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斑鳩宮始末記 (文春文庫 く 1-35)

感想・レビュー
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Waterflow
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ネタバレ表題を見て、聖徳太子のことがわかると思い本書を手に。実際は聖徳太子の舎人で秦河勝の部下でもある調首子麻呂の捕物帖。正義感が強く清貧で剣の腕も立つ子麻呂は、庶民の実情に精通し情に厚い部下の秦部魚足を相棒にし、斑鳩宮界隈で発生する凶悪事件の犯人をあげていきます。時代は物部守屋の変の余韻残る推古の世。敗者は殺され奴婢に落ち、貧富の差は拡大。捕えた犯人の心の闇は深く沈痛な気持ちになります。一方子麻呂と魚足との隠し事ない信頼関係は清々しく安心感があります。十七条憲法、冠位十二階の話も出てきて面白く読めました。
0255文字
かっこちゃん
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ネタバレシリーズ2巻目から読んだ本の1巻目。いや面白い。理想を追う聖徳太子と現実的な大豪族蘇我馬子。聖徳太子に仕える調首娘磨呂。犯罪を調査するのが彼の仕事である。この頃の人々の暮らしの厳しい現実、貧しいと言う事は、古代ではこんな風に非人間的扱いを受けるものだったのか。能力のあるものを登用したいという理想を目指す冠位十二階や十七条憲法の制定せんとする厩戸皇子の凄さと馬子に代表されるような現実的暮らしのきしみがどの話にも見える。新羅、隋、高句麗との外交を選ぶ世界情勢。基本的に、今もちっとも変らない😱
0255文字
ひろ
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廐戸皇子の時代、秦河勝のもとで事件の捜査にあたる調首子麻呂(つぎのおびとねまろ)の活躍を描く。人間味溢れる子麻呂の悩みも含めて描かれ、当時の世相などに想いを馳せられる。死が今の時代よりも周囲に多くあった時代。法律も未発達だったので、調首の役割は重要だったに違いない。
0255文字
のりのり
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以前読んだ作品のシリーズの1作目。なるほど合点。 遠い古代が身近に思える 活き活きした人物や舞台が魅力的。
0255文字
みず
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ネタバレ上宮王家滅亡についての本かと勘違いして手に取った。 聖徳太子の舎人が探偵役となるライトな推理小説。 まぁいいかと読み進めたけれど、女性が生活のために体を差し出す、犯されるなどの描写が頻発する。(それも体に蛆が涌いていたり、不衛生な場所での行為など) たった2話しか読んでないが、毎話度々そういう描写が入るので、しんどくなってしまった。離脱する。
みず

当時の貞操観念は今に比べてかなり大らかで、無理矢理とは言え、こちらが受けるほどのショックはないのかもしれないが、それを踏まえた上でも、全ての事件にそれを絡めるのは不自然かつ一本調子ではないかと嫌悪感を覚えた。苦手とする人は避けた方がいいかもしれない。

04/19 14:28
0255文字
kiiseegen
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これは斑鳩犯科帳。続巻へ・・・。
0255文字
あーさん☆㊗️22222冊達成!!(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
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ネタバレやっちまったー!!( •̀ㅁ•́;)この本何気に前後左右あるやん!罠だ!!!( •̀ㅁ•́;)『落日の王子』『聖徳太子』『天翔る白日』とか読みたくなるやんって、どれか読んだな(¯―¯٥)帯も危ないし、怖い文章があるのでお気を付けください。この本は厩戸(うまど)皇太子(聖徳太子)の舎人になった、調首子麻呂(つぎのおびとねまろ)の話。調首子麻呂は百済からの渡来系調氏(つぎし)の子孫で、文武に優れ、十八歳で舎人になっちゃった!!(・_・;)しかし、あれよあれよと難事件。厩戸皇太子から命じられて立ち向かう羽目に。
0255文字
よしぜん
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★★★★ 聖徳大使の時代を舞台とした捕物帳。この時代の話は初めてで、新鮮だった。登場人物の名前が馴染みがなく分かりづらい感はあるが、時代だからしょうがない。時代背景も含め楽しめた。
0255文字
レアル
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こちら厩戸皇子の舎人「子麻呂」の事件簿かな。ミステリ仕立ての短編もの&ファンタジー掛かっている物語で捕物帳的な面白さを味わうのがこの本の醍醐味。著者の他本と比べても小難しい史実めいた記述も殆どないし、読み易さもあってサクッと読了。
0255文字
りー
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内容は、上宮王家滅亡の顛末ではありません。『斑鳩王の慟哭』で良い味を出していた舎人=子麻呂を主人公にした捕物帖です。秦河勝が町奉行、子麻呂は与力、子飼いの魚足は目明かし、でしょうか。将軍にあたる厩戸も、まだ若くて政務に意欲的。その後を読んでいるとちょっと切ない。物部という巨大勢力が滅び、冠位十二階が定められる頃。時代に翻弄される男女を生々しく描いています。・・・男女、といっても、女が人間になったのはごく最近で限られた地域なのだな、と、溜息。物、場合によっては物以下です。狩猟採集時代はどうだったんだろう?
0255文字
シルク
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歴史小説は好きだが、飛鳥時代のものはこの本が初めて。飛鳥時代の短編推理小説集ということで異色だったが、当時の日本の政治や身分制度、庶民の暮らしぶりなどがよくわかりとても面白かった。続編はあるのだろうか。ぜひ読んでみたい。
0255文字
こぽぞう☆
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骨太の歴史小説を期待して、題と著者だけで買ってしまって、ちょっと失敗。厩戸皇皇子は少ししか出てこないし、理想化されすぎだし。江戸時代の「捕物帳」的なものを、読んでる感じ。血生臭い事件や生々しい事件や。
0255文字
KIYO
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斑鳩宮で厩戸皇太子の舎人であり、河勝の部下・子麻呂が事件を解決するという捕物短編です。人情味があって単純に面白かったけどちょっと生々しい表現が多かったかな・・・。
0255文字
BIN
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黒岩氏の聖徳太子の少し後の話で厩戸皇太子の舎人であった子麻呂が斑鳩宮の周辺で起こる事件を解決するミステリー小説。足で稼ぐ刑事ものみたいな感じですね。庶民派相棒の魚足のサポートがよかった。庶民絡みが多かったが冠位十二階のこともあったし悪くはない。それにしても渡来人多いな。
0255文字
signaless
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飛鳥時代の捕り物、ですかね?厩戸皇子の舎人である調子麻呂が主人公で、様々な事件を解決していく物語です。堅物過ぎる調子麻呂よりも、その部下である魚足がなかなか面白みのある性格で気に入りました。調子麻呂や秦河勝といった古代史小説では脇役であることが多い人たちがメインに据えられているのが興味深いです。ただ短編集ゆえか、ちょっと物足りない感じ。あと個人的に少し気になったのが、推古天皇の宮を「板葺宮」と記述していたこと。「小墾田宮」じゃないのかな?皇居という意味の宮じゃなかったのかも?
0255文字
おおきなかぶ
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7世紀初めの古代が舞台のミステリー短編集。解説にも有りましたが、人間の描写が生々しい作品でした。
0255文字
つー
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飛鳥時代が舞台の捕物、かつ庶民が出てくる連作。子麻呂と魚足の掛け合いも好き。
0255文字
えびえび
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舞台が江戸じゃない捕物なので、時代背景の絡みがなければ江戸モノと変わりありません。
0255文字
あかんべ
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黒岩作品初読み。作者名からなんとなく暗くて重そうな気がしたが子麻呂が獣道のように走って作った道を進む姿や、魚足のとぼけた性格など社会制度があまりに違う世界をおもしろく描いている。
0255文字
しょすたこおびち
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0255文字
名前はまだない
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再読。古代史の小説を探していくと遅かれ早かれ黒岩重吾に行き着く、と相場が決まって…るわけじゃないですが、そういう方も多いのでは。歴史作家によく見受けられますが(全く悪い意味ではないです)、長編を書くための根幹となる研究、考証で得た知識やアイディアを基に、遊び心を交えて創ったとも言える短篇集。慣れるまでとっつきにくい飛鳥時代のワード(人名や階級、地名など)も短編なので読みやすいかと。本作で初めて古代の黒岩作品に触れ、面白く読めた方は、ぜひほかの長編もおすすめします。
0255文字
あずみ
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聖徳太子(厩戸皇子)の舎人・調首子麻呂が主人公の古代ミステリー小説。短編集なので比較的読みやすいのが良かった。 奈良時代の風習、人々の生き方などが分かりやすく記されていて、読んでいて飽きなかった。また登場人物たちが活き活きとしているといった印象を受けた。
0255文字
RASCAL
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黒岩重吾さんの歴史小説は、膨大な知識による時代考証に基づいた緻密な筆致が特徴なのですが、これは明らかにフィクション、というか、飛鳥時代、斑鳩の宮を舞台にした短編ミステリーですね。全編にわたり男女間の下ネタあり、黒岩さんが息抜き、お遊びで書いたもの?続編の「子麻呂が奔る」は飛ばして次の黒岩作品にいきます。
0255文字
はるまさ
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面白くて一気読み。飛鳥時代の人々の描写にリアリティがあって、なじみのない時代にもかかわらず感情移入がしやすかった。探偵ポジションの斑鳩役人・子麻呂と助手ポジションの部下・魚足との会話がユーモアあふれてて面白い。良いコンビ。
0255文字
ニミッツクラス
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社会派黒岩氏の時代小説。舞台は西暦600年頃、つまり女帝推古と摂政役聖徳太子の共同統治のような時代だ。著者の筆致、すごいなぁ。捕り物風だが、勧善懲悪には期が青く、江戸中後期からみればお粗末の呈をよく表現している。主人公子麻呂は太子の部下で、司法関係のお役目が仕事だ。刑事・民事混在の過渡期を正義の信念で生きてはいるが、若くして「官人」でもあり庶民の生き様がよく判っていない。「オール讀物」に掲載された短編7編を収録。着眼が面白く、興味深く読ませてもらった。「憲法の涙」は良いなぁ。★★★★☆☆
ニミッツクラス

調首子麻呂シリーズ 1.斑鳩宮始末記(本書) 2. 子麻呂が奔る

03/10 20:09
0255文字
あきなす
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主人公・子麻呂の真っすぐな性格がいいなぁ。その妻である縫の健気な感じや、一途さもいい。魚足の下世話なのに嫌に情の厚いところも好きだ。このなかの事件がどこまで事実として在ったのかは分からないが、男女の仲や権力者たちの陰謀・野望、親子関係に絡む感情は、この時代からあったんだろうなぁ、と感じるぐらいに人物描写は緻密で丁寧。面白かったです。
0255文字
すう
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聖徳太子の時代の捕物帳。もっと厩戸皇子が絡んできてほしかったなぁ。
0255文字
UN
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高橋克彦さんが絶賛されていたので読んでみた。捕物帳と言いながら捕物の部分はさほどのことはない。しかしながら、聖徳太子の時代、天皇を始めとする上層の活躍やら陰謀やらの物語を目にすることはあっても、一般庶民がどのように生活していたのかはわからない。庶民の生活(住居、宗教、婚姻、食物等)がリアルに描かれていてとても面白い。また、背景には冠位十二階制定に際しての宮廷内の軋轢も描かれる。表(おもて)の歴史を長年書いてこられた黒岩重吾さんならではの資料の読みこなしなのだろう。
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