへんも含めてたいへんおもしろかったです。現世と折り合いをつけるための自分自身との対話のお話。
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ハルトライ
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解説の読み解きと、そんなに大差ない読解をしてしまったので、なにも書くことが…。とても面白い小説だということは、ちゃんと明言しておきたいけれども。
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ヘラジカ
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プイグの作品は『蜘蛛女のキス』『南国に日は落ちて』に次いで三冊目。例によって物語と会話の魔力に徹底的に魅了されてしまった。一人称、三人称、会話形式が入り乱れる複雑な構成でありながら、プイグならではの力強い筆力によって流れるような一本の線へと織り上げられている。時・場所・主役の違う三つの世界に投げ出された読者を、相変わらずの巧みな台詞回しが勢いと弾みをつけて運んでいく。このプイグの魔術的な力に、恍惚としながら身を任せているだけで、愛と官能の深奥に触れることが出来るのだ。ある意味で映画以上に映画的な作品かも。
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アン・シャーリー
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200ページ越えたあたりからどんどんそれまでのすべてが「つながってくる」感覚がある。その後は圧巻。イカスわ~これ~
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TK
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時代を超え、女の断片が構築・瓦解を繰り返し、無毛で性器のない、しかし“恥部”を形成し……崩れ……。端々を捉えたかと思えばすり抜ける。一体となることを拒否されるような小説だった。
0255文字
ミンガラ
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セックスに縛られない女は幸せか?
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doradorapoteti
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いやW218が…
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藤月はな(灯れ松明の火)
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夫との結婚に後悔し、何とか娘を取り戻そうとしている病床のアニータ。コレクションのように扱う夫からスパイと駆け落ちした女優。この二つがメビウスの輪のように裏から表へいくかと思いきや、不妊治療をする記号で呼ばれる女の3つ目の世界も重なり合うことでビデオテープの決して消されない記憶への上書きのような世界観を構成していると思いました。そして上書きされた世界が最後に映し出すのは人と分かり合えないこととそれでも分かり合いたいと願う祈り。特に女優がメイドから演じた覚えのない映画の話をされるのは「蜘蛛女のキス」を思い出す
水月

丁装オシャレですね。 読みたくなりました。

03/11 12:19
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rinakko
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とても好きな作品。映画のように美しくも煽情的な場面の数々が、世界一の美女の顔とともに心に残る。プロット自体はわかり易く追いやすいのだが、日常からかけ離れた設定の物語(官能的でもありドラマティックでもあり)と、内省的な日記や会話文が交互に現れるというスタイルが、行きつ戻りつの奥行きを生み出していて面白いと思った。他人の思考を読む能力を与えられた女優、未来都市のセックス治療部に勤めるW218、メキシコシティで入院治療中のアナ。ロマンス、スパイ、SF…と、様々な要素を盛り込んだパロディ形式も、プイグならでは。
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bqsfgame
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いかにも現代文学、でもラテンアメリカ文学らしさはない
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コウ
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★★★★☆
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星落秋風五丈原
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過去、未来、現在の三人の女が登場。現在の女は素晴らしいラブストーリーを実人生で体験するのは無理、せいぜい想像の中で体験するしかないと思っている。そして彼女は過去と未来の女を作り出し、想像の中で素晴らしいラブストーリーを体験する。ウィーン、メキシコシティ、ハリウッド。未来都市を舞台に「蜘蛛女のキス」のプイグが描く恋物語。
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みみみ
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プイグの中ではこれが一番好き
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