形式:文庫
出版社:講談社
今回は今年(2022年)10月2日まで東京国立近代美術館常設展示されている、藤田嗣治「哈爾哈河畔之戦闘」「大柿部隊の奮戦」「薫(かおる)空挺隊敵陣に強行着陸奮戦す」をみた経験も踏まえて、再読。パリで描いてきたアンニュイなパリジェンヌの姿とは打って変わる、構図も配色も活劇調に。画力の強さを存分に発揮している。
現在、東京国立近代美術館にて「戦争画展」開催中。改めてその頃の作品が描かれた背景を思い鑑賞したいです。
日本の良さ醜さを熟知していたからこそ、日本の為に尽くした明治人であったと思うのです。彼が精神を病まず所謂芸術家として墜ちて行かなかったのは怜悧な計算が働いているからだと思った。同じく怜悧な先輩芸術家としてのピカソの本質を短い言葉で鋭く突いている。「ピカソのような人間が出ると非常に危険である。今後およそ40年間という間ピカソは若い犠牲者を連れて行くわけである。」また藤田嗣治展に行きたいなあ。
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