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源氏物語 6 (新潮文庫 え 2-21)

感想・レビュー
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タテヨコ
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東屋、浮舟、蜻蛉、手習、夢浮橋まで。 源氏物語宇治十帖ファイナル。最後の方は終わってしまうのがもったいないような気持ちになった。最初から最後まで女に逃げられ続ける薫の君。源氏と比べるとねちっこくてスマートじゃないし、大姫で何も学んでいないのねと思った。当時の女の幸せが選択肢が狭すぎて気の毒だなと思った。しつこい男から逃げるには死ぬか出家しかないとは。
0255文字
クラムボン
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最終第六巻は宇治十帖の後半部分(第50帖東屋~第54帖夢浮橋) 終盤になるにつれて物語は一層濃密になり、匂の宮のことはさて置き、薫君や浮舟のことを考えると息苦しくなる。9月末に読み始めたので約4ヶ月半掛かりましたが、円地源氏が私にとっての初めての「源氏物語」であり、また登録1000冊目の記念すべき作品となりました。今は何とか読み通したことで、これから源氏物語の世界へ分け入る為の通行手形を手に入れた心持ちです。そして原文で読める日が来ることを…いつの日になるか分かりませんが…密かに目論んでおります。
0255文字
マーブル
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執筆のきっかけもすべて紫式部が書いたのかさえ議論の答えは出ていない現状からすれば、逆に素人が色々な空想を広げるのも自由と言えるかもしれない。たとえば源氏存命中の物語と薫&匂の宮の物語の落差の訳を、道長の死と結び付けて考えるのはどうだろう。源氏=道長の光のような圧倒的存在感。そしてその亡き後に来る虚しさ。そう思うと子孫たちの小粒さも頷けはしないか。他に作者がいるのでは、との説があるぐらい雰囲気の異なる彼ら二人の物語。道長の威光から解き放たれた式部の男性に対する見解の集積と考えるとそこには手厳しいものがある。
マーブル

浮舟は英雄だった!なんてことを書いてある長文の書評はこちら。https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-829.html

09/06 22:08
0255文字
ささ
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人生初めて通読した源氏物語。円地さん版、読みやすかったです!エンパワメントされる作品ではありませんが、読者に対して物語を楽しむ、という幸せを提供していることこそ、千年読み継がれる理由かもしれません。
0255文字
maekoo
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再読。 原作に沿いつつ独自の個性を表出している円地訳。 ついに完結! 宇治川の激しくしかし優美な川の流れに翻弄される如くある浮舟を巡る様々な人々の関りと、これまでにない「生」と其々の人間心理を深く描く東屋から夢浮橋まで。 今回も薫は大将、匂宮は兵部卿と立場で表現し、女三宮は御母入道・入道の宮等々逆に複雑な関係性と立場による足枷や想いの違いが理解しやすい! 又、今文学界で失われつつある美しい相手を尊重した敬語や丁寧語が溢れていて日本語表現の素晴らしさを実感します! 北の方・浮舟・大尼君・横川の →②
maekoo

② 僧都と個性溢れる登場人物は過去の明石入道以上に興味深く物語に深みと面白さを増幅させています! 小生一番好物の「手習」も、これまでにない物語造型がされていて、どの訳も面白いですが矢張り円地訳が読者に心象風景をも読み込ませる表現の豊かさと美しさに満ちています! 巻末には古典文学に造詣の深い小説家で評論家の竹西寛子氏による円地文子氏が数々の試練と戦いながら完成させた円地訳源氏物語の成立エピソードと魅力が語られています。

12/04 22:54
夜間飛行

maekooさん、私も円地訳が一番好きです。谷崎訳はすらすら読めすぎて性に合いません。竹西寛子氏による「円地訳源氏物語の成立エピソードと魅力」は興味あります。

12/05 07:23
0255文字
バーニング
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オチがお見事。長い長い物語の結末をここまで寂しく、かつ呆気ないかのように終らせたのは訳文としても非常に上手いなと思ってしまった。命は儚いし、人の死は現世を生きる人間に重く重く禍根を残していく。
0255文字
竹香庵
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各帖を瀬戸内源氏と交互に読了。だである体はですます調より突き放しているようで、雅さにおいてはこちらに軍配か。格調高さが根底に流れているように思う。よく言われる加筆だが、私見を述べれば全く気にならなかった。それよりも、誰訳か悩む前に読み通してみてはどうだろうか。式部は、色欲と潰された面子に拘るそれぞれの男に比し、精神的な成長を遂げた女を描きたかったのか。結局小君にも会わない。与謝野源氏でもそのくらいのことは読み取れたが、こんなストーリーだったのか。和歌の訳は秀逸。できれば巻末に訳者の所感・感想が欲しかった。
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JR関内駅より徒歩2分 ☆ 永遠番長
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解説によれば本書執筆時には、名だたる源氏物語研究者を集めて研究討議会が随時もたれていたとのこと。そして本書には「ぎょっとする加筆」が多数存在するものの、それは「訳者の単なる恣意ではなく」「必ず原文のある部分に帰納されていく」らしい。一方、清水婦久子は光源氏と夕顔-身分違いの恋-において夕顔帖を歪めた諸悪の根源として円地文子を名指し、ろくに検証もせずに円地を持ち上げた研究者連も同罪だと史料を交え厳しく糺弾し筆誅を下している。円地と取り巻きが歪めたのは夕顔帖だけのか、それとも…。何だか色々と考えてしまった。
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amanon
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与謝野訳で読んだときには、薫の大君並びに浮橋に対する思いに心引かれて読んでいたような記憶があるのだが、訳文の違いからくるものからか、それとも時間を経たためか、それよりも筋運びの面白さ巧みさに引かれて読み進めていたような気がする。この書で際立つのは匂の宮のにくたらしさ。「お前こそが諸悪の根源」と言いたくなる源氏ファンは多いのではないかと想像するのだが。それからラストのあっけなさは与謝野訳で読んだとき以上。男だからこう思うのかも知れないが、最後に少しでも薫と浮橋の対面を実現させて欲しかった。
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そーだ
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勢いで読み切った感がある。『源氏』の内容をざっくり把握したいなら、漫画の『あさきゆめみし』(但し冒頭の展開は完全な創作)や『源氏物語まろ、ん?』の方が正直オススメ。
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