読む前は只の騎士道小説狂いの珍道中と思っていたけど、正常と狂気の境への問いかけ、物語狂への皮肉や後の二次創作作品への批判、作者の経歴語りなど、メタ的な視点も横溢している、楽しい小説だと実感しました。映画『ブック・セラーズ』で『ドン・キホーテ』の美本全作が『007 カジノ・ロワイヤル』より、安い値段で売られていた事を嘆くスペイン作家の嘆きがちょっと、分かるかも・・・。
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