読書メーター KADOKAWA Group

生き延びるためのラカン (ちくま文庫 さ 29-3)

感想・レビュー
284

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
マーブル
新着
このところ著者の著作をいくつか読んで、そこで語られるラカンについて知りたいと考えていた。「日本一わかりやすいラカン入門」と称する本書を手に入れて読んでみた。マーカーを引きながら読み通し、手帳にメモを取りながら二周目を読み、抜き書きしたメモを振り返りながら考えた。二か月近い期間をかけて読んだがラカンについて理解できたとはとても言えないし、言う必要も感じない。そんなメモから特に興味を持った内容を書き出してみた。ラカンがわかるってことは、自分にとっての世界のありようが変わる経験でもある。
マーブル

「この世界は、こんなにも謎に満ちていたのか!」 長々と抜き出した長文はこちらに。https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-870.html

04/03 22:16
0255文字
uh
新着
もう何周かしたい。
0255文字
3H
新着
一度めの再読。今回は転移についてが新鮮だった
0255文字
ディス
新着
◯。全然、わかりやすくはない。文体がカジュアルなだけで、言っていることの細かい解説はほとんどないので、入門書としては何となくラカンのキーワードを拾える以上に得るものはないと感じた。意味不明なりに象徴界とか対象aとか、重要っぽいキーワードは頭に残るので、これを何となく覚えつつ次の入門書へ…って感じかな〜。思うに、ラカンを300ページ程度の文庫本でちょろっと理解しようと考えるのは無謀で、なんかもう1000ページくらいあってもいいから細かく解説していく本が欲しいなぁ…
0255文字
・
新着
正直説明に関しては本当に表層の部分でしかなされないのでラカンについてはあまりよくわからないまま終わるのだが、まぁ雰囲気は掴めるし、筆者の余談が面白い。多分余談が5割を占める。あと本文に出てくるN先生とは中井久夫先生のことなのだろうか? だとすると中井久夫先生はやはりとんでもない人物だなと思った。
0255文字
特盛
新着
評価3.7/5。ラカンの精神分析本で一番平易な言葉で書かれているかもしれない。「意味、自分探し、絶望、愛、これらはナルシストのはかない幻想。 本当に愛されたのは鏡の中の自分。気付くと、鏡のこちらには誰もいない。」「自分とは他者(言葉)である。欲望とは他者の欲望である。それはどこまで行っても満たされない。」こんな文言に、なるほど、と引っ掛かりを感じる(私もそうだ)のであれば、読んで意味があるかもしれない。ただ、やはりフロイトをベースにした無意識の下部構造として性の話は、やはりすんなり理解できないなぁ。
特盛

否定と欠如を中核に置く、本書で描かれるラカンの世界観、ストーリーは正しい/正しくないというより、好き/嫌いだと思う。だが、自分や他人といった不思議な存在を捉える際の切り口の一つとして、大きな足場ではある気がする。わかるようでわからない。もやもやを抱えて生きる、ネガティブケイパビリティの一つの素材。

10/10 13:57
0255文字
ひるお
新着
再読。新たに/もう一度勉強しなおそうと思うとき、ひとまず本書を読み直している。今回再読してみて、その読みやすさに驚いた。一日あれば十分すぎるほどで、とにかくザーッと読める。これもまたフロイト-ラカン派精神分析と自分との相性を吟味するための本で、わかる/わからないではなく自分にとってリアリティがあるか、面白いと思えるか、というところにこそ力点を置くべきである。索引もありがたい。
0255文字
masabi
新着
【概要】ラカンの思想の入門書。【感想】ラカンの入門書の2冊目で、読むほどわからなくなる。人間には本能と欲求の代わりに欲望があるが、欲望を完全に充足させることはできず次々に欲望の対象を切り替える。欲望はなにがほしいのかも掴めない。穴埋めたる欠如の根源には象徴界に参画した代償となっている。このプロセスが正常だと神経症、ほしいものが明確になっていると倒錯、象徴界が機能不全だと精神病に分類される。赤ちゃんが原初の混沌から言葉による秩序だった世界に入り人間となる。原初に還ろうとするのが享楽の体験や死の欲動である。
0255文字
Jun
新着
この著者の本は4冊目。1番分かりやすいが、内容は難解。インサイド・ヘッドの分析に役立ちそうな箇所もあれば、おたくと腐女子の違い、欲望は他人の欲望など様々なテーマを扱っており、知的好奇心をくすぐられる。 転移と対象aがやはりピンとこない。何回か読まないと理解できなそう。
0255文字
mtht
新着
ネタバレ読了。ラカンのテキストは2冊目で、斎藤環先生の本は初めて。フランクな筆致でラカンの内容が書かれており、「日本一わかりやすいラカン入門書」は伊達じゃないと感じました。個人的にはポルメオの輪、三界の位相的構造、転移、転移的性愛、症例エメ(自罰パラノイア)、寸断された身体、あたりの話が面白かったです。
0255文字
μανία
新着
*本当に分かりやすかったです。生き延びるためにラカンを応用するというより、ラカンを知っていれば自然と生き延びる事くらい出来るよという感じのある、精神分析解説に振り切っている本。つまり入門書です。・精神分析を理論のためのメタ理論として評価に使う、確かに、それはありかも。
μανία

・『饗宴』が出てきたからびっくりしたけれど、哲学議論に割り込んでいくのではなくて、アリストパネスの語った月の住人と、アルキビヤデスの情事とについてだった...着眼そこかい。まあ、入門書にこんなことを言っても仕方がないけれど。

07/25 18:30
0255文字
hf
新着
2006バジリコ→2011文庫。5/5夜に。2016年くらい(2017年の年明けだったかもしれぬ)に鴨川デルタの先輩が引っ越すというので、くれた本。読むのが遅い・・今年の3月に九州に行ったときとGW休暇の関西で主に移動中に読んだ◾️解説が中島義道で”私は(人間を含めた)世界の単純性を信じており、私にとって世界は単純なまま不気味なのである(例えば「見える」ということ)”と書いてあり良かった◾️次は片岡一竹より、斎藤環の他の本か(「文脈病」など)、東浩紀「存在論的、郵便的」か、大浦康介「誘惑論 実戦篇」を読み
hf

転移の転移は存在しない(メタ転移は存在しない)(ある感情が転移によって生じているとして、「これは転移感情だ」という理解そのものは転移しない) 関係の関係は存在しない メタ言語は存在しない(言語にはそれを基礎付けるメタ言語が欠けている) https://x.com/aoyama_kobe/status/676956057906905088?s=46 キルケゴール 鷲田清一

05/08 12:56
hf

(言語はシニフィアンという音のイメージの連なりであり、その根拠をそれ以上遡ることができない) この部分において、ラカンの精神分析はシステム論と対立する(システム論は、システムの階層関係抜きには成立しないから)(心の非階層性)

05/08 12:57
11件のコメントを全て見る
0255文字
Hiroh
新着
ネタバレ東畑開人さんとの対談でラカンの名前が出てきたので読んでみる。精神分析と精神医学は違うのか… …(というレベルの人間)ゆっくり読みすぎてもう忘れている。現実界象徴界(言葉だけでできている世界)想像界(言葉とイメージの世界)。シニフィアン。わたしたちは現実界に直接触れることはできない。それにしても、精神分析は男性が作ったものだなあとつくづく思う。ファルスとか去勢とか、もちろんあくまで象徴的なことだというのはわかるんだけど…… その点、解説の中島氏の言葉のほうが腑に落ちた。あと、語り口が80年代っぽい。
0255文字
てると
新着
中島義道は恐らくひぐらしのようなアニメを受け付けないようだ。
0255文字
いいこ
新着
おもしれーーー。自分、ラカンだったかも!!!!!!
0255文字
わさび
新着
ネタバレ2006年の内容なので例えに時代を感じる部分が多いが、語り口が読みやすくどこから読んでも面白い。「たしかにラカニアンはシニカルな態度をとりがちだけど、必ずしも悲観主義というわけじゃない。むしろこの頃の風潮として、正論やベタな倫理観はみんな馬鹿にして相手にしないけど、そのぶん斜に構えたシニニズムやメタポジションからの悲観論は、あっさり受け入れられすぎているきらいがあると思う。ラカンの視点は、いったんすべてを欲望という形式でとらえようとするから、そういう単純な価値基準には巻きこまれにくいんだ。」解説:中島義道
0255文字
はっきりかまきり
新着
愛読書。何度も読んでいる。もう5回目くらいだと思う。何度読んでも面白い。巻末の中島義道さんの文章も楽しくて良い。  しかしラカンは何度読んでも本当に分からない。いつかわかるようになるのだろうか……。
0255文字
鱧ちゃん
新着
面白かった。けど感覚的に分かるところわからないところはやはりあってラカンは難しいな、、とも感じた。 が、人は隠れたものから意味を読み取るとか他人の欲望、去勢、ジェンダーの話あたりは本当に面白くてわくわくした。鏡像段階、シニフィアン象徴界あたりはもう少し読み込まないとかな〜。言語がいかに世界を構成する一部分に過ぎないか、人間の可能性をまた一つ新たに覗いたようで嬉しい、また読む。
0255文字
ハードラック
新着
ネタバレ この本は、文庫版あとがきから読むべき。性格は最悪なのに理論は最高、ラカンがレクター博士のようだという件。著者は、ラカンの臨床は尊敬できないという。精神分析は、心の病を癒すことができるのかと思ってすがるように読んでみたが、読後、ラカンの精神分析は治癒できないと判断した。しかし、私の勉強不足での認識なので、今後、ラカンの本を読んで判断していきたいと思う。
0255文字
あさひ
新着
色々な本に登場する意味不明な用語が、精神分析、特にラカンに関係あるようなので、手始めに読んでみた。(ほかにも2冊読む予定。)「ファルス」と「ペニス」の違いや、「対象a」は存在するのかしないのかなど、少しはわかるようになったような、そのうえで、こいつら(フロイトとかラカンとか)何わけわかんないこと言ってんだ? と困惑したような、不思議な感じ。著者曰く「わかればわかるほどわからなくなる」。半ば話し言葉のような文章が楽しく、早起きした日の午前中に一気読みしてしまった。 2023-10-02/2023-10-02
0255文字
雪鳴 ひろた
新着
ラカンって「難解だけどどこかロマンチック」な印象があったのですが、本書を最終章まで読み進めたところで、私が抱いていたその印象がすごく鮮やかに言語化されてゆきました。心があるから、言葉があるから、脳は情報化できない。心があるから、言葉があるから、人は賢くなりきれないし、愚かな欲望を抱いてしまう。唯一の正解には決してたどりつけない。だけどそれだからこそ、一人一人に個性があって、そこに愛が生まれる。ラカンというよりも、著者の熱い「ロマンチック・ラカン」に深く魅了されてしまいました。
0255文字
うさを
新着
「このシニフィアンという一種の物質を通じて、「情報」ならぬ「欲望」の伝達が可能になる。それはちょうど、同じ媒質中に置かれた二つの物質が、共振を起こして響き合っているようなイメージに近いかもしれない」(p.248)。この言語、というかシニフィアンのイメージはおもしろいな。「根源的な欲望を諦めないことが精神分析の倫理」という考え方と併せて、欲望の動き、流れ、ふるまいを見るということなのかな。おもしろいなあ。
0255文字
arisa
新着
面白かった。これでラカンがわかるかといったら違うが、おせんべパリパリさせながら片手間に読めちゃうくらい手軽である。「それ自体は空っぽなのに、あるいは空っぽであるがゆえに、そこに僕たちのいろんな幻想を投影することができるスクリーンみたいなもの」が対象aと説明されるのなら、なんでも対象aになりうるのでは。真っ先に思い浮かんだのは、「都市」、具体的には概念としての「東京」だけど。。
0255文字
ゆーき(仮)
新着
おもしろかった。考え方がアップデートされます。
0255文字
h1r04
新着
昔ふと死ぬ瞬間って絶対射精より気持ちいいと思わない!?と友達に言って微妙な顔されたのを思い出した
0255文字
マヨケチャ
新着
いきなり原著に突っ込んで行かずに、本書から読み始めて正解だった気がする。(まだフロイトもラカンも読んでいないが) 対象aとかシニフィアンなど独特の用語があり、それを前提として話が進んでいく気がしたので。 やっぱり抽象的な概念の理解には、例え話が理解に最適な道具だと思ってるので(個人的に)マトリックスとか宮沢賢治とかが例として出されていて分かりやすかったです。
0255文字
コミジ
新着
神経症、精神病から見えてくる、こころについての三界(現実界、想像界、象徴界)の複雑さ、必要性が興味深かった。私の不完全な理解ながら、ひとのこころとAIの違いを考えるヒントの可能性を感じました。
0255文字
あまん
新着
世界一わかりやすいラカン入門ということで、本書を読んでみた。まあ、入門書で全てがわかるはずはないが、本書の良いところは難解なラカンの表現を、筆者が噛み砕いてくれているところだ。三界(象徴界・想像界・現実界)の理解は、バトラーの批判で、断片的にしか理解していなかったため、ここにきて納得(バトラーのラカン理解は正統ではないらしいし)。精神分析が異性愛規範もまた、シニフィアンに縛られた関係でしかないと理解している点は棚ぼただ。やはり、読まず嫌いは良くないと思った今日この頃。
0255文字
yoyogi kazuo
新着
語り口が巧妙で平易なので分かった気にはなれるが、これでラカンが「使える」と思えるほど分かったとは思えなかった。それでも読む価値はある。
0255文字
たろーたん
新着
覚書。人間は去勢され「象徴界」に入ることで人間になるが、「去勢の受け入れ」は人間に主体の欠如をもたらす。この欠如から欲望は生じる。その欲望・対象a(対象aそのものは不在で、故にそこに何にでも入れられる。そしてそこに入れるモノは他者の欲望)は、あくまで象徴界・言葉の作用として後天的に発生する(具体的に言うとお金など)。精神病は「象徴界」の故障により自分を支える支点がなくなるから起き、逆に神経症は象徴界が正常に機能していて、何か症状が起こるとしてもそれは抑圧によって、身体の別の場所に移動し起こるものである。
0255文字
🐢🐡🐱ふっくん( ◠‿◠ )/#すかいからーず🐱🐡🐢 🌫🫧 @焼肉とお寿司とラーメンとおそばとカレーと日替わり定食とツナマヨは完全栄養食
新着
ネタバレLacanといえば,「エディプスコンプレックス」の提唱や「フロイドに還れ」といった言葉に表されるように,Freud派を代表する精神分析家の一人ですが,入門レヴェルのテキストから超難解(僕自身,他の著作を立ち読みしてて頭がパンクしそうになった(汗))なことで有名ですね!この本の場合,文章が斎藤先生の語り口調になっていて,幾分か読みやすかったように感じました!「転移」に関しては僕自身「心理療法のみならず,日常生活でも起こりうる」という考えを持っているのですが,まさに僕の考えと似たようなことが書かれていました!
0255文字
24歳男性
新着
分からない。難しい。なぜ理解できないのか。それはイメージできないから。優しく丁寧に話してくれているのは伝わるのだが、肝心の内容がよくわからない。文字は読めているのに、頭に入ってこない。ラカンに入門するのは難しい。私は門前に立てないでいる。もう一度読む。
0255文字
冬虫カイコ
新着
ラカンがどうとか以上に「生き延びるための」見方をくれる本だと思いました マジです
0255文字
ねぼちゃん
新着
(メモ)欲求は満足することが出来るが欲望は決して満たされない。欲望は言葉の作用によって後天的に生ずる。いかなる愛も自己愛の変形。人間が最初に同一化するものは鏡の中の自分という他者である。自己のイメージが偽物であるからこそ人間は様々な対象に自分を重ねることが可能。共感とは他者に自分自身のイメージを見つける自己愛的な営み。人は言葉を介さなければ現実に近付けない。つまり現実とは言葉・イメージによって汚染されている。現実は語られた瞬間に虚構化する。トラウマとはその出来事が言葉やイメージで吸収出来ないとき生ずる。
0255文字
2兵
新着
軽いというか、おちゃらけた文体で若干イラッとさせられながらも、スラスラ読めてしまうが、内容は難解。前半の『欲望は他人の欲望である』の辺りはまだわかるが、後半はもう、じっくり読んでも何を言ってるかチンプンカンプン…それでも、サブカルや日常例を用いてラカンの理論を説明してくれているので、面白く読むことはできた。フロイト、ユング、更にはジジェクなどの理論にも言及。著者も述べている通り、これが絶対の正解というわけではなく、あくまでひとつの考え方なのだが、たしかに学べば学ぶほど、わからなくなってきますね。
0255文字
読書家さん#bgZZNY
新着
7/10
0255文字
mint
新着
初・ラカン入門。斎藤先生の講義のような語り口調で最後まで進んでいく。色々な実臨床に根差した話に途中展開することもあるので、学問的な本として体系だって「勉強」するというより、雰囲気に触れる本。 でも、何となく感覚を掴んで「現実界」「想像界」「象徴界」の概念は面白く理解。これで精神病の世界まで説明しきろうというのはやっぱり無理がある気もするけれど、ちょっと違う世界の図式を覗き見たという感じで面白かった。
0255文字
sou
新着
科学的な考えばかりしていた身としては異世界に放り込まれる本でした。ただ、個々でなるほどとか面白いと思うトピックはあれど、証拠(エヴィデンス)が無いけどこれでよいの!?ということにモヤモヤしたまま。鍵括弧付きの言葉にも苦戦。全体的には、「ラカンの視点は、いったんすべてを欲望という形式でとらえようとする」(p253)というアプローチが面白いと思いました。
0255文字
大部屋創介
新着
人間の活動のほとんどが「満たされない欲望」のうえに成立している。僕たちは自分の抱えた欲望をそのつどちょっとずつ満たしてやることで、最終解決は先送りしながら生きている。もっと言えば実は最終解決なんて本当は存在しない。欲望というのはある意味で、すごくよくできたエンジンとして機能しており、資本主義のシステムはこれを利用している。
0255文字
全284件中 1-40 件を表示
生き延びるためのラカン (ちくま文庫 さ 29-3)評価56感想・レビュー284