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背徳のメス (角川文庫)

感想・レビュー
8

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Nori
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ネタバレ5点。最後は驚きの展開だった。二人の登場人物が死んでしまった。大阪人の私は、大阪を舞台にした話に、親しみを感じる。
0255文字
nomu
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ネタバレ貧しい患者が集う大阪・阿倍野の病院が舞台。旧帝大出身の「医は算術」的な産婦人科のトップ医師が中絶手術で起こした死亡事故をめぐり、東北の医大出身の部下・植が激しく対立する。居丈高にミスの隠蔽を迫る西沢に一歩も譲らず、正論を吐く植の姿には共感を抱くが、ある日、院内で仮眠中に命を狙われる事件が起きる。不安と怒りに駆られて犯人捜しを始める植だが、院内の看護師に次々と触手を伸ばし肉体関係を重ねる行状を苦々しく思う人間は少なくなかった。前半でおおよそ犯人の察しはつくものの、まさかの道連れ劇で幕を閉じる。直木賞受賞作。
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たぬ
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☆4.5 これまた若竹七海氏の作品内に出ていたもの。「ズベ公」「ビート族」「裕次郎ふう」といったワードに時代を感じるわね。主人公の度を越した女癖の悪さもわりとすぐ気にならなくなるくらい主題の密度が濃かった。誰が犯人? 目的は? 登場人物たちの因果関係は? とあらゆることが気になって夢中で読んだ。タイトルは医療器具と女とをかけてるのかな。直木賞受賞だそうよ。
0255文字
カニック
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昭和時代の名作。ミステリーというよりもハードボイルド系。直木賞受賞作。人間の性(さが)や二面性が大きく浮き彫りにされる様がよかったです。
0255文字
kama
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★★1/2 当時の風俗の描写も面白いし、医療問題では海堂尊に通じるところもあるがミステリーとしては(著者の意図とは別に)未完成な印象。本格好きにとっては惜しい。
0255文字
tenchi
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社会の底辺に生きる人々を相手にする大阪の病院を舞台に展開する医療ミステリーで、主人公の医師植秀人は妻の裏切りによる離婚以来、医師の誇りは保持しつつも女あさりだけを捌け口に世の中を斜に構えて生きるようになる。学閥や階級意識の権化のような科長西沢医師の起こした医療ミス事件を契機に、植医師は身に降り掛かった殺人未遂事件を彼自身が糾明する過程で、病院内の複雑でドロドロした人間関係が浮き彫りにされていきます。犯人探しの展開の面白さを中心に展開しながら、欲に溺れ欲と戦いながら生きる悲しい人間のさがを描いています。
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ハイク
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直木賞受賞作品ということで読んだ。下層階級が患者の病院を舞台にした推理小説である。主人公の医師植はだらしなく看護婦の尻を追う個性的な役割を演じている。一方科長の西沢医師は名誉や学閥等を重んじる役割である。読み終わると何故か植医師は憎めない人物だ。また50年前の社会や風俗、下層階級の生きざまを見事に描写している。この辺で直木賞をとったのであろうと推測する。確かに推理小説であるがあまり意識せず、登場人物の個性ある描写が面白い。
0255文字
ミアロ
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推理小説にしないほうがよかったのに
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背徳のメス (角川文庫)評価55感想・レビュー8