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ワイルド・スワン 中 (講談社文庫 ち 4-2)

感想・レビュー
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shiggy
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ここまで文革がヒドかったのかと改めて思った。これほど知識と定見がなくて、無駄に大量の人命を灰と化した指導者は、毛沢東、スターリン、ポルポトの三人がトップ3だと思うが、その3人は正当な裁きを受けていないところに非常に憤りを覚える。著者家族がこの後どうなって行くのか、最終巻では幸せに終わって欲しい。
0255文字
杜若
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毛沢東の施政により大飢饉が起こり、千万単位の人民が飢え死にする。けれど、末端の人々にはそれが失政によるものだということすら伝わっていなかった。鄧小平や劉少奇といった部下に疑心を持った毛は、彼らを敬遠し始め自らの神格化に乗り出す。そのために共産党の党是すら恣意的に運用されるようになり、本来の主義に忠実であった著者の父は反逆者扱いされるようになった。父は発狂するまでの拷問を受ける。母もまた拷問を受ける立場になり、著者はこの推移に疑問を持つようになるが毛沢東については絶対の信頼を置いていたという。洗脳教育の恐怖
杜若

そんな中、権力者毛沢東の疑心が頂点に達し文化大革命が始まる。何百何千の人が刑罰や拷問で死ぬ中、産児制限が行われていなかったため二億人口が増えたという。生き死にの数の大きさに感覚が麻痺し始めたところで下巻へ。

12/28 08:03
0255文字
ゆしん
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大躍進政策、大飢饉、そして文化大革命と苦難の時代は続く。共産党の高級官僚だった父を持つ著者の生活も安泰ではなかった。この時代の中国に見られた狂気というのがどうしてもわからない。様々な環境的要因によるものだろうとは、頭ではわかるのだが、なんとも、言葉にならない。
0255文字
msm
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とにかく長い
0255文字
Keita
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中華民国創世記の最も人民が苦労した時代を書いた巻。毛沢東の権力欲、破壊欲、それに便乗する人たちの私欲、巻き込まれた人の悲劇について、一つの章を読み終わる度に疲れを感じました。
0255文字
FAVORI
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★★★★☆ 中巻はてっきり、著者のユーモラスな少女時代の話かと思いきや…。「文化大革命」、「百花斉放」、「紅衛兵」。国が1つの巨大な宗教。国民が教祖の幻影を狂信する。 無知な自分は、終始『狂』という文字が頭に浮かんで仕方がなかった、これはフィクションなのか…?と。
0255文字
かりぐらし
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文化大革命の始まり。共産党の高級幹部を両親にもつ著者も紅衛兵になり革命に参加する。やがて始まる反革命分子狩り。中世の魔女狩り宜しく私怨私欲で処される人々。主席である毛の頭に人民への思いなど全くなく、残虐な粛清が続く。著者の一族の視点からみた文化大革命なのでこれで全てが分かるわけではない。あとこの父親は革命活動家としては真面目で立派なんだろうけど、家族にいたら手に余る。
0255文字
ehirano1
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ヒロインの父が壊れていく過程が只々怖いです。絶望の破壊力をまざまざと見せつけられた感があります。
0255文字
14番目の月
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強権政治の恐ろしさを思う。 自身の保身のために絶対的な権力を手に入れるため、国民を弾圧する恐怖政治。 国民は従うしかなく、自分が生きるために人間らしさを失っていってしまう。 母も父も拘束されたり拷問されたりの生活で子どもたちはどうやって生活していけたのだろう市民の暮しは想像出来ないくらい悲惨だったのだろう。 現在でもこのような体制の国に暮す人々は果たして幸せなのかと考えてしまう。 日本の政治も問題はあるが、政治参加できるわたしたちは、その責任をしっかり自覚しなければいけない。
0255文字
etsu
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辛すぎる…。光が見えない。下巻を読む気がしないが、これ以上の状況が起こらないのであれば、下巻に救いがあるのかもしれない。 こんなことを経験してきた中国の人の考え方は計り知れない。
0255文字
荒野の狼
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著者の母が主人公として描かれるのは、1945年の日本の敗戦からで、当時の人気小説はゴーリキーの「母」でp176、政治の状況は、日本の敗戦後の中国人により報復p140上,日本にとってかわった国民党への失望p148上,165上から、母と父は共産党に中国の未来をかけることになる。
荒野の狼

1966年、走資派として両親が出勤しなくなってからも俸給は支払われていたp262中、p13下 造反派は、くみとり人夫を含むあらゆる職場の専門分野で優秀な働きをしている人々を攻撃した。ほんとうの理由は、仲間どうしのひがみで、革命の名のもとに、私怨を晴らしたp268中. 江青が文化大革命を進めたのは、私怨を晴らすためだったp285中

01/11 22:13
荒野の狼

造反派を牛耳っている連中は風見鶏で、毛沢東信奉者でさえなかった。禅問答のようにとらえどころのない毛沢東のことばを自分たちに都合よく解釈してたp297中. 精神科で父は電気ショックとインシュリン注射の治療を受けたp317中

01/11 22:14
13件のコメントを全て見る
0255文字
空猫
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中巻は主に毛沢東の恐怖政治。史上最悪の人災、大飢饉の死者は、分かっているだけで3000万人!!そこに反分子として処刑されたり過酷な労働や拷問で廃人同然になったり、殺されたも同然の人々を加えたら…(゚Д゚;)!トップが自分の面子、権力ばかりにこだわるのは最悪だ。国民を一枚岩にし、階級によって差別し、自分のみを崇拝させ(何処かの新興宗教団体みたいだ)、反抗者は密告させ、しかも平和に退屈し自分の争い好きの為に争いを(子供たちを巻き込み)起こしたのだ 。差別は線を引くことで生まれる。エグられながら下巻へ
あたびー

このところの習近平政権のやり口を見ていると、文化大革よ再びと言う懸念があります。政権の中に理性的に判断する人がいてくれることを願うばかりです。

09/17 20:38
空猫

あたびーさん。歴史は繰り返す…人はそうそう変わらない…この本を読んだ後だと怖い言葉です。今はSNSもあるし海外に住む中国人も多いのでこんなに酷くはならない、と思いたいです。

09/17 21:41
0255文字
インデックス熊
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中巻読了。人間の内なる醜い願望を巧みに操って、毛沢東が作り上げた身の毛もよだつ恐ろしい世界。読み進めるのが苦であるのは、自身が同じ境遇に立ったとき、自身の内なる悪魔と毅然と立ち向かえるのか、一抹の迷いがあるからだろうか。下巻へ続く。
0255文字
しんすけ
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読むのが辛くなることが多すぎる。 それでも読み続けているのは、思うように生きていくことができない現実を体験しているからだろう。 後半から1966年に始まった「文化大革命」が語られる。 この悲劇の根幹は、多くの中国人に絶大な信頼が寄せられていた毛沢東が経済音痴であるに関わらず経済に口を出したことだった。 中国人の多くは「偉大な毛沢東が間違ったことを云うはずはない」と考えていた。著者も当時はそうした考えを抱いていたようだ。 父母が「文化大革命」の犠牲となり、困苦の中にある現実が目前にあったにも関わらず。
しんすけ

毛沢東はその中国人の純真さを巧みに利用したとも云える。優れた芸術家たちも、無知な学生の批判に巻き込まれ、多くの死傷者を生んでしまった。 今にして云えるのは、ぼく自身も日本の無知な学生だったことである。 1967年の東大闘争も無謀な行為だったが、渦中では日本の正義のために戦っている気分でいた。 今は古書でしか手に入らないが、1960年代には岩波文庫に毛沢東の『矛盾論・実践論』が所収されていた。 18歳になった直後にこれを手に取ってヘーゲルの二律背反を解りやすく解説した毛沢東に敬意を感じていたものである。

06/03 15:44
しんすけ

それから2年もしないうちに、その敬意が揺らぐのを感じていた。 最初は偉大な試みだと思っていた文化大革命だが、『子夜』で知られる茅盾が批判の対象になったからだ。 茅盾は『霜葉は二月の花に似て紅なり』を最初に読み、現在でも中国は小説にロマンを内在させているのを知り、今後の豊かな芸術活動の芽生えを感じてさえいたのだ。 ※日本での初出時は『紅葉は赤い』だったように記憶している。 芸術を否定した活動に、「文化大革命」なる呼称が合うはずがないが、頭に血が昇ったもの、特に若者にはそれが見えなくなるものなのである。

06/03 15:45
0255文字
えりんぎ
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大躍進運動や文化大革命中に行われたという、残酷な描写に、人間って一体何なんだろう、どこまで残虐になれるんだろう、地球上で最も残酷で愚かで害悪な存在が人間じゃないかと思わせられる。衝撃的。
0255文字
ゆみ
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どこまで真実が書かれているかわからないけど、根も葉もないってことは無いだろう。多かれ少なかれ当時の中国で行われていたことが書かれている史実なんだよね。人間がどこまで残酷になれるかの見本市みたい。それほど大昔の話じゃない。1950-1970年くらいのこと。大躍進運動だの文化大革命だのと御大層な名前で呼ばれた黒歴史を知るにはいい本だと思う。
0255文字
ニックス
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中国の大躍進時代と文化大革命時代。私の知識として両時代多数の死者が出たことは知っていたが、小説でその時代を生きた人たちの話を読むと、餓死や虐待の厳しさ、酷さが伝わってきて衝撃を受ける。戦後中国の混迷期だった大躍進、文化大革命。その時代は真面目に思想に向かって生きても、裏切られ、無実の罰を受け、虐待される。引いては死ぬかもしれない。恐怖が蔓延していた時代だったんだと感じた。中国を知る上で読むべき本の中巻。星5
0255文字
しんさん
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それぞれ数千万人の犠牲者がでたといわれる大躍進政策(の失敗)、文化大革命がとにかくエグい。こんな愚行が数十年前にあったということにとにかく驚く。そして、これらを乗り越えて生き残ったタフな人々の巨大な塊が、いまの中国。すごい。
0255文字
M.kaori☂️☂️☂️🌻🌻🌻☁️☁️☁️🍒🍊🪶🍍
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この辺は人間のかなり抉れる部分が多いので、絶対子どもなんかに見せられないな。 言葉がもう絶望するぐらい怖い。だけど父が見れるのは もはや狂気の人をくぐり抜けたってことかもな、。私も体力出てきたから読める、ギリギリ~かな(´^∀^`)
0255文字
Ayako  H
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借り物。中盤までは幸せな中国の生活でした。がっ!後半になって文化大革命になると読んでいくのが辛い文章に。そこまで残酷になれますか、人を思いやり気持ちはどこへ行ったんですか、と。その一方で人間てなんて強いんだろうとも。正義感があり、公平で強い気持ちのある人ほど大変な思いをしたんですね。大人はもちろんだけど多感な時期にこの経験をした筆者も辛かったでしょう。ようやく読み終えて、下巻に行きます。
0255文字
wiki
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非常に申し訳ないが、はやく終わってくれと思いながら非常に重たい一頁一頁をめくった。こんな苦しい本があるのか。しかも単なる小説ではなく、ノンフィクションであるというのだ。狂乱の世界は現実にあったのだ、つい半世紀を過ぎた程度の現代史の一側面なのだ。過度に感傷的にならず、事実と個人の見た真実を書き連ねているだけでも、これだけの苦しさがある。とてもではないが、この悲惨を理解しきることなどできない。こんな辛い経験を、よく書き残してくれたと思う。「多大な犠牲を払って得た現在の平和」の価値が苦しく胸に迫る。
0255文字
でんぞー
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ネタバレ共産党(毛沢東)支配下での中国がどんな状況だったのかが一人の女性の視点から描かれる。 現実にこんなことが起きてたのか、しかもたった数十年前に…という現実味のなさに、恐怖感は増幅されるばかり。 毛沢東の悪政というより、その中で露見する人間の内面の醜悪さが一番怖い。
0255文字
fukku-book
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前半部は、今までの苦闘から家族の平和なひと時へと雰囲気が変わり、家族で幸せそうに暮らす様は、読んでいてとても心地よかった。 しかし後半部では、「文化大革命」により血生臭く、かつ人間の醜悪な部分を嫌と言うほど見せつけられた。その内容から、私怨や妬み嫉みといった「嫉妬」の感情は、人の残忍さを助長させ、遂には死に至らしめることを、痛烈に感じ恐れ慄いた。 このような状況を(作者によると)作為的に構築した毛沢東には、腹が立ちすぎて夜眠れなかった、、
0255文字
Masako3
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★★★ 大躍進後の飢饉を特権階級ですり抜けた筆者一家は、文化革命で一転攻撃対象となる。共産党内の派閥争いに翻弄される役人、利用され暴力を振るう紅衛兵という名の学生.情報をコントロールされる恐ろしさを改めて思わされる。立った五十年前のことだ。
0255文字
くまたん
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ネタバレ文化大革命でむき出しになったホモサピエンスの凶暴さが赤裸々になっている。今の日本の会社もこの文化大革命時の社会と対して変わらない。人間とは、いかに凶暴な生き物であるかがよくわかるとともに。この凶暴さを理性で乗りこえることができる生き物であることを信じたい。
0255文字
一江春水向東流
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看的是台版.此書被翻譯成37種文字,在海外大賣1300萬冊.主要是作者一家近一個世紀的真實經歷.此書的文字真摯,時不時會有理性的思索(不知是當時26歲以下作者真實想法還是寫書之時的補紀),作者對姥姥和父母的感情描寫很細緻.但對自己的則草草了事.革命時期只是說對方背景和自己前程考慮而放棄了,和英國丈夫的相識也沒有記述.還有作者當過紅衛兵,一點也沒寫自己做過惡...我覺得這些地方都挺不尋常的.
0255文字
粉っしー
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「心にあることを思う存分発言させるように」と指示してからの、批判者の全炙り出し...w共産党にありがちな知識階級の破壊(独裁者の敵となりうるため)が何で成り立つのかと思ったけど、そもそも殆どの粛清なり暴力的なものが私怨(妬み)を利用したものだからだよな。
0255文字
甘鯛
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面白かったが、このへんからあまりのイラつきによって頭が痛くなり、読むのが辛かった
0255文字
デルタアイ
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まるでデストピア小説を読んでいるような気分だが 事実、半世紀ちょい前に起きていた現実なのだ...と 多くの民を犠牲にし、文化を破壊し、経済を止めた 人々の狂気を巧みに操る独裁者に 著者の父をはじめ最後まで立ち向かった人々やその家族 中国という国の国民性や繰り返されてきた支配者による歴史を垣間見れた ☆8.5
0255文字
piro
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上巻で語られた内容は悲劇の序章に過ぎませんでした。大躍進、文化大革命の酷さは想像を絶するもので、読み進めるのが辛かった。人間というものはここまで残酷になれるものなのか、自分も同じ状況に置かれたらこうなってしまうのだろうか…狂気としか思えない情勢に、本当に心が苦しくなりました。騒乱の中でも密かに秩序を守ろうとした人がいた事がせめてもの救い。どんなに迫害を受けようとも、精神に異常をきたしても信念を曲げない父、自らを危険に晒しても戦い続ける母。この様な両親の姿を目の当たりにした著者が不憫でなりません。
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鈴木拓
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1953年~68年、大飢饉が人為的に引き起こされ、やがて文化大革命へと繋がっていく中国の実態が描かれている中巻。 恐怖はやがて他人を痛めつける快楽を齎すのか。 何も考えない人間を増産する洗脳の怖さ。 疑問を感じ、考える人間は悉く排除されていく。
0255文字
Tokki
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ネタバレ文化大革命が始まり、共産党内部の幹部や知識人に矛先が向けられ私怨による大粛清が起こる。筆者の父母もその対象となり、読み進めるのが辛くなるほど迫害される。筆者の父に対しては、前巻で家族を顧みない為あまり良く思わなかった。しかし、中巻で死を覚悟しながら、これまで崇拝の対象であった毛沢東と政策を批判した姿勢には尊敬の念を抱いた。
0255文字
まろにしも
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人間はここまで残酷になれるものか。その残酷さを引き出し、権力固めに利用した毛沢東という怪物。国民党との内戦時代にはあれほど優秀なリーダーだったのに・・・。素晴らしい両親のもとで、著者もその兄弟も全く期待通りに賢く育っていくが、その青春時代の真っただ中に、恐ろしい文化大革命によって、恐怖の日々を体験する。ほんとうに残酷過ぎる・・・
0255文字
kaorun
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ネタバレただただ辛い。時代に翻弄され続けるのって怖いな。平和な時間も少しあったのも救いだけど、大半は辛い。
0255文字
ミケラ
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ちゅん
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ユンの母の物語。文化大革命による飢餓の悲惨さ。反乱分子排除の怖さ。これは中国で実際に起こったことだなんて…。
0255文字
かみふうせん
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自分が生まれた頃、日本はすでに平和だったと思う。その頃の中国がこんなに非人道的な世界だったなんて…抑圧された中で真っ当な神経を持って行きていくのはとても難しい、筆者の両親はその中でも自分を見失わずに行きているのがすごい。上巻より激しさを増す内容に途中で読むのを止められず、あっという間に1日経ってしまった。すごい本
0255文字
dexter4620
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文化大革命、これを経て家族が変貌していく様。喜ばしい冒頭から、父の半狂乱を経て著者は成長していく。識者曰く、中国はこの頃から今も変わっていないという。香港にて読了。
0255文字
Хит@трудящиеся
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文革の混乱期を描いている。 どうにかして中国を牛耳りたい毛沢東と、彼が引き起こす混乱に巻き込まれる筆者達家族。どんな状況になっても家族を捨てなかったこの一家は凄いなとも思う
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